平成27年度 成人用肺炎球菌ワクチン 予防接種の対象の方へ ~必ずお読みください~ 【肺炎球菌とは】 * 鼻やのどの奥につきやすい細菌で、肺炎、髄膜炎、気管支炎、敗血症、中耳炎等の「肺炎球 菌感染症」を引き起こします。 * 肺炎で亡くなる方は年間 12 万人に達し、 そのうち65歳以上の割合は 96.8%にもなります。 * 肺炎のうち、25%~35%は肺炎球菌によるものと考えられており、特に高齢者での重篤化が 問題になっています。 【肺炎球菌ワクチン予防接種とは】 * 高齢者の肺炎の中で、最も頻度の高い「肺炎球菌」という細菌感染を予防するワクチンです。 肺炎球菌には93種類の型がありますが、そのうちすべての肺炎球菌感染症の7~8割は23種 類の型が占めています。肺炎球菌ワクチン接種により、この23種類の型ほとんどに対し免疫を つけることができます。 * ただし、肺炎球菌以外の原因による病気については予防効果はなく「肺炎球菌ワクチン」を接 種すれば、肺炎等にかからないというわけではありません。 【肺炎球菌ワクチンの効果】 * 毎年、接種するインフルエンザとは違い、肺炎球菌は 1 回の接種で免疫効果が 5 年以上にわっ て継続すると考えられています。 * 肺炎球菌に対する免疫ができると、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、肺炎にかかっ ても軽い症状ですむ効果があります。 【接種後の症状・副反応】 * 接種後に注射部位の腫れや、痛み、赤みが見られることがあります。また、筋肉痛、倦怠感、 違和感、悪寒、頭痛、発熱もあるが、いずれも軽度で 2~3日で消失します。 【接種スケジュール】 * 既に、接種をしたことがある場合は、対象とはなりません。 * 過去に(特に 5 年以内)接種を行ったことがある人が再接種することにより、注射部位の痛み、 赤み、しこり等の副反応が、初回に接種した時よりも頻度が高く、程度も強く現れることがあり ますので、過去に接種をしている場合で、再接種を望む場合は副反応についてのリスクがあるこ とを理解した上で接種してください。(その場合、接種券は使用できません。) * 高齢者インフルエンザ予防接種との併用効果もありますので、あわせて接種ください。65 歳 以上を対象にした高齢者インフルエンザについてのお知らせについては、10 月上旬にご案内を 送付します。(ただし、昭和26年 1 月 1 日生~昭和 26年 4 月 1 日生まれの方は、今年度は インフルエンザの対象ではありません。) (裏面もお読みください) 1.予防接種を受ける前の注意事項 ◇ ご本人の意思で接種を希望する方のみが対象となります。 ◇ この注意事項をよく読み、気にかかることや分からないことがあれば、予防接種を受ける 前に担当の医師や保健センターに問い合わせましょう。納得できない場合は、接種を受ける ことはできません。 ◇ 予診票は接種をする医師にとって、予防接種の可否を決める大切な情報です。基本的には、 接種を受ける方が責任をもって記入し、正しい情報を医師に伝えてください。 2.予防接種を受けることができない人 ① 明らかに発熱のある人(通常37.5℃以上) ② 重い急性の病気にかかっていることが明らかな人 急性の病気で薬を飲む必要のあるような人は、その後の病気の変化が分からなくなる可 能性もあるので、その日は見合わせるのが原則です。 ③ このワクチンの成分によってアナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困 難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応)を起こしたことがあることがあ る方 ④ その他、医師が不適当な状態と判断した場合 3.予防接種を受けるに際し、担当医師とよく相談しなくてはならない人 ① 心臓病、腎臓病、肝臓病や血液、その他慢性疾患の病気で治療を受けている人 ② 以前にインフルエンザ予防接種を受けて、2日以内に発熱、発疹、 じんましんなどの異常が見られた人 ③ 今までにけいれんを起こしたことがある人 ④ 今までに中耳炎や肺炎などによくかかり、免疫状態を検査して 異常を指摘されたことのある人 ⑤ このワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方 4.予防接種を受けた後の一般的注意事項 ① 予防接種を受けた後30分間は、急な副反応が起こることがあります。医師(医療機関) とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。 ② 入浴は差し支えありませんが、注射部位を強くこすることはやめましょう。 ③ 接種当日はいつも通りの生活をしてもかまいませんが、激しい運動や大量の飲酒は避けま しょう。 保健センターすくすく 電話 74-0797 ファックス 74-0223
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