オーストラリアの有袋類について 松村 香凜 (中学2年) 私は動物の生態にとても興味があったので、オーストラリア特有の有袋類について調べました。 *有袋類とは ・哺乳綱獣亜綱後獣下綱の1グループ ・胎盤を持たないため、子宮内で子供を育てずに未熟な状態で生まれた子供を育児嚢で育てる ・主にオーストラリア区および南アメリカ大陸にのみ生息する 今回私が疑問に思った点は、有袋類は何故限られた場所にしかいないのか、ということです。哺乳類 は有袋類(後獣下綱)と真獣下綱に分かれていますが、分岐する前は同じものだったことから、世界中に 有袋類がいてもおかしくないと思いました。また、もしそうだったなら、どうしていなくなってしまっ たのかということと、何故オーストラリア区などではいなくならなかったのかという疑問点もでてきま す。以上のことから、私はこの2つのことについて調べてみました。 Q.有袋類は世界中にいたのか。また、何故いなくなってしまったのか。 A. 有袋類の化石は世界中から見つかっていることから、有袋類はかつて世界中に出現していた。し かし、その後に現れた有胎盤類により生態系の位置を奪われたために、ほとんどの場所からと姿 を消していった。 このことから、有袋類は生存競争をするのにはあまり優れていない方だということがわかった。 Q.有袋類は生存競争をするのにあまり優れていないが、何故オーストラリア区などでは生き延びてい るのか。 A. 有袋類の生態系の位置を奪った有胎盤類はユーラシア大陸の方から生まれたため、ユーラシア大 陸とは遠く離れていたオーストラリア大陸と南アメリカ大陸には有胎盤類が来なかった。そのた め、オーストラリアの有袋類が独自進化を遂げることになった。 このように有袋類について色々調べてみて、オースト ラリアは、とてもすごいバランスで生物が生きているの が分かりました。 これからもそのバランスが壊れないようにして欲しい と思います。
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