世界史短答記述問題2 ~世界史上の遠征について~

世界史短答記述問題2 ~世界史上の遠征について~
★★☆☆☆
人類は古来より自らの属する共同体の利益のために遠征を行ってきたが、そこには政治的・軍事的・経済的な、
人々の様々な意図があった。以上をふまえ、世界史における遠征にまつわる次の各設問に答えなさい。
1.
共和政ローマにおいて、ガリア地方(現在のフランスに相当)へ遠征を行った人物がいるが、彼の著書『ガリ
ア戦記』はある言語の名文とされ、古代ゲルマン人の実態を伝える貴重な史料でもある。この人物の名前(a)
と著書に用いられている言語(b)を、それぞれ答えなさい。
2.
【a
b
】
アレクサンドロスの東方遠征はアジアのある大河流域にまで達し、その地域周辺の統一王朝建設を促す契機
となった。この川の名称(a)と王朝名(b)を、それぞれ答えなさい。
【a
3.
b
】
前漢の最盛期を現出した武帝は、対外積極策を採り匈奴など異民族に対抗するため西の大月氏へ張騫を派遣
した。しかし、内政では財政難を招き3つの物品を国の専売とした。うち1つを挙げなさい。 【
4.
】
中世ヨーロッパで宗教的理由から始まった十字軍は、ときに経済的策略にも利用された。特にイタリアのあ
る都市の商人たちは、本来の敵イスラム軍ではなく商売敵のビザンツ帝国を攻めるように誘導し、一時滅亡
させラテン帝国を建てた。この商人たちが本拠としていた都市名を答えなさい。
5.
【
】
13 世紀にユーラシア大陸を席巻したある遊牧民族は、その機動力を活かして史上最大級の版図を有する帝国
を形成し、駅伝制を整備して東西交易を活発化させた。この民族名を答えなさい。 【
6.
】
15 世紀初頭の明の皇帝は、宦官である鄭和を南海遠征に派遣し、その大艦隊はアフリカ東岸にまで達した。
この派遣を命じた人物の皇帝即位後の名を答えなさい。
7.
【
】
ナポレオン=ボナパルトは、イタリア遠征で名声を高め、さらに英印の連絡を断つ目的でエジプトに遠征し
たが、そのときに発見した石板はある古代文字の解読へつながった。この石板の名称(a)と一番上に書かれ
ていた解読された文字(b)を、それぞれ答えなさい。 【a
8.
b
】
19世紀末にフロンティアが消滅したアメリカでは、対外進出の気運が高まり、太平洋では米西戦争に勝利
して東南アジアに植民地を獲得した。この植民地とされた国名を答えなさい。
9.
【
】
帝国主義時代に植民地化が進められたアフリカ大陸において、エチオピアとリベリアだけが独立を保った。
エチオピアはアドワの戦いで勝利したためであるが、この戦いの相手国を答えなさい。
【
】
10. ソ連は、冷戦下に共産主義圏を維持・拡大するために遠征を数度行ったが、1979 年のアフガニスタン侵攻は
国際的非難を浴び、
1989年に撤兵した。
この撤兵時の書記長は誰か、
答えなさい。【
】
11. 歴史上、遠征はしばしば侵略を伴い、植民地化された国々は現在もなお経済で従属的地位にあることが多い。
とりわけモノカルチャー経済と呼ばれる産業構造の国では、その傾向が顕著である。では、モノカルチャー
経済の国あるいはモノカルチャー経済自体が抱える問題点として考えられることを述べなさい
(いくつでも)
。
【
】2点
15