原油下落の背景 その7 投機筋の買いポジション整理が加速

原油下落の背景 その7
投機筋の買いポジション整理が加速 (山本)
北辰物産株式会社 『波動展望の部屋』 http://www.hoxsin.co.jp/hadoutenbou/ 作成:山本 毅 [email protected] ☎ 0120-253-277
2014年後半の下落により、35万枚を超えて過去最高水準にあったマネージドマネー(商品ファンド等大口投機玉)は買いポジションを大幅に減少させたが、年末から4月にかけては
再び買い増しに動いた。暴落一巡で底打ちしたのではないかとの思惑が背景と思われるが、5月以降は相場も頭打ちとなり、6月5日のOPEC総会で価格下落対策となるような協調
減産も決まらなかったことと、ドル高の再燃、利上げ時期が迫ってきたことを背景に年末から積み上げた買いポジションをほぼ解消するだけ減らしている。また、その反対に売りポジ
ションも急増し始めた。昨年末までの下落では、下落の末期に弱気筋が売り上がったが、それは一度失敗、売り残はいったん減った。そこまでのプロセスは買いも売りも増えるような
ミスマッチであったが、今回は買い残の急減と同調して売り残も増えており、ファンド勢総体が売り転換へ向かってきている印象を与える。
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