サパ解散のお知らせ2015.2.2

サパ=西アフリカの人達を支援する会を応援して下さる
すべての皆さま
2015 年 1 月
特定非営利活動法人
サパ=西アフリカの人達を支援する会
理事長 髙橋 ユミ
拝啓
2015年も明け例年にない寒さに驚いておりますが、皆さまにはご健勝のこととご拝察申し上げます。
平素よりサパの活動にご理解ご支援をいただきましてありがとうございます。
この度は、残念なお知らせを致さなければなりません。私どもは西アフリカの人達の貧困解消を目的に17年間
活動をしてまいりましたが、2月28日の総会の議決を以て、解散することになりました。これまでギニアおよび隣国
ギニアビサウで貧困解消のための諸活動:熱帯林再生植林、有機農業の普及、マラリア予防及び、日本国
内においては、主に西アフリカの文化紹介と現地活動を支えるためのファンドレイジングなどを実施してまいりました。
活動の詳細は、随時、会報や年次報告、ホームページ等でご報告させていただきましたが、数多くの成果をおさ
めることが出来たと自負しております。
また、サパは公的資金に頼らず、自力で寄付、会費、物品販売などによって、活動資金を得るようにしている
という特徴的なものでした。よって当然、役員等は無償のボランティアで活動を行ってまいりました。特に、物品販
売に関しましては、写真家飯塚明夫氏の作品を掲載した西アフリカの生活と文化をテーマにしたサパ・カレンダ
ーの販売はサパの活動を維持していく上で主要な資金源でありました。
この度の解散は現地、国内共に指導的立場で活動をリードしてきました野澤眞次前事務局長が、昨年5月
に新澤良明理事と事務局長職を交代し、準備期間をおいて会を閉じてはどうかと申し出たことに依ります。理由
は野澤の体調不良によるドクターストップです。その後、常任理事会、理事会、総会を開催し討論を重ねました。
会の活動を縮小し、野澤にかわる農林業を熟知した人材をさがし現地に派遣する、活動資金獲得のためにカレ
ンダー以外の方法を考えるなど様々な意見が出されました。討論では、人材だけでなく、サパの活動を継承して
もらえる他の団体などについても検討いたしましたが、いずれも適当な人物、団体がなく、残念ながらこのような
結果となりました。このような状況で解散を致すのは決して本意ではなく大変残念に思っております。皆さまには
どうぞご理解ご協力のほどをお願い申し上げます。
今後、解散時までには少なからぬ残余資金を有効に活用するため、ギニアビサウのサパの活動提携パートナ
ーである NPO PROAGRI-GB のたっての希望である深井戸設置及び研修センター建設案件を実現するべく
江刺スタッフが1月18日に渡航致しました。流行病エボラ出血熱についての心配が有りますが、今回の出張を
お願い致しました。水は「貧困解消」への三本柱の活動「熱帯林再生植林」「有機農業の普及」「マラリアの
予防」の各項目に関係するものであり尚一層のよい効果をもたらすものと考えます。
2月28日に行われる総会の議決を以てこの会は解散となります。
皆さまの長年に亘る心のこもったご支援を心より感謝申し上げます。
敬具