労山 福岡県連盟通信 - 福岡県勤労者山岳連盟

県
連
盟
だ
2015 年度 福岡県勤労者山岳連盟
よ
り
(a) 報告書、一報の読み合わせ
(b) 救助隊出動は阿蘇鷲ヶ峰、実働に
見る救助隊の現状について
4 今年度活動計画提案
(1) 救助実践訓練他
阿蘇の事故をふまえ、登攀の危険認識と
ハーケン等支点作りの実践
(2)これまでの重大事故の総括
5 その他
(1)全国連盟事故報告と他の事故報告
(2)二次遭難における責任の申し合わせ
と補償対策
(3)隊員名簿配布と確認
(4)規約の再確認
山岳救助隊 総会
日時:2014年6月13日(土) 19時より
場所:県連事務所
議 題
1 今年度救助隊隊員継続の承認。
2 今年度組織について
(1) 救助体制の初動
(2) 連絡体制及び出動のフロー図確認
(3)役員改選
3 前年度の活動報告
(1) 救助隊総会
(2) 阿蘇仙酔峡訓練
(3) 今年の山岳事故、11件の事故発生
県連通信
労山 福岡県連盟通信
2015年5月号
№444
宝満山 十六詣り
の若者たち
事務財政担当者会議の案内
福岡県勤労者山岳連盟の活動は3月の総会
を終えて、新たな常任理事の下で新年度の活
動を始めました。つきましては県連の財政を
支える県連盟費の役割及び納入方法や、県連
活動を有効な活動とする為に必要な事務体制
のあり方などを議論します。実りある会議と
なりますように皆様の出席をお願いします。
日時:5月23日(土)18時~20時ごろまで
場所:県連事務所
議題1.年度の事務局、財政活動について。
・各会事務、財政活動の実態について
・事務処理の迅速化について
・県連盟費の納入方法に関する質問など。
登山学校 風景 (2014年度)
目 次
編 集 後 記
頁
主張 県民清掃ハイクの取り組み
☆今年の桜は盛りの日に強風、大雨で一気に千
切られるように去った。激しい気象が続く。4
月になり雪害があったり大雨と。
☆ある気象予報士が「今まで見たこともない天
気図」と表現したのは、本当に同心円の二つ玉
低気圧だった。気象データの平年並みとは過
去30年の平均値を示すが、10年に限れば変動の
大きさに驚くのだろう。
☆宝満山で「十六詣り」が復活され、二年目の
今年、20名ほどの男女が絣の着物で雨の中を
登った。かっての伝統行事で大人の仲間入り
の儀式。一足早いが、この厳しい社会へ。我々
大人は何をすべきなのだろう。彼らの明るい
未来に、叡知を結集せねばならない。
8
労山福岡県連盟通信
444号
発行日 2015年5月1日
発行所 福岡県勤労者山岳連盟
〒812-0013
福岡市博多区博多駅東2-8-22
第一よしみビル705号
℡ 092(409)2810
Fax 092(409)2812
発行者 徳永武彦
E-mail:[email protected]
ホームページ http://www.fwaf.jp/
2~3
2015年度 県連盟 役員
2~3
福岡県勤労者山岳連盟 年間行事・活動計画
新しい登山学校まとめと課題
4~5
谷口ケイ・トークショー 山行報告
東日本大震災・被災地との交流登山
九重
県連盟だより
6
7
8
福岡県勤労者山岳連盟
1
期総会(3
第50回 定
月)
主張
自然保護部
福岡県連労山が中心となって、自然保護の
観点から取り組んで来た『ふるさとの山県民
清掃ハイク』も今年で早や36年目に入りまし
た。 県内における登山道では、地元の山を守
る会の清掃等もあり、多くの山域でゴミの投
棄は 少なくなりました、これもその成果が一
般の人にも浸透し山での『ゴミは持ち帰る』
といった 行動につながっていると思いま
す。 一方、車が出入りできる一般の道路や林
道では車からのゴミ投棄が後をたたず、ゴミ
が 風にのって舞い上がり付近の里山や田畑
に飛んで汚染しているのも現状です。
海外での自然保護の取り組み
オーストラリア・タスマニア島での一部の
トイレには、こう言う張り紙がしてあるそう
です。 ミニマム・インパクト ブッシュ
ウォーキング ①予定を入域時に登録すべし
②ゴミは持ち帰れ
③道から外れるな ④
小グループに留めるべし
⑤木を切るな
⑥キャンプサイドを使うべし ⑦植物を採取
するな
⑧騒ぐな
⑨“のぐそ”はキャ
ンプ地・水源から100m離れた所で 15cmは
埋めるべし
⑩食器は50m以上湖から離れ
た流れで洗え、石鹸等は使用禁止 代わりに砂
等を使え
⑪キャンプファイヤー代わりに
コンロを使うべし 長い歴史の中,タスマニア
地方では、幼い時から自然環境に対する教育
指導が充実していた ように思えます、ドイツ
では自然保護について議論が交わされてい
て、自然保護も結局の ところ、人間の諸活動
各
会
理
事
名
簿
・
震災
大
本
東日 災地交流
被
県民清掃ハイクの取り組み
氏名
馬場伸孝
酒見忠行
原 広
末吉松男
吉永重巳
宮島利明
緒方利春
柿本 潔
川東洋子
所属会
豊前AC
田川
喜楽
小倉
マップ
門司
あしび
奥岳
くさぼけ
稲田 勝
ピナクル
安永俊久
のための、あるいは人間が生きて行くための
人間の福祉、幸福の追求 ではないかと。
屋久島のトイレ問題
屋久島では世界遺産に登録された1993年前
後は入島客は推計年1万人程度だったが、 近
年は8~9万人にのぼります、そこで問題はト
イレで大量のし尿を埋めると水源汚染の 懸
念があり2008年からは人力で搬出していま
す、そのため登山者一人当たり500円の 寄付
金を徴収して来ましたが、これも近年赤字に
なる状況になりました。 そこで屋久島町議
会では、登山者数の制限案や来島者に負担を
求める入島税案を検討 して来ましたが、地域
経済に影響が出るとか課税は観光客離れを招
くし、通院や買い物で 本土と島を行き来する
島民まで課税するのかと言った議論がありま
して、結果としては自然 遺産地域の自然環境
保全を目的として2016年度から島中央部の入
山者から協力金を徴収 する方針で山岳トイ
レの維持管理や登山道の整備、施設運営費な
どに当てるそうです。 また汲み取り式トイ
レの人力搬出経費を軽減するため登山者が自
らのし尿を自分で持ち帰る 『携帯トイレ』
の利用も呼び掛けています。 あだると山の
会でも冬山幕営登山で参加者全員に『携帯ト
イレ』を個人装備として持参する よう呼び
掛けました。このような取り組みが福岡県連
に加盟されている山を愛する会員にも 広が
るよう呼び掛けます。
氏名
石田良一
吉永龍一
富永和史
有馬精一
藤野満寿夫
北山 肇
吉野京子
古西豊治
2
所属会
想山会
福岡労山
あだると
油山会
Move
すばる
若宮
Bcc-ef
花椿
タートル
氏名
所属会
原田大治
大川
中村博美
みどる
織田冬彦
RKAC
小屋松豊喜
久留米
池田克己
山嶺
青柳捷治
大牟田HC
山口千絵子
PMT
崎山博司
大牟田労山
木下育美
星と焚火
内田龍巳 チーム・アース
宮城県連盟・福岡県連盟・山の図書館交流事業
東日本大震災 被災地の仲間と交流
『鎮魂・復興祈願登山』 In 久住・法華院
スケジュール
2011年3月11日の東日本大震災発生直後か
ら福岡県連盟の山の仲間は、薪ストーブプロ
ジェクトから翌年5月のガレキ撤去と炊き出
しボランティアと東北・宮城県の人々と繋
がりを持ってきました。
その活動の中で相互訪問で交流登山をし
ようという事で、昨年9月に3会18名が宮城県
に出かけ交流しました。被災地視察もしま
したが、復興は名ばかりの更地が広がり、
やっと高台移転のための盛り土を運ぶダン
プカーが行きかっているという状況でし
た。
こんどは下記の通り6月22日~23日に宮城
県からこちらに来ていただき、先方の希望で
ある久住山登山と法華院温泉山荘泊で交流
したいと思います。
法華院の格別のご協力をいただいて、被災
地への思いを込めた鎮魂・復興祈願を予定し
ていますので、多くの山の会・団体・個人
の方の参加をよろしくお願いします。
6月22日(月) 久住山交流登山と
鎮魂・復興祈願の夕べ
牧ノ戸峠~久住山~沓掛山~北千里浜~
法華院温泉山荘(泊)
・法華院(白水寺)観音堂にて『鎮魂・復興
祈願』の法要(導師・弘蔵師)
・法華院、弘蔵さんの九重山のお話しと宮
城県と福岡県の交流会
6月23日(火) 法華院~宝満山登山~
山の図書館見学~福岡空港~仙台
※交流登山(6月22日~23日・久住山登山
~法華院泊)についてのお問合せ先
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
「山の図書館」九州登山情報センター
電 話 092-928-2729(開 館 10 時 ~ 16 時・
水、木休館)までお問合せ下さい。
・現在 福岡地区は山の図書館で、久留米
地 区 は 久 留 米 地 区 協 で車 を 準 備 予 定 で
す。
・久留米地区担当責任者 RKAC 江崎真陽
090-8221-9084 m,esaki@ari,bbiq,jp
法華院(白水寺)
標高1300mの厳しい環境の中で、100年にわ
たって九重を見つめてきた法華院・観音堂(写
真下)は2006年に改修が行われました。ご本
尊の十一面観世音菩薩像も修復され、輝く姿
に戻られた。縁起書によると1650年(慶安3
年)以来、365年にわたり法華院に安置されて
いるということで、九重と法華院の歴史をあ
らためて感じさせます。写真上は御本尊(中)
と不動明王(右)と毘沙門天(左)。
長
者
原
三俣山
牧
ノ
戸
峠
法華院
星生山
中岳
久住山
7
稲星山
イベ
谷口ケイ・トークショー
ント 『谷口ケイのでこぼこ登山』
◆谷口ケイ氏の活動歴◆
1972年7月14日、和歌山県和歌山
市生まれ。千葉育ち。アルパイ
ンクライマー。
明治大学文学部史学地理学科
入学。大学時代はサイクリング
ス ツ ツ ー リ ン グ に 所 属 し、 様 々 な ア ド ベ ン
チャーレースに挑戦、自転車で日本と世界を
旅して山があると登っていた。大学卒業後に
山岳会(京葉山岳会)に入会。
大学卒業後、マスコミ業界に就職するが、2
年半で退職。野口健環境学校プログラムファ
シ リ テ ー タ ー 、 山 岳 ツ アー 会 社 契 約 ツ ア ー
リーダー、日本山岳協会自然保護指導員、東京
都山岳連盟遭難対策委員兼救助隊等、教育、野
外活動の分野で幅広い経験と実績を積む。
2002年より、野口健エベレスト清掃隊、マナ
ス ル 清 掃 隊 に 参 加 、2006 年 マ ナ ス ル 登 頂 、
2007年エベレスト登頂。それと並行し、ゴー
ル デ ン ピ ー ク (7,200m)、 ラ イ ラ ピ ー ク
(6,200m)、 シ ブ リ ン (6,543m)、 カ メ ッ ト
(7,756m)に新ルートからアルパインスタイル
で登攀を成功する。
2008年、カメット未踏ルート南東壁初登攀
により第17回ピオレドール賞受賞(女性初)。
小学生のころ体育の授業が一番嫌いだっ
た少女が、植村直己の著書に出会いデナリに
登ろうと決めたという。29歳の時、マッキン
リ ー(6,193m)に 登 頂 し て 以 来 、 海 外 の
数々の困難な高峰に登り、ついには女性初の
ピオレドール賞を受賞するほど、尖鋭的登山
に傾倒していった。そんな時山に向かう姿
勢はどうだったのか、どんな登山観を持った
のか、どんなことを考えていたのかなど、カ
メットほか厳しい山に登った時の様子など
を通してお話していただきます。また山岳
ツアーリーダーとしての健康志向登山につ
いても触れていただきます。
日時:5月18日(月) 19:00~20:30
場所:アクロス福岡 6階 607号室
主催:福岡県山岳連盟
■お問合せ・連絡先:福岡県山岳連盟事務
局 TEL:092-712-8909(ラリーグラス内)
後援:日本山岳会福岡支部
ラリーグラス、パタゴニア福岡ストア、アル
パインツアーサービス
会費:1,000円 ※当日直接会場にお越し下
さい。先着順に受け付けさせて戴きます。
時間記録 ・山の図書館 8:15…宝満山9:45…大根地山
14:10…冷水峠14:50…やすらぎ荘…白坂峠17:40
・白坂峠5:30…640pk7:40…旧八丁越9:15…古処山
11:30…屏山13:00…馬見山15:10…嘉麻峠17:30
三郡山
山行報告
宝満山か
ら小石原
峰入りコー
スを追って
奥岳山の会
宝満山
米ノ山峠
大根地山
太宰府
トン
冷水
ネル
砥上岳
冷水峠
白坂峠
2013年4月、宝満山から英彦山まで、往時の
修験道(山伏)の峰入りが約150年ぶりに復活し
た。宝満修験道を継承する人たちが数年の準
備をして4日間をかけて75kmの行程をたどる
修行だった。
これにヒントを得て、尾根伝いにたどる計画
をした。峰入りコースは祈祷、修行の儀式もあ
り必ずしも山中ばかりではなく、また山麓の私
有地を通るためその足取りは公開されていな
い。概略のコースを定めあとは現地での地形
図の読図勝負となった。メンバーの都合で日
程が2日間となり、今回は小石原までとした。
4月16日、8時15分、宝満山登山口の山の図書
館を出発する。宝満山頂は曇りの天気で目指
す古処山も望めない状態。仏頂山から普池の
窟、金の水を経て本導寺へ下る。大根地山へ九
新
八
丁
越
嘉麻市
旧八丁越
屏山
古処山
秋月
馬見山
嘉麻峠
小石原
州自然歩道は車道、途中から登山道となる。大
根地神社から冷水峠へ下り白坂峠まで道路歩
きとなる。この間はゴルフ場などが点在し稜
線をたどる要素がない。
17日、快晴、この日はすべて稜線をたどる意
気込みでとりつく。杉林、照葉樹森をほぼ直線
状に進み、尾根を繋ごうと探すうち、作業道か
ら長い林道をたどって突然旧八丁越の「秋月
街道」に出た。「天狗の仕業だ」。新八丁越
はなんと林道の途中の箇所だったのだ。これ
からも境界線沿いに森の中を歩き古処山、そし
て屏山、馬見山と縦走して嘉麻峠着。近いうち
に後半を期して、最終バスに乗り込む。
6
2015年度
福岡県連盟 役員
常 任 理 事
役職
氏名
所属会
会長
荒木辰彦
田川かたつむり
長尾敏郎
大川山人会
副会長
理事長
大塚三紀夫
徳永武彦
○ 吉永直樹
教遭部
○ 安永俊久
自然保護部
Bcc-ef
マップ山の会
機関紙部
あだると
中野喜太
久留米
土井良 亨
PMT
○ 林田幸枝
福岡想山会
所属会
みどる
江崎眞陽
RKAC
RKAC
Move
森田清巳
有永 晃
RKAC
事務局/財政 ○ 平田眞介
福岡想山会
松山澄男
チーム・アース
徳山由香
福岡想山会
山崎 好
みどる
都市三夫
すばる
中島正徳
Move
重藤秀世
奥岳
坂口嘉宏
三栗野俊春
女性委員会
氏名
高田信次
○ 柏原邦秀
組織部
役職
みどる
事務局
福岡労山
大牟田HC
○ 井上裕美子
みどる
梶原美保
福岡想山会
会計監査
○印がそれぞれの専門部長です。
講座4 7月12日(日)九大筑紫キャンパス
内容 体力年齢測定会
講座5 7月25日(土)ラリーグラス大名店
内容 岩稜帯の安全な歩き方 机上学習
実技 8月9日(日) 糸島市野北海岸
講座6 9月6日(日)かまど神社~三郡山
内容 Eペース登山の実践
講座7 10月19日 油山市民の森
内容 清掃ハイクとテントの張り方
講座8 11月28日(土)ラリーグラス
内容 雪山の装備と服装、歩き方等
実技 2月7日(日)英彦山 雪山の実践
特別講座 11月14日(土)九大筑紫ホール
内容 「登山と健康」講演
入場無料
定員100名ほど
対象者 1日6時間程度を無理なく歩ける方
定員15名程度 受講料は1日一般1000円 会
員500円 申込方法は申込書で県連事務所に
FAXかメールで。
お問合せ 担当大塚090-1515-4881
※詳細はHS講座のちらしをお読み下さ
い。また、会で受講者が5名以上であれば別
日程で補講を考えます。
労山ハイキングスクールのお知らせ
組織委員会・ハイキング講座部
昨年度よりHS講座は、組織部と中高年部が
一体になり、組織委員会として取組んでいま
す。以前、中高年部で取組んでいた体力年齢測
定会・Eペース登山・「登山と健康」を講座
に組込み、会員だけでなく一般登山者も受講で
きるようになりました。
講座は初心者初級クラスを対象にした基礎
基本を重視した内容です。山頂を目指すのが
第一でなく、基礎基本の知識と技術の実践をす
る場となります。
基本が出来ているようで、正しい知識や技術
が身についていない方がいませんか。安全登
山の為にも新入会員は勿論、会年数の長い方で
も再受講をおすすめします。
講座1 4月26日(日) 油山市民の森
内容 服装と装備(日帰り)、歩き方の実技
講座2 5月23日(土) 油山市民の森
内容 地図とコンパス使用の実技
講座3 7月13日(土)ラリーグラス大名店
内容 夏山計画の立て方 机上学習
3
福岡県勤労者山岳連盟 年間行事・各部活動計画表
福岡県勤労者山岳連盟 年間行事・各部活動計画表
4月
11
土
常任理事会②
25
9
16
23
30
31
7
13
土
土
土
土
土
日
日
土
~26 九ブロ会議①
女性担当者会議
常任理事会③
事務会計担当者会議
自然保護
↓くじゅうトイレ調査
常任理事会④
女性委員会、救助隊総会
21
日
RKAC20周年
7月
4
5
土
日
常任理事会⑤
第1回理事会
8月
2
22
29
日
土
土
常任理事会⑥
~23 九ブロ会議②
常任理事会⑦
5月
6月
17
18
26
9
17
24
金
土
日
土
日
日
30
6
14
21
22
27
12
20
25
9
17
土
土
日
日
月
土
日
月
土
日
月
新しい登山学校 ここ数年の福岡県連盟内の
まとめと課題 重大事故の多発を受けて、2
ACA開校式
ACA実技
労山HS①
26 ACA
~10 登学中級開校式、 ~10 ACA
ACA
女性委員(ビバーク講習)
労山HS②
~31 登学中級
6-7 登学中級
労山HS③
登学中級
~23 宮城県連交流登山(九重)
~28 ACA
労山HS④体測
ACA
労山HS⑤机上、~26 登学中級
労山HS⑤実技
~18 ACA
育成のためのセンターとすることで、多くの
単位山岳会の中に事故ZERO運動推進の核と
なる人材を育てるということです。具体的に
はどのような変化が現れてきたのか。いくつ
かの大きな変化をまとめておきます。
登山学校の規模 受講定員を15名とし、受
講生3名に講師1名の割合でバックアップも含
め7名の常任講師を配置しました。20名を超
える山行の安全を担保するために、入念な事
前準備を行い、多くの時間と労力を裂いた結
果、きわめて良好に講習登山を遂行できた上、
受講生や講師は緊張感を持って安全管理の方
法を学ぶことが出来ました。
受講生の目的意識 開校式での安全登山を
普及するための受講生への訴えは期待以上に
浸透し、「面白そうだから」「クライミング
の技術が学べる」「会でいけない山にいけ
る」…などの考えだけではなく、会で、「自分
は何をしなければならないのか」という目的
意識を持って各講習に参加してくれたと感じ
られました。また、酒を酌み交わし、同じ飯盒
の飯を食い、寝床を横にして寝るといった濃
密な人間関係の中で、山でしか交われない経
験ができ、受講生は、講師も含めて、切磋琢磨
し、この1年で大きく成長できたのではない
かと確信します。
机上学習 主な実技山行前日に2~6時間程
度、実技登山のシュミレーションを行いなが
ら、危険箇所の洗い出し・把握・対策・技術訓練
年前から事故ZERO運動の
一環として教育遭難対策活
動の抜本的な改革が始まりました。すぐに
やれる事故防止の方策として計画書の考え
方とチェックの仕方の見直しが提唱され、各
会で改善への取り組みが大きく進んでいま
す。ただ事故はそれを防止するための計画
書の提出などの「機械的な仕掛け」だけで
は無くすことは出来ません。私たちは、多く
の事故を経験しながらそれを減らすために
一番大切なことは、まず私たち自身が「山を
甘く見ない」という意識改革しかないとい
うことに気づき始めました。
登山学校は20年近い取り組みの中で、県連
の活動の中心を担う多くの優秀な受講生を
輩出しました。今日も県連常任理事会や各
会の活動の中で欠かせない戦力となってい
ます。しかしながら、長い年月の中でその内
容は洗練されつつも、マンネリ化も進んでき
ました。その様なことが起因してか登山学
校内の事故も毎年起こるようになり、その原
因と対策の究明も曖昧にされたまま登山学
校は続けられてきました。
このような流れの中で登山学校を県連内
部の意識改革の中心と位置づけての再出発
は始まりました。登山学校を単なる登山技
術習得の場ではなく事故ZERO運動の人材
木下育美
4
9月
5
12
10月 4
11月
7
土 5-6 登学中級
土 ~13九ブロ交流集会鹿児島(予定)
日 常任理事会⑧
第74回清掃ハイク月間
土 常任理事会⑨
九ブロ女性ネパール
(11/7~17)
12月 5
1月
15
16
17
23
2月
6
7
27
3月
6
13
26
土
金
土
日
土
土
日
土
日
日
土
常任理事会⑩
16 女性委員会
常任理事会⑪
第2回 理事会
~24 九ブロ会議③
常任理事会⑫
労山HS⑧実技
登学中級(認定試験)
常任理事会⑬
第51回県連総会
常任理事会①
6
19
2
18
1
14
14
28
6
16
23
日
土
金
日
日
土
土
土
日
土
土
労山HS⑥
~23 ACA
~4 ACA
労山HS⑦、登学中級
ACA
労山HS講演会
~15 登学中級
労山HS⑧机上
登学中級、 ~7 ACA
~17 ACA
~24 登学中級
6
13
土
土
~7 登学中級
~14 ACA、初級冬山交流
19
土
~21 ACA
28
月
ACA閉校式
た。ぜひとも各会でも取り組んで欲しいと
思います。こういった相互の安全管理をさ
りげなく行えるように講習に力を入れまた、
小さな岩場の乗越しなどでは前後のメン
バーがフォローに入るよう重ね重ね指導を
行いました。そうした活動により、お互いに
見守り見守られるというなにげない所作が
さりげなくできるようになって来ました。
まとめと今後の課題 登山学校の運営に
携わったものと受講生の自負となりますが、
今期の登山学校は今の県連の力で出来うる
最高のものが実践できたと思います。ひと
つの具体的な成果として今年度は登山学校
の関係者の中から5名が新しい常任理事とし
て承認されました。県連組織の弱体化の流
れの中では画期的なことでもあります。ま
た各会に於かれましても新登山学校の卒業
生は必ず大きな戦力として活躍してくれる
ことを確信しています。この規模・内容で
新生登山学校が少なくとも5年間続けられれ
ば、県連内部に100名以上の登山学校経験者
=事故ZERO運動の推進者が生まれること
になります。そうなればきっと事故は減ら
せるし県連組織の強化にも寄与できるはず
です。
最後に今後の課題ですが、まずはすべての
山岳会から将来の会運営の中心となる人材
を受講生として推薦していただくことだと
思います。
を行いました。また、過去の事故事例の研究
などの机上学習や室内講習も行いました。
学習後には食事を兼ねた交流会を催し、受講
生・講師間の信頼関係構築できたことは、運
営の円滑化や安全管理にも大きく役立ちま
した。
安全管理 すべての講習では受講生が、各
会における山行リーダーや山行管理(計画書
の審査など)を行う立場で、テキトーに山行
を行わない・行わせないという認識を培って
もらうことに重きを置きました。きちんと
した計画を立て、きちんとした準備を行い、
周囲やパーティがおかれている状況をきち
んと把握し、山行をきちんとこなす。こう
いったテキトーではないきちんとした山行
を当たり前のように行えるようになること
が事故ZEROを目指す最も近道であると考
えるからです。
実際の山行においては講師団として、登山
学校では絶対に事故は起こさないという合
意を形成し、特に、重大事故に到るような場
面では、とりわけ細心の注意を計るようにお
互いに心がける努力をしました。受講生に
おいては、山行中、気が緩みそうなときや、小
休止のときには気づいたものが「見守りス
イッチON!」の掛け声をかけるようにしま
した。
回を重ねるごとにこの掛け声は良く聞か
れるようになり注意喚起の効果をあげまし
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