2.事業の概要 本学園は今年創立66年目となり、創設者が学園の理念とした人間教育を充実し、社会が 求める人材の育成にさらなる力を注いだ。 フィンランド国家教育プロジェクト「HANAKO ネットワーク」と4月に正式な協定書を取り交わ した。これにより本学園は、フランスのシャトー・デ・クードレィ校、香港の中華厨藝学院に続き 3か国との正式な国際交流が行われることとなった。 光塩学園女子短期大学は、第三者評価委員により平成27年度受審準備が進められ平成 25年度自己点検評価報告書が作成公表された。卒業者対象のリカレント教育、市民を対象 とした公開講座、企業や他大学等との共同食品開発が多く行われた。 光塩学園女子短期大学附属幼稚園は、日々の活動の中で異年齢のクラス交流が行われ 子どもたちの社会性が進んだ。短期大学と連携した食育教育、外国人教師による英語の授業 などが充実した。 光塩学園調理製菓専門学校では、フィンランドや香港からの留学生、教員の研修が行われ 学生たちは、この交流を通し諸外国の文化を学ぶ機会が増した。 休日に行われる在校生対象のホリディ・チャレンジでは、昼間部・夜間部、調理・製菓の枠 を超え学生間の学ぶ力が向上する大きな機会となった。 また、中学生・高校生が「次世代人材職業体験推進事業」として修学旅行等で調理・製菓の 実習や施設見学をおこなうための訪問も年々増加してきている。 (1) 学校法人の事業 ① 学園将来構想委員会 ・西岡校舎の改築構想については、種々検討を重ねているが利用目的が校舎に限定され ていること、老朽化も進み改修には相当額の投資も必要となるため慎重に検討していく。 ・短期大学、専門学校の学科内容充実については、短期大学のパソコンルームに専用机 を設置し台数も 18 台から 54 台に増設 701・702 教室を一つにするなど改修等を実施した。 ・食品開発事業については、短期大学の事業に記載 ② 国際交流 ・シャトー・デ・クードレィ校並びに香港中華厨藝学院との交流については、今年度も海外 研修での現地実習や先方の講師を招いての特別授業の開催を実施し、中華厨藝学院か ら留学生 2 名が研修を行った。また、新たにフィンランドの国家プロジェクト「HANAKO ネッ トワーク」と国際交流協定を締結し、2 名の留学生の受け入れ更に 3 名の教師の視察を受 け入れ、相互に料理を教えあうなどの交流を実施した。 (2) 短期大学の事業 ① 学科内容の充実 ・図書館シアターの壁改修については、予算の見直しのため一時中止とした。 ② 自己点検評価委員会 ・自己点検評価委員会においては、平成 27 年度の受審準備と平成 25 年度自己点検・評 価報告書を作成公表した。 ③ リカレント教育 ・リカレント教育については、卒業生への教養講座を 3 回開催した。 「環境・省エネに配慮したエコクッキング」 「保育の実践力を高める音楽遊び」 「自分も相手も大切にするコミュニケーション」 ④ 地域・市民への還元施策 ・市民対象の公開講座を 3 回開催 「見直そう!なつかしのラジオ体操」平成 26 年 8 月 23 日 「ヴァイオリンで聴く名曲の数々」平成 26 年 11 月 22 日 「免疫力アップ!インフルエンザに打ち勝つ食事」平成 27 年 2 月 14 日 ・光塩給食試食会開催 平成 26 年 8 月 23 日 ・幼稚園児・小学生を対象としたクリスマスコンサート開催平成 26 年 12 月 13 日 ・映画鑑賞会 2 回開催 「ウォーリー」平成 26 年 7 月 12 日 「船を編む」 平成 27 年 1 月 17 日 ⑤ 共同研究推進 ・共同研究については、地域特産物を利用しての食品開発として札幌市立大学と共同して 喜茂別町の特産品を生かした弁当のメニューやパッケージを企画開発し、製菓会社の「も りもと」と余市町のリンゴ、プルーンでパンを開発販売するなど新たなお菓子つくりを短期 大学の食物栄養科において継続的に進めている。 ⑥ 教職員研修 ・教職員研修については、FD・SD 研修を 3 回開催 「教務関連の確認事項」平成 26 年 4 月 21 日 「高等教育のユニバーサル化時代における学生教育の課題」平成 26 年 12 月 6 日 「感染症とその予防について」平成 26 年 10 月 24 日 ⑦ 特別授業ほか ・子どもアートフェスティバル・造形展 平成 26 年 1 月 17 日~21 日 ・シャトー・デ・クードレィ校教授による特別授業 平成 26 年 7 月 18 日 ・中華厨藝学院教授による特別授業 平成 27 年 1 月 22 日 ・海外研修旅行「ヨーロッパの文化を学ぶ 8 日間」 平成 26 年 11 月 26 日~12 月 3 日 ・ミュージカル鑑賞「オペラ座の怪人」 平成 26 年 10 月 31 日 (3) ・講演「こころのバリアをはずして~はじめの一歩~」平成 26 年 11 月 1 日 短期大学附属幼稚園の事業 ・国際理解教育として外国人講師による「英語と遊ぼう」13 回実施 ・健康領域「運動遊び」 各学年月 2 回づつ ・食育教育「おもちつき」「お料理会」 ・入園前保育 2 歳児保育(ちゅうりっぷクラブ) 週3回 ・未就園児教育とその母親に対して(さくらんぼクラブ) 月2回 ・預かり保育体制の充実 ・教員研修の実施 園内研修 3 回、外部主催研修会参加 5 回 (4) 調理製菓専門学校の事業 ① 教育環境の整備 ・耐震改修促進に関する法に基づき該当する本館の耐震工事の実施に向け設計を終え 工事業者を決定し、平成 27 年度中の工事完了を目指す。 ・附帯教育事業として通信制のパテシェ専科を開設し、期間・学費の軽減を図れる制度を 導入した。(初年度入学者 26 名) ② 職業教育の広報活動 ・高校への出前授業・体験入学・食のプロムナードの実施 ③ 教育内容の充実 ・シャトー・デ・クードレィ校教授による特別授業 ・中華厨藝学院教授による特別授業 ・「四川飯店」陳健一氏、「築地たむら」田村隆氏ほか著名料理人による特別授業 ・アジア研修旅行の実施 ・ヨーロッパ研修旅行と短期留学の実施 ・フィンランド料理の給食がフィンランド教員と学生により実施。 ・ホリディ・チャレンジを実施
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