22 島しょ・調布が繋がる!∼新島野菜を知ろう大作戦∼事業 現状・課題 新島村と調布市は調布空港で繋がっているが、地域性から連携が少なく、新島においては若年者の流出 による休耕地の増加が課題であり、調布においては観光客のみならず地元住民も深大寺そばを日常的に食 するようになる手法を模索している。そこで、航空路線で繋がる新島村と調布市を特産品で繋ぎ、調布市の 持つ歴史ある深大寺そばと新島野菜を使った新しい食の開発と、新島を舞台にした着地型旅行商品および オーナー農園プログラムを開発することで、消費拡大と両地域における交流人口を増加させ、観光振興を図る。 企画提案者 :(一社)調布アイランド、新島農業研究会 共同提案者 : 新島村農業研究会 自 治 体 : 調布市、新島村 事業実施者 :(株)JTBコーポレートセールス 対象地域 : 調布市、新島村新島 ❻オーナー農園プログラム現地視察会 調布市内の飲食店において新島野菜を食材として活用してもらうため、飲食店経営者等に新島野菜の魅 力を知ってもらうための現地視察会を開催した。 実施内容 あめりか芋掘り体験 ❶地域資源の整理 対象地域 資源 組織・体制 調布市 深大寺そば、深大寺 深大寺そば組合、 調布アイランド 新島村 新島野菜、農園、 ガラスアート、焼酎工場 新島農業研究会 成 果 伝統・歴史 江戸時代から由緒ある食文化 大正時代から栽培されるあめりか芋を代表する地産地消 ❷来訪者ニーズ調査、新島野菜生産者等ニーズ調査 ❸深大寺そば 新島野菜コラボメニューの開発及び試食会等の企画・実施 ①料理コーディネーターの新田美砂子氏を招聘し、新産品試作品の開発 ②コラボメニュー試食会の企画・実施 ・第 1 回開催 場所:深大寺境内、対象者:一般市民 ※ 「新島・調布マルシェ」併催 ・第 2 回開催 場所:新島村青年会館、対象者:新島生産者、商工会 店舗名 第 1 回開催 メニュー 第 2 回開催 メニュー 門前 雀のお宿 湧水 多聞 新島つみれのつけ汁 新島天丼 磯海苔 そば 七幅水まんじゅう添え お吸い物付 明日葉と室あじバー グのガレット 新島野菜の緑の 豆かん 新島つみれのつけ汁 新島野菜天ぷら そば 明日葉と室あじバー グのガレット 新島野菜の緑の 豆かん 多聞 課 題 一休庵 明日葉と 明日葉入り烏骨鶏 あめりか芋の天ざる の厚焼き卵 無し ①新聞各紙やテレビ番組など多くのメディアへ露出。 ②統一ロゴを制作し、チラシ・ポスターや企画提案者のホームページ・フェイスブック 等で周知を図った。 ③深大寺そば 新島野菜コラボメニュー試食会は、開始1時間で完売する盛況ぶりであった。 ④新島野菜収穫等の体験型プログラムや生産者等の交流会を実施することで、高い満足 統一ロゴ 度を得られた。 ⑤調布市内の多くの飲食店がオーナー農園プログラムに高い参加意向を示し、実際に現地視察会に参加し た飲食店が持続的な新島野菜や魚介類の提供を前向きに検討している。 無し ❹着地型旅行商品の開発 新島村への交流人口を増やすために、農園での新島野菜収穫体験、ガラスアート体験、焼酎工場見学 等の新島村ならではのコンテンツを組み合わせた着地型旅行商品を開発し、モニターツアーを実施した。 ❺オーナー農園プログラムの開発・実施 調布市内の飲食店で新島野菜・魚介類を提供するとともに、スタッフから新島村のPRをしてもらう。農 園での新島野菜収穫体験、野菜生産者との交流パーティー等で、新島村への理解と継続的な取り引き を醸成させる。 ①今後のオーナー農園プログラムにおける実施体制(会員募集・受付、定期的な情報発信・管理、交流 会開催等)をどうするか。 ⇒対策:新島村の農家としては、生産に集中したいため営業活動は困難。本プログラムの事務局を担う ことができる団体を募る。 ②着地型旅行商品の代金について、現地発着プランとした場合、参加者アンケート結果から 1 万円が妥当 との回答が最も多く、他の日帰りツアーよりも高い料金設定が可能。ただし、旅行商品の魅力を把握で きるPRが必須。 ⇒対策:希少なあめりか芋掘り体験、ガラスアート体験、焼酎工場見学とオリジナルラベル付き焼酎土 産という差別化できる素材の PR 露出を高める。 ③着地型旅行における新島野菜体験は天候に左右される。旅行者満足度を持続できる素材が必要。 ⇒対策:屋内(新島ふれあい農園内の談話コーナー)で、農業生産者からの野菜づくりの魅力や苦労話 等の説明(資料付き)による補足。 ④深大寺そば 新島野菜コラボメニューは参画個店にメリットがあるが、深大寺そば組合全体への効果を もたらすものも必要である。 ⇒対策:調布と東京諸島を繋ぐ事業を実施している一般社団法人調布アイランドが、本事業を通じて、 さらに広告塔として各メディアで PR していく。 今後の展開 ①本事業で制作した成果物(専用ロゴ、専用ホームページ、PR ツールデータ等)を自主的に活用していく。 ②資金捻出手法を検討(交流基金を設けてスポンサー協賛、有料イベント実施等) 。 ③着地型旅行商品化に向けて、旅行会社のサイトを通じた申込体制の構築。 ④開発したコラボメニューを「深大寺そば感謝祭」等の既存イベントにて定期的に提供し、消費者に新島野 菜と深大寺そばの継続的なイメージアップを図っていく。また、「新島・調布マルシェ」も併催し、 深大 寺そばを食して、新島野菜を購入する 行動へ繋げる仕組みを構築していく。 ⑤統一ロゴにあるように、今後は「Tokyo島野菜」として他の東京諸島とも連携して相乗効果を高めていく。 66 67
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