平成27年度 行政・社協地域福祉推進に関わる役職員研修会 制度動向を活かした地域福祉の推進を図るために ~その人らしい暮らしを支えるしくみづくり・地域づくりに向けて~ (開催目的) 本年 4 月から、生活困窮者自立支援法が施行され、法の理念の実現にむけては、生活保護に至る前の自立 支援策として、 地域の状況に応じ多面的かつ包括的な支援事業を構築していくことが必要になります。 また、 就労支援をはじめとする生活困窮者が抱える多様な生活課題への対応に向けては、様々な関連機関との連携 が必要であり、地域福祉施策や市町村社協事業とも連携した総合的な取り組みが求められています。 また、団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に 提供される地域包括ケアシステムの構築も求められています。 これらの制度動向は、新しい概念ではなく、これまでも地域福祉で求められてきたものを改めて具体化し ていくためのものです。 こうした法の施行等を契機とした生活困窮者自立支援の充実や地域福祉推進に向け、 関係行政所管課と社協、関係機関等との連携・協働による取り組みを推進するべく本研修会を開催します。 (主催) 社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会 (後援) 神奈川県 (日程)平成 27 年 9 月 9 日(水) 14 時 30 分~17 時 30 分 (プログラム)講師・事例の詳細については裏面参照 内容 あらためて捉えなおす、 「生活困窮者自立支援制 度」と「地域福祉」の推進 【課題提起】 ~社会的孤立・生活困窮に係る総合的な施策の推 進と地域づくりにむけて ●制度動向を活かした 「はだの地域福祉総合相談 センター きゃっち。 」の取り組みについて ●富士宮市における地域包括ケアシステムの構 【事例発表】 築と総合相談の事業展開について 講師等 岩間伸之氏 (大阪市立大学大学院 教授) ●大澤康人氏 ((福)秦野市社会福祉協議会 常務理事兼事務局長) ●土屋幸己氏 (富士宮市役所福祉総合相談課 課長) ●「はやま住民福祉センター」を核とした地域福 ●加藤智史氏 ((福)葉山町社会福祉協議会 事務局長) 祉総合相談事業について 【質疑・ 会場及び事例発表者同士の質疑応答・意見交換 意見交換】 まとめ (参加対象)県・市区町村の生活困窮者自立支援制度関連所管課(計画担当、高齢・障害・生活保護・地域 福祉所管課等) 、保健福祉事務所 幹部職員及び担当職員 市区町村社会福祉協議会 役職員 (定員) 150 名 (申込方法)別添の参加申込書を 8 月 31 日(月)までに FAX または E-mail にてご送付ください。 (会場) 神奈川県社会福祉会館 2 階 ホール 会場地図 〒221-0844 横浜市神奈川区沢渡 4-2 (横浜駅から徒歩15分) (申込送付先・問合せ先) (福)神奈川県社会福祉協議会 地域福祉推進部 地域福祉推進担当 〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町 2-24-2 かながわ県民センター12 階 TEL 045-312-4813 FAX 045-312-6307 E-mail [email protected] 【講師紹介】 ●岩間伸之氏● 1965 年生まれ。同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻博士課程後期修了。米国コネチカット大 学ソーシャルワーク大学院客員研究員(2001.4~2002.3)を経て、現在、大阪市立大学大学院生活科 学研究科教授。博士(社会福祉学) 。社会福祉士。 最近の主な著書に、 「支援困難事例と向き合う―18 事例から学ぶ援助の視点と方法」 (中央法規出版、 2014、単著) 、 「小地域福祉活動の新時代―大阪市・今川地域からの発信―」 (全国コミュニティライフ サポートセンター、2014 年(共編著) ) 、 「地域福祉援助をつかむ」 (有斐閣、2012 年(共著) ) 、 「市民 後見人の理念と実際―市民と専門職行政のコラボレーション」 (中央法規出版、2012 年(共編著) )等。 このほか、厚生労働省のセーフティネット支援対策等事業(社会福祉推進事業)にもかかわり、生活困 窮者自立支援制度関係の研究を進めています。 こうした研究実践を踏まえ、地域包括ケアシステムや生活困窮者自立支援法などの制度動向を改めて解 説いただき、社協・行政の目指すべき制度を活かした相談・支援のしくみづくりのポイントと地域づくり の重要性についてお話しいただきます。 【事例紹介】 ●(福)秦野市社会福祉協議会● 平成 27 年度より、 「地域を基盤に、地域住民と専門職との協働による支え合い」により、住み慣れた 地域での自立した生活を支援することをめざし、 「はだの地域福祉相談センターきゃっち。 」をオープンし ました。秦野市社協が目指す総合相談は、社協のネットワークを活かした日常業務からのニーズキャッチ を信条としています。 このセンターをオープンするにあたり、成年後見利用支援センターと自立相談支援事業を受託していま す。地域福祉の推進・社協の役割を発揮していくために、制度を活用し、行政との連携のうえで、 「SOS を出せる地域づくり」を目指して、会員組織を基盤に事業を進めているところです。 本研修会では、この制度を活用した事業展開と、今後の展望についてお話しいただきます。 ●富士宮市(静岡県)● 高齢・障害・児童福祉、DV、所得保障などの重層的な課題を抱えている困難事例に対応するため、平 成 18 年度に地域包括支援センターを基盤とした福祉総合相談窓口をスタートしました。この窓口に、初 期相談、アセスメント、関係機関の連絡調整の機能を持たせ、併せて地区社会福祉協議会が基盤となって、 地域型支援センターと連携して、課題発見、つなぎ、見守りなどを行っています。 さらに、これらの総合相談支援事業と自立相談支援事業をどのようにマッチングしていくかを研究し、 現在は富士宮市社協がモデル事業を経て、自立相談支援事業、家計相談支援事業を受託しています。 およそ 10 年にわたる、高齢だけにとどまらない地域包括ケアシステム構築に向けた取組状況と、新た に社協に委託した自立相談支援事業・家計相談支援事業の取り組み、社協との連携など、富士宮市におけ る制度を活用した地域づくりについてお話いただきます。 ●(福)葉山町社会福祉協議会● 平成 26 年 4 月に「はやま住民福祉センター」を設立しました。このセンターの役割は、従来のボラン ティア活動の振興・コーディネート、地縁型による地域福祉活動の推進に加え、年齢や障害のあるなしに 関わらず「生きづらさ」を感じている人が、いつまでも「地域の一員」として暮らし続けられるよう、一 人一人の生活問題を原点にしながら、本人の強み、日常生活圏域を基本に地域のあらゆる資源を活用し、 資源がなければ住民とともにつくりあげる。本人の自立支援と福祉のまちづくりを一体的なものとして支 援するものです。このセンターにおいて、一人一人の生活問題を原点にしながら住民主体の福祉活動を進 めるため、地域福祉の担い手側や生活の困りごとの相談を受ける地域福祉総合相談事業を開始しました。 このセンターでの事業を通して見えてきた課題や、民生委員とともに行った調査結果などについてお話 しいただきます。
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