曽 士才 (そう しさい) 教授 Yi”Perspectives On Chinese Society

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氏
名
曽 士才 (そう しさい)
教授
中国における少数民族および日本における中国系移民・華僑華人を二本柱にし
て、エスニック・マイノリティに関する文化人類学的研究を行っています。特に、
こんな研究
民族文化(宗教、儀礼、慣習、言語など)が、年中行事や教育、観光などを通して
をしていま
具体的にどのように自己表象または他者表象されるのかを分析し、民族意識、国家
す
(ホスト社会)と民族集団との関係を歴史的、社会的に考察し、最終的には民族間
の共生の実現に関心を持っています。
○「清末から現在に至る近代学校教育から見えてくるもの:貴州ミャオ族の事例」
岡洋樹編『東北大学東北アジア研究センター・シンポジウム 内なる他者=周辺民
族の自己認識のなかの「中国」―モンゴルと華南の視座から』東北大学東北アジア
研究センター2009 年
○『中華民族の多元一体構造』
(費孝通編著)
(共訳)風響社 2008 年
○「貴州におけるミャオ文字の創作とバイリンガル教育」塚田誠之編『民族表象の
ポリティクス―中国南部の人類学・歴史学的研究』風響社 2008 年
○「華南におけるミャオ族のケガレ観念―婚姻忌避の深層」阿部年晴、綾部真雄、
こ ん な 成 果 新屋重彦編『辺縁のアジア―<ケガレ>が問いかけるもの』明石書店 2007 年
を 挙 げ て い ○『世界の先住民族―ファースト・ピープルズの現在 01 東アジア』
(共編著)明石
ます
書店 2005 年
○「中国における民族観光の創出―貴州省の事例から」
『民族学研究』66 巻1号、
2001 年
○『大地は生きている―中国風水の思想と実践』
(共編著)てらいんく出版 2000 年
○『落地生根―神戸華僑と神阪中華会館の百年』
(共著)研文出版 2000 年
○『中国少数民族の婚姻と家族』(全 3 巻)(共訳)第一書房 1996 年
○“Christianity in Southwestern China : Mass Conversion among the Miao and
Yi”Perspectives On Chinese Society : Anthropological Views from Japan,
University of Kent,pp.248-264,1995
ほかに、こん
東アジア比較民俗学(衣食住、信仰、習俗、説話など)
なジャンル
アジア系移民の比較
に関心をも
現代中国の社会と文化
っています
こんな授業
わたし自身は文化人類学的、民俗学的な手法で研究していますが、理論的アプロ
を 行 な っ て ーチよりも、フィールドワークに基づいた、実証的な研究を行っています。授業で
います
は、研究史を押さえながら、優れたモノグラフを読むなかで、一緒に考え、議論を
深めます。
1981 年に創設したインターカレッジな研究会・仙人の会の発足時からのメンバー
として、月例会の運営に関わっています。この会は東アジア、東南アジア大陸部に
学 会 や 社 会 関心のある教員、学生が集い、議論し、切磋琢磨する場になっており、月例会での
で こ ん な 活 発表は若手研究者にとってはいわば登竜門になっています。
動をしてい
また、日本華僑華人学会の常任理事(2003 年から)
、副会長(2012 年・13 年)を
ます
務めており、研究会、講演会など学会の諸活動を通じて、華僑華人研究の充実とネ
ットワークの拡大を図っています。
(仙人の会、日本華僑華人学会ともにHPあり)