火災を受けた鋼軌道桁の たわみ調査について 国道

FCMに着目した橋梁の維持管理に関する講習会
FCMに着目した橋梁の維持管理に関する講習会 (土木学会関西支部)
2015年
2015年7月24日
24日
国道1号寝屋川バイパス
火災を受けた鋼軌道桁の
たわみ調査について
大阪高速鉄道株式会社
森川 佳則
被災状況
大阪モノレール技術委員会からの提言
「火災による受熱温度の推定や外観調査だけで
構造物の健全性を評価するのではなく、たわみ
計測を行うなど、数値的に健全であることを確認
できる判断材料を持つ必要がある。」
塗膜の燃焼
ゴム被覆の焼損
対象橋梁
1) 鋼軌道桁及びモノレール橋の種別、単純桁や
連続桁などの構造形式別のたわみ特性
鋼軌道桁
モノレール橋
1
1
2)同一橋梁における上り線、下り線相互のたわみ
特性
3)列車速度の違いによるたわみ特性
4)乗車率(活荷重重量)の違いによる特性
2
5)Uドップラーとレーザー距離計の測定差
6)設計たわみ量との比較
【まとめ】
乗車率(活荷重重量)の違いによるたわみ特性や、
設計たわみ量との比較においては課題が残ったもの
の、大阪モノレールにおいては列車速度とたわみ量の
相関は無いことがわかった。また、これまでのたわみ
測定は軌道桁下面と地上に配置したゲージにピアノ線
を張って、かつ予め軌道桁に最大たわみを生じさせる
列車位置を明示し、そこに列車を停止させて計測を
行っていたが、Uドップラーを用いたことにより、軌道桁
直下にピアノ線を張る必要がなく斜方向から非接触に
よる測定が行え、列車を停止させる必要もなく動活荷
重による測定が可能であったことから、一般交通や列
車運行に支障を与えることなく測定することができた。
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