2015.10.15 カナダの金融市場動向

2015年10月14日
カナダの金融市場動向 Weekly Report
【2015年10月3日~2015年10月9日の推移】
【1】為替動向
【カナダ・ドル 為替推移】 (2015年9月11日~2015年10月9日)
先週のカナダ・ドル円相場は上昇しました。米国の雇
用統計が弱い内容となったことで一時的には円高で反
応しましたが、その後は米国の利上げが先送りされると
の観測が強まり、カナダ・ドルはリスクオン傾向の動きの
中で買い戻されました。原油価格が一時、1バレル50米
ドル台を回復したこともカナダ・ドルの支援材料となりま
した。
今週は、引き続き米国の利上げ観測後退によるリスク
オン傾向の動きが続くかがポイントとなり、米国の企業
業績発表と、小売売上高やCPI(消費者物価指数)が注
目材料です。カナダについては、10月21日(現地)に次
回の政策金利決定会合が予定されています。しかし、
連邦政府選挙と重なることや、先週末に発表された雇
用統計が無難な結果に落ち着いたことを背景に政策金
利据え置きの予想が強まっており、カナダの国内経済
指標は材料視されにくいとみています。
【2】金利動向
(円/カナダ・ドル)
1.20
円/カナダ・ドル(左軸)
カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転)
100
カナダ・
ドル
1.25
高
1.29
95
1.30
90
1.35
92.91
85
9/11
9/18
9/25
10/2
安
1.40
10/9
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【カナダ 金利推移】
先週のカナダ5年国債利回りは上昇しました。米国雇
用統計の弱い内容や、その後のFOMC(米国連邦公開
市場委員会)議事録を材料に、米国の年内利上げ観測
が後退し、リスク資産が買い直される中で、債券は売ら
れて金利は上昇しました。カナダの経済指標では、貿
易収支が原油価格の下落により悪化したものの、雇用
者数はまずまずの結果となりました。
今週は、カナダの経済指標に重要なものがなく、債券
市場は引き続きリスク資産買い直しに伴う売りが先行し
やすいとみています。米国では当局関係者が利上げ姿
勢を再度強調していますが、米国の景気そのものに対
する弱気な見方も出てきています。景気鈍化や利上げ
先送りは本来は金利上昇を抑える材料ですが、目先は
株式市場などリスクセンチメントを意識した相場展開が
続きそうです。
(カナダ・ドル/米ドル)
105
(2015年9月11日~2015年10月9日)
(%)
1.2
カナダ5年国債
1.0
0.87
0.8
0.6
0.4
9/11
9/18
9/25
10/2
10/9
【3】主要経済指標
発表日
発表頻度
期間
指標名
データ
(参考)前回
10/6
10/8
10/9
10/16
毎月
毎月
毎月
毎月
2015年8月
2015年9月
2015年9月
2015年8月
貿易収支(実額)
住宅着工件数(年率、件数)
雇用者数(前月差)
製造業売上高(前月比)
-25.3億カナダ・ドル
230.7千件
12.1千人
-
-8.2億カナダ・ドル
214.3千件
12.0千人
1.7%
(出所)Bloombergより大和投資信託作成
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
投資信託、投資証券はその投資対象となっている株券、債券、投資信託、不動産、商品
等(以下、
『裏付け資産』
『※』といいます。
)の価格や評価額に連動して基準価格が変動
し損失が生じるおそれがあります。したがって、投資元本が保証されているものではな
く、これを割込むことがあります。その他外貨建て資産に投資した場合には為替変動リ
スク等もあります。
 投資信託、投資証券は裏付け資産の発行者の業務や財産の状況等に変化が生じた場合、
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 投資信託等には、解約することができない一定の期間(クローズド期間)が定められて
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合には、その最終的な裏付け資産を含みます。
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東海財務局長(金商)第 140 号
日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
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