インドネシアシナブン火山( Mt.Sinabung)の独自調査を行いました

インドネシア シナブン火山(Mt.Sinabung)の独自調査を行いました
1.シナブン火山(標高2451m)について
2010年 有史以降初めての噴火
2013年 噴火が活発化
2014年 高校生を含む16名の方が犠牲に(2月1日)
現在も噴火活動中
イ国公共事業省との合同現地調査(2015.12.05)
2.本調査の概要
現時点での火山噴火に起因する土砂移動現象を調査を目的として、
下記の通り調査を実施した。
調査期間:平成27年12月1日~12月5日
調査員:総合事業本部 水工部 技術第四課 課長 池田誠
主任 横尾公博
国際事業本部 国際事業本部 水資源部 課長 福島淳一
3.調査結果の概要
最近においても、火山活動は活発であり、噴火・火砕流・土石流
が多発していた。
火砕流:南東側山麓において、最近でも発生している。
当面は防災上のハード対策は困難と考えられる。
土石流:西側山麓を中心に主に3渓流で土石流が発生している。
既に緊急対策は実施済みであるが、河床変動が激しい
状況にある。
現状では、依然として次期出水に対する安全性が懸念
される状態にある。
降灰 :過去には北東約50km離れたメダンまで影響があったとの
ことであったが、現状では危険地域(半径5km程度)の
外側では、著しい降灰は認められなかった。
Google map
2015.12.09
火砕流による集落の消失
火砕流・著しい降灰
溶岩流
Mt. Sinabung
Simacerm
火砕流堆積物の二次移動(Lau.Borus川)
0
※
2km
火砕流・溶岩流の範囲は概略の現地での目視確認結果
溶岩流堆積物
火砕流堆積物
土石流の発生
(Lau.Bakarah1川)
緊急対策堰堤の埋没
(Lau.Borus川)
Mt.sinabung南東斜面を対岸より望む
本調査では、インドネシア国 公共事業省水資源総局、スマトラⅡ流
域管理事務所、火山局シナブン火山監視事務所のご協力を頂きました。
2015.12.09