2015/2016シーズンオペラ 「ラインの黄金」

報道用資料
平成27年度(第70回)文化庁芸術祭
オープニング・オペラ公演
【新制作】
新国立劇場 2015/2016 シーズン オープニング公演
リヒャルト・ワーグナー
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
ラインの黄金
【全1幕<ドイツ語上演/字幕付>】
指揮:飯守 泰次郎
演出:ゲッツ・フリードリヒ
2015年10月1日(木)19:00/4日(日)14:00/7日(水)14:00/10日(土)14:00/14日(水)19:00/17日(土)14:00
予定上演時間:約 2 時間 45 分(休憩なし) 新国立劇場オペラパレス
全世界を変える力を持っているオペラがある!!
それはワーグナー<ニーベルングの指環>
~オペラ芸術監督・飯守 泰次郎~
この秋、新国立劇場で新しい世界が始まる!
リハーサルは9月3日(木)13:00より開始いたします。
冒頭にキックオフミーティングを開催いたします。
キックオフミーティングはマスコミに公開いたします。
皆様のご来場、取材をお待ちしております。
(同封の別紙にてお申込み下さい。)
【好評発売中】 新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999
<資料・写真のご請求、ご取材のお問い合わせ>
新国立劇場 制作部オペラ 広報担当 桑原 貴
Tel:03-5352-5733/Fax:03-5352-5709
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【新制作】
新国立劇場 2015/2016 シーズン オープニング公演
リヒャルト・ワーグナー
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
ラインの黄金
【全1幕<ドイツ語上演/字幕付>】
ワーグナーによる『ニーベルングの指環』~永遠に終わることのない問題提起~
新国立劇場オペラ芸術監督 飯守泰次郎
2017 年に開場 20 周年を迎える新国立劇場は、この 2015 年秋から 3 年がかりで、オペラ史上最大のスケ
ールを持つ超大作『ニーベルングの指環』を上演します。
新国立劇場オペラ芸術監督就任 2 シーズン目となり、私は、これまで全世界で蓄積されてきたワーグナー演
奏と演出の歴史のすべてを結集して、『指環』の本質に最も迫る上演を実現することを決意いたしました。そし
てそれが実現できるのは、まさにここ新国立劇場である、と確信いたしております。いま世界で最も踏み込んだ
『指環』体験をしていただくために、皆様に、ぜひ新国立劇場にいらしてくださるよう呼びかけたいと思います。
『ニーベルングの指環』には、ひとつの世界が生まれて終わるまでのすべてが描かれています。いま私たちの
生きる現実の世界は、人類と地球の存続に関わる数々の問題に直面し、この状態からの救済を求めて、あら
ゆる分野で必死の努力が続けられています。ワーグナーがオペラの創作を通じて生涯追求し続けたのが、ま
さにこの“救済”というテーマです。『指環』は、権力と愛、あるいは人間と自然の調和についての、ワーグナー
からの巨大な問題提起です。“最終的にこの世が救済されるためには何がなされなければならないのか”とい
う問いに対して、答えはあるのでしょうか。『指環』を上演するということは、まさにこの答えのない問いに、オペ
ラの舞台を通して向き合うことにほかなりません。
ワーグナーの作品だけを集中して演奏してきた、比類のない歴史を持つバイロイト音楽祭の現場に、私は長年
にわたって身を置いてまいりました。『指環』という作品にも生涯を通じて向かい合い、数多くの演出を体験しま
した。故ゲッツ・フリードリヒ氏とは、私がまだ若い頃から一緒に仕事をする機会に恵まれました。彼は、かつて
ないほど音楽と演出の両方を徹底的に深く掘り下げて、新しい演出のスタイルを確立し、晩年には音楽と演出
が極端に矛盾することのない境地に達しました。彼の生涯最後の『指環』の偉大なプロダクションを、いま東京
で実現することに大きな意義がある、と私は考えています。
さらに、このたびの『指環』においては、主役級テノール4役―ローゲ、ジークムント、『ジークフリート』と『神々の
黄昏』のジークフリートのすべてを、世界的なヘルデン・テノールであるステファン・グールドが歌うことに、おお
いにご注目ください。極めて優れたテノール歌手のみに可能なこの偉業に、ぜひ立ち会っていただきたいと思
います。
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【新制作】
新国立劇場 2015/2016 シーズン オープニング公演
リヒャルト・ワーグナー
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
ラインの黄金
【全1幕<ドイツ語上演/字幕付>】
【作品解説】
「ラインの黄金」 Das Rheingold
初演:1869 年 9 月 22 日、ミュンヘンのバイエルン宮廷歌劇場
(「ニーベルングの指環」ツィクルスにおける初演は 1876 年 8 月 13 日、バイロイト祝祭劇場)
作曲:リヒャルト・ワーグナー Richard Wagner (1813-1883)
台本:作曲者自身によるオリジナル
「ラインの黄金」は 4 つで 1 つのオペラとなる「ニーベルングの指環」の第 1 作目!
「ニーベルングの指環」とは、独立した楽劇四部作である序夜「ラインの黄金」、第1日「ワルキューレ」、第2日「ジークフリート」、第3
日「神々の黄昏」から成る 1 つのオペラの作品のことである。いわゆる「リング」の名で親しまれ、演奏時間はトータルでおよそ 15 時間
を要する空前の大作となっている。
作曲家のワーグナーが「さまよえるオランダ人」以後、「タンホイザー」、「ローエングリン」の創作を経て、まさに脂がのった頃の作品
である。他の作品同様、台本もワーグナー自身が手掛けた。物語は中世ドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」を題材に北欧神話や
作曲者のアイディアが盛り込まれ、「指環」をめぐる神々と様々な種族との争い、破滅、そして没落していく歴史が壮大に描かれる。
「神話」「神々」といったキーワードゆえに難解に思われがちだが、幻想的で崇高な雰囲気の中にも、登場するキャラクターには我々人
間の愛や欲情、権力、醜悪が巧みに投影されている。
いわば壮大な物語の序章となる「ラインの黄金」。権力の象徴である指環がそれを欲する者たちの手にわたり、神々の世界とニーベ
ルハイムの地下洞窟を舞台に、早くも争いが繰り広げられる。最初にラインの黄金を奪うニーベルハイムのアルベリヒ、神々の長として
権力の象徴ヴァルハル城を築城するヴォータン、その建設を担わされる巨人族のファーゾルト、ファフナー兄弟ら――それぞれの思
惑が絡み合い争いつつ、完成したヴァルハル城へと神々が入城するところで物語は最大の山場を迎える。
ワーグナーが「ライトモティーフ」を体系化して発展させました!
作曲においてワーグナーは、特定の「想念」、「人物」、「事物」、「状況」などに「決まった旋律(主題)」をあてはめて作曲している。こ
れは「ライトモティーフ(leitmotif)」と表現されている作曲の方式である。ワーグナーは従来から存在したこの方式を体系化して発展さ
せて非常に完璧な水準にまで推し進めた。そして「ラインの黄金」は、その後に続く「リング」全体の提示部、序章の意味合いを強く持っ
ていると言えるだろう。ちなみに、作曲は「ラインの黄金」から「神々の黄昏」まで順に行われたが、台本は演奏順とは逆、つまり「神々
の黄昏」から書かれている。
「ニーベルングの指環」は台本着手から作曲完成まで 26 年もの歳月を要しました!
途中、およそ 7 年の中断期間があったにせよ、台本着手から作曲完成まで 26 年もの歳月を要したことからも、作品への力のいれよ
うがわかる。何しろ、ワーグナーはこの作品のために、理想の形で上演するための劇場、バイロイト祝祭劇場をつくってしまったほど。自
身の意思に反して「ラインの黄金」と「ワルキューレ」のみ、当時のバイエルン王、ルートヴィヒⅡ世に単独上演されてしまったものの、
1876 年 8 月、四部作一挙上演のための音楽祭「バイロイト音楽祭」で、その願いは叶えられたのだった。
音楽祭での「リング」初演は、自身は演出に専念しハンス・リヒターに指揮を任せたが、技術面の不備やワーグナーの演出家としての
力量不足により、残念ながら満足のいくものではなかった。しかし自身の解釈や演出、演奏上の注意を練習でつぶさに記録させるほど、
ワーグナーは理想の形を追い求めた。それゆえに、これまで多くの劇場で新たな解釈が生み出され、現在も聴き手を魅了し続けてい
る。
本プロダクションは、演出家:ゲッツ・フリードリヒの最晩年 1996 年にフィンランド国立劇場(ヘルシンキ)で手がけられたました。
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新国立劇場 2015/2016 シーズン オープニング公演
リヒャルト・ワーグナー
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
ラインの黄金
【全1幕<ドイツ語上演/字幕付>】
【あらすじ】
ラインの娘たちが川で戯れていると、地下に住むニーベルング族のアルベリヒがやってくる。アルベリヒは娘たちを
ものにしようと必死に追いかけるが、彼女らは醜い彼をからかって逃げてしまう。激怒したアルベリヒは川底に光るも
のを見つける。それは娘たちが守るラインの黄金。愛を断念した者だけが黄金から指環を作ることができ、その指環
を手にした者には世界を支配できるという。それを聞いたアルベリヒは愛を呪い、黄金を奪う。
神々の長ヴォータンは、巨人族のファーゾルトとファフナーの兄弟にヴァルハル城を建てさせていた。報酬に春の
女神フライアを渡す契約なのだが、ヴォータンは契約を守る気などない。この契約を提案した炎の神ローゲを責める
と、彼はラインの黄金の指環の話を始める。皆が聴き入り、巨人族兄弟は、報酬は指環でよい、と言い出す。
ヴォータンも指環に興味を持ち、フライアを人質として兄弟に渡し、ローゲと共に地下のニーベルハイムへ行く。
地下の世界では指環の力を手に入れたアルベリヒがニーベルング族を支配し、黄金を掘り出させていた。彼はま
た、弟ミーメに作らせた「隠れ頭巾」を持っていた。ヴォータンらは「隠れ頭巾」を褒めそやし、彼が蛙に化けた隙に捕
まえ、財宝と指環を奪ってしまう。怒ったアルベリヒは、指環は手に入れた者に死をもたらす、と呪いをかける。
ヴォータンは、巨人族兄弟に報酬として黄金を渡すが、彼らは「隠れ頭巾」と指環も要求。指環については渋るヴォー
タンだが、「指環の呪いを避けよ。神々の黄昏が近づいている」との智の女神エルダの忠告を聞き、指環を渡す。す
ると兄弟は指環の奪い合いになり、ファフナーはファーゾルトを撲殺。さっそく指環の呪いがあらわれたのである。そ
してヴァルハル城は完成し、神々が入城する。ラインの娘たちの嘆く声が響いている。
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新国立劇場 2015/2016 シーズン オープニング公演
リヒャルト・ワーグナー
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
ラインの黄金
【全1幕<ドイツ語上演/字幕付>】
【公演日程】
2015 年 10 月 1 日(木)19:00/4 日(日)14:00/7 日(水)14:00/10 日(土)14:00/14 日(水)19:00/17 日(土)14:00
【チケット料金】 S:27,000 円・A:21,600 円・B:15,120 円・C:8,640 円・D:5,400 円
指 揮
Conductor
演 出
Production
飯守 泰次郎
Iimori Taijiro
ゲッツ・フリードリヒ
Götz Friedrich
美術・衣裳
Scenery and Costume Design
照 明
Lighting Design
ゴットフリート・ピルツ
Gottfried Pilz
キンモ・ルスケラ
Kimmo Ruskela
ヴォータン
Wotan
ドンナー
Donner
フロー
Froh
ローゲ
Loge
ファーゾルト
Fasolt
ファフナー
Fafner
アルベリヒ
Alberich
ミーメ
Mime
フリッカ
Fricka
フライア
Freia
エルダ
Erda
ヴォークリンデ
Woglinde
ヴェルグンデ
Wellgunde
フロスヒルデ
Flosshilde
ユッカ・ラジライネン
Jukka Rasilainen
黒田 博
Kuroda Hiroshi
片寄 純也
Katayose Junya
ステファン・グールド
Stephen Gould
妻屋 秀和
Tsumaya Hidekazu
クリスティアン・ヒュープナー
Christian Hübner
トーマス・ガゼリ
Thomas Gazheli
アンドレアス・コンラッド
Andreas Conrad
シモーネ・シュレーダー
Simone Schröder
安藤 赴美子
Ando Fumiko
クリスタ・マイヤー
Christa Mayer
増田 のり子
Masuda Noriko
池田 香織
Ikeda Kaori
清水 華澄
Shimizu Kasumi
管弦楽
Orchestra
東京フィルハーモニー交響楽団
Tokyo Philharmonic Orchestra
本公演は、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)の協力により上演されます。
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【新制作】
新国立劇場 2015/2016 シーズン オープニング公演
リヒャルト・ワーグナー
楽劇「ニーベルングの指環」序夜
ラインの黄金
【全1幕<ドイツ語上演/字幕付>】
<主要キャスト・スタッフプロフィール>
指揮:飯守 泰次郎
Conductor: Iimori Taijiro
桐朋学園短期大学卒業。在学中に藤原歌劇団公演『修道女アンジェリカ』にてデビュー。1966年ミトロプーロス国際指揮者コン
クール、69年カラヤン国際指揮者コンクールでともに第4位入賞。72年、芸術選奨新人賞とバルセロナのシーズン最高指揮
者賞を受賞。これまでに読売日響指揮者ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブルクの各歌劇場の指揮者、エンス
ヘデ市立歌劇団第一指揮者、名古屋フィル常任指揮者、東京シティ・フィル常任指揮者、関西フィル常任指揮者を歴任。現在、
東京シティ・フィル桂冠名誉指揮者、関西フィル桂冠名誉指揮者。第32回サントリー音楽賞、第54回芸術選奨文部科学大臣
賞受賞。2004年11月紫綬褒章、10年旭日小綬章、12年度文化功労者、日本芸術院賞。14年より日本芸術院会員。第56
回毎日芸術賞(音楽部門)受賞。新国立劇場では00年『青ひげ公の城』、08年地域招聘公演『ナクソス島のアリアドネ』、12年
オペラ研修所公演『フィレンツェの悲劇』『スペインの時』を指揮。14年9月オペラ芸術監督に就任、同年開幕『パルジファル』、
15年1月には『さまよえるオランダ人』を指揮している。2015/2016シーズンではほかに『ローエングリン』を指揮する予定。
演出:ゲッツ・フリードリヒ
Production: Götz Friedrich
1930年、ドイツのナウムブルク生まれ。ワイマールのドイツ演劇学院卒後、旧東ドイツ時代のベルリン・コーミッシェ・オーパーで
名演出家のワルター・フェルゼンシュタインの助手を務める。72年のバイロイト音楽祭で『タンホイザー』の演出を手がけて注目
を集め、81年にはベルリン・ドイツ・オペラの総監督に就任。以後、斬新なプロダクションを次々に展開してオペラハウスを西ドイ
ツの文化をリードする象徴として育て上げた。その演出は没後も脈々と受け継がれ、ベルリン・ドイツ・オペラにて上演されてい
る。主な作品として、「ニーベルングの指環」『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『タンホイザー』『さまよえるオランダ人』『ロ
ーエングリン』『パルジファル』『ばらの騎士』『アラベッラ』『トスカ』『ラ・ボエーム』『トゥーランドット』『アイーダ』『ファルスタッフ』
『仮面舞踏会』『椿姫』『フィガロの結婚』『エウゲニ・オネーギン』『ヴォツェック』などがあり、新国立劇場においては、2000年11
月に『青ひげ公の城』が上演された。2000年12月逝去。
ヴォータン:ユッカ・ラジライネン
Wotan: Jukka Rasilainen
フィンランド生まれ。ローマで学んだ後、チューリッヒ国際オペラスタジオのメンバーとなる。これまでにウィーン国立歌劇場、ザ
クセン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座(バスティーユ)、チューリッヒ歌劇場、ローマ
歌劇場、バイロイト音楽祭、ブレゲンツ音楽祭、エディンバラ音楽祭などに出演。『フィガロの結婚』フィガロと伯爵、『ドン・ジョヴァ
ンニ』レポレッロ、『オテロ』イアーゴ、『トスカ』スカルピア、『アイーダ』アモナズロ、『ナブッコ』ザッカリーア、『フィデリオ』ドン・ピツ
ァロ、『魔弾の射手』カスパール、『さまよえるオランダ人』タイトルロール、『ローエングリン』テルラムント、『パルジファル』アムフ
ォルタス、「ニーベルングの指環」ヴォータン/さすらい人、『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール、『カルメン』エスカミーリョ、
『影のない女』バラク、『サロメ』ヨハナーン、『エレクトラ』オレストなど幅広いレパートリーを誇る。2004年よりドレスデンでの宮廷
歌手の称号を持つ。2005年バイロイト音楽祭に『さまよえるオランダ人』タイトルロールでデビュー後、『パルジファル』アムフォ
ルタス、『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール、『ローエングリン』テルラムントと続けて出演。新国立劇場には、03年『ジークフリ
ート』さすらい人、09~10年「ニーベルングの指環」ヴォータン/さすらい人、10~11年『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール
に出演している。
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報道用資料
ドンナー:黒田 博
Donner: Kuroda Hiroshi
京都府出身。京都市立芸術大学卒業。東京藝術大学大学院オペラ科修了。1989年よりイタリアへ留学。モーツァルト4大オ
ペラをはじめ、現代の新作まで様々な作品に出演。02年二期会・ベルギー王立モネ劇場提携公演『ニュルンベルクのマイス
タージンガー』ハンス・ザックス、03年二期会『カルメン』エスカミーリョ、日生劇場『ルル』シェーン博士/切り裂きジャック、04
年二期会『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、05年『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、06年二期会『フィガロの結婚』アルマヴィ
ーヴァ伯爵、『メリー・ウィドー』ダニロ、08年二期会『エウゲニ・オネーギン』タイトルロール、11年二期会・ライン・ドイツ・オペラ
共同制作『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、12年びわ湖ホール・神奈川県民ホール・アメリカ・サンディエゴ歌劇場提携公演
『タンホイザー』ヴォルフラム、二期会・バルセロナのリセウ大劇場・チューリッヒ歌劇場共同制作『パルジファル』アムフォルタス、
13年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共催『椿姫』ジェルモンなどに出演して、いずれも大成功を収めている。新国立劇場で
は、『天守物語』図書之助、『こうもり』ファルケ、『忠臣蔵』(二期会共催)堀部安兵衛、『ナクソス島のアリアドネ』音楽教師、『俊
寛』(二期会共催)タイトルロール、高校生のためのオペラ鑑賞教室『蝶々夫人』シャープレス、『愛怨』若草皇子、『鹿鳴館』影
山悠敏伯爵、『夜叉ヶ池』学円に出演。2014/2015シーズンは『沈黙』フェレイラに出演している。二期会会員。
ローゲ:ステファン・グールド
Loge: Stephen Gould
アメリカのヴァージニア州生まれ。ボストンのニューイングランド音楽院で学ぶ。世界的なヘルデン・テノールとしてワーグナー
作品を中心に、ウィーン国立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、バイロイト音楽祭、バイエルン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場な
どに出演。パリ、ロンドン、ローマ、パレルモ、ベルリン、ハンブルク、マドリード、ジュネーヴなどヨーロッパ各地の歌劇場で活躍。
『フィデリオ』フロレスタン、『ローエングリン』『タンホイザー』『ジークフリート』タイトルロール、『神々の黄昏』ジークフリート、『トリス
タンとイゾルデ』トリスタン、『パルジファル』タイトルロール、『ナクソス島のアリアドネ』バッカス、『ピーター・グライムズ』タイトルロ
ールなどをレパートリーとする。2014~15年にかけては、ドレスデンで『フィデリオ』、ロンドンとチューリッヒで『トリスタンとイゾル
デ』、ミュンヘンとウィーンで『ジークフリート』と『神々の黄昏』などに出演。新国立劇場にはこれまで06年『フィデリオ』フロレスタ
ン、09年『オテロ』タイトルロール、10~11年『トリスタンとイゾルデ』トリスタンに出演している。
新国立劇場の「指環」シリーズでは、ローゲ、ジークムント、ジークフリート役ですべての公演に出演予定である。
ファフナー:クリスティアン・ヒュープナー
Fafner: Christian Hübner
1977年レーゲンスブルク生まれ。ザルツブルクのパウル・ホーフナイマー奨学生となり、ドイツの若手音楽家コンクール1位と
なる。その後、ケルン音楽大学とアーヘン音楽大学で声楽をハンス・ゾーティンとロベルト・シュンクに師事。2011年夏までブレ
ーメン歌劇場のアンサンブルメンバーとして、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公爵、『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティ
ムール、『こうもり』フランクなどを歌う。その後もウィーンのフォルクスオーパー、ボン歌劇場、アーヘン歌劇場、サン・カルロ歌
劇場、パレルモのマッシモ劇場などに出演。『ノルマ』オロヴェーゾ、『ウィンザーの陽気な女房たち』ファルスタッフ、『ばらの騎
士』オックス男爵、「ニーベルングの指環」ハーゲン、ファフナー、フンディングなど幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場初登
場。
ファーゾルト:妻屋 秀和
Fasolt: Tsumaya Hidekazu
東京藝術大学卒業、同大学大学院オペラ科修了。1994年~2001年ライプツィヒ歌劇場、02年~11年ワイマールのドイツ
国民劇場専属。今までに出演した歌劇場はベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、スコティッシ
ュ・オペラなどがある。新国立劇場では『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『セビリアの理髪師』ドン・バジリオ、
『アイーダ』ランフィス、『ナブッコ』ベルの祭司長、『夜叉ヶ池』鉱蔵、『リゴレット』スパラフチーレ、『ヴォツェック』医者、『アラベッ
ラ』ヴァルトナー伯爵など、出演多数。2014/2015シーズンは『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『ドン・カルロ』宗教裁判長、『マノン・
レスコー』ジェロント、『ばらの騎士』警部に出演している。2015/2016シーズンは、ほかに『ファルスタッフ』ピストーラ、『魔笛』
ザラストロにも出演が予定されている。二期会会員。
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報道用資料
アルベリヒ:トーマス・ガゼリ
Alberich: Thomas Gazheli
ドイツのカールスルーエ生まれ。フランクフルト音楽大学で声楽を学ぶ。ワーグナー作品を主なレパートリーとし、ザクセン州立
歌劇場、中国国家大劇院、ハンガリー国立歌劇場、モントリオール、デトロイト、アテネ、ヴィスバーデンで『さまよえるオランダ人』
タイトルロール、ライプツィヒ歌劇場、エッセン劇場などで「ニーベルングの指環」アルベリヒ、ペトルッツェッリ劇場やチロル音楽
祭で「ニーベルングの指環」ヴォータン/さすらい人、さらに『ローエングリン』テルラムントでパレルモ・マッシモ劇場とチロル音
楽祭に出演している。そのほかのレパートリーとして、『フィデリオ』ドン・ピツァロ、『サロメ』ヨハナーン、『エレクトラ』オレスト、『カル
メン』エスカミーリョ、『魔笛』パパゲーノ、『ドン・ジョヴァンニ』『リゴレット』のタイトルロールなどがある。新国立劇場初登場。
ミーメ:アンドレアス・コンラッド
Mime: Andreas Conrad
マグデブルク生まれ。ザクセン州立歌劇場オペラスタジオで 3 年間の研修の後、1984 年にベルリン・コーミッシェ・オーパーと
契約し、2007 年まで在籍。1998 年にベルリン宮廷歌手の称号を授与される。キャラクターテノールとして世界各地の歌劇場
に出演。ルール・トリエンナーレで『モーゼとアロン』アロン、モンテカルロ歌劇場とバイエルン州立歌劇場で『サロメ』ヘロデ、ジュ
ネーヴ大劇場で『ラインの黄金』ミーメ、モンテカルロ歌劇場で『ラインの黄金』ローゲ、アン・デア・ウィーン劇場でチャイコフスキ
ーの『チャロデイカ』パイシー、ザクセン州立歌劇場で『こうもり』アイゼンシュタイン、ミュンヘン州立劇場で『ラインの黄金』と『ジ
ークフリート』ミーメ、ベルリン・コーミッシェ・オーパーで『モーゼとアロン』アロン、ウィーン国立歌劇場で『サロメ』ヘロデに出演し
ている。「ニーベルングの指環」ミーメ役は、2015 年3 月バイエルン州立歌劇場でも歌っており、この夏はバイロイト音楽祭にも
同役で出演予定である。新国立劇場初登場。
フリッカ:シモーネ・シュレーダー
Fricka: Simone Schröder
ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で声楽を学ぶ。1997/1998 シーズンにダニエル・バレンボイムの指揮で、ベルリン州
立歌劇場でオペラデビュー。得意のワーグナーのほか、『ファルスタッフ』ページ夫人メグ、クイックリー夫人、『蝶々夫人』スズ
キなどをレパートリーとする。1996 年以来バイロイト音楽祭に出演しており、これまで『パルジファル』花の乙女や、『ラインの黄
金』と『ジークフリート』エルダ、『神々の黄昏』第一のノルン、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネなどを歌っている。そのほかザ
ルツブルク音楽祭、ミラノ・スカラ座、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、マンハイム歌劇場、ブエノスアイレスなど
世界各地の歌劇場で活躍。新国立劇場では、2009 年『ラインの黄金』と 10 年『ジークフリート』エルダに出演。2015 年もバイ
ロイト音楽祭に『ワルキューレ』グリムゲルデで出演が予定されている。
フライア:安藤 赴美子
Freia: Ando Fumiko
国立音楽大学卒業、同大学大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第 3 期修了。文化庁在外研修員、ローム・ミュージック・フ
ァンデーション在外研修生としてイタリアに留学。これまでに、二期会『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『椿姫』ヴィオレッタ、『ドン・カルロ』
エリザベッタをはじめ、びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作オペラ『椿姫』ヴィオレッタ、『タンホイザー』エリーザベト、韓
国セジョン文化会館大劇場及びあいちトリエンナーレ『蝶々夫人』タイトルロールなどへの出演で注目を集める。コンサートの分
野でも活躍し、クルト・マズア、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、リッカルド・ムーティらの指揮者と共演している。新国立劇場
ではこれまでに『魔笛』侍女Ⅰ、『ルサルカ』第一の森の精、『ナブッコ』アンナ、高校生のためのオペラ鑑賞教室『カルメン』ミカ
エラなどに出演。
エルダ:クリスタ・マイヤー
Erda: Christa Mayer
ミュンヘン音楽・演劇大学で声楽を学び、2000 年の ARD 国際音楽コンクールを含む様々なコンクールでの受賞歴を誇る。
2001/2002 シーズンからザクセン州立歌劇場のアンサンブルメンバーとなり、『ラインの黄金』『ジークフリート』エルダ、『ナブ
ッコ』フェネーナ、『蝶々夫人』スズキ、『ファルスタッフ』クイックリー夫人、『アラベッラ』アデライデなどを歌う。その後、ベルリ
ン・ドイツ・オペラ、バイエルン州立歌劇場、フィレンツェ歌劇場、フェニーチェ歌劇場などに出演。08 年に『ラインの黄金』『ジー
クフリート』エルダと『神々の黄昏』ヴァルトラウテを歌ってバイロイト音楽祭にデビュー、09 年と 10 年にも同音楽祭に出演。
2015 年もバイロイト音楽祭『さまよえるオランダ人』マリー、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネで出演が予定されている。新国
立劇場初登場。
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報道用資料
★本演目は新制作ですが、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)の協力により上演されます。
フィンランドで上演された舞台写真を宣材としてご提供できます。
下記の舞台写真をご参照下さい。
【1】
【3】
【2】
【4】
【5】
Production: Finnish National Opera
Photographer: © Heikki Tuuli
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