ワルキューレ - 新国立劇場

報道用資料
平成28年度(第71回)文化庁芸術祭主催公演
新国立劇場 2016/2017 シーズンオペラ オープニング公演
ワーグナー 楽劇「ニーベルングの指環」第1日
ワルキューレ
【新制作】
Die Walküre
2016 年 10 月 2 日(日)~18 日(火) 会場:新国立劇場オペラパレス
【6 月 4 日(土)前売開始】
Finnish National Opera Photo:Karan Stuke
リン グ
新シーズン開幕は「指環」第 2 弾!
兄妹の悲恋、そして父娘の永遠の別れ…いよいよドラマは本編へ…。
飯守泰次郎指揮、ゲッツ・フリードリヒ演出のプロダクションで 1 年前にスタートした「指環」第 2 弾。
空前の超大作「指環」四部作中の最人気作にして最も感動的な『ワルキューレ』がいよいよ登場!
禁断の愛、父娘の決別…哀切に満ちた“終わりなき愛の葛藤”の物語を、
甘美で抒情的な音楽がドラマティックに描く、胸揺さぶる感動作!
グールド、グリムスレイ、テオリンら世界最高峰のワーグナー歌手総出演!
<ジークムント>は世界的ヘルデンテノール、グールド、
<ヴォータン>は『サロメ』ヨハナーンで圧倒したワーグナー・バリトンのグリムスレイ、
<ブリュンヒルデ>はワーグナー・ソプラノとして世界第一線で活躍するテオリン。
世界最強のキャストが揃い、最上のワーグナー上演でしか得られない、圧倒的カタルシスをもたらします。
★本演目は新制作ですが、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)の協力により上演されます。
フィンランドで上演された舞台写真を宣材としてご提供できます。
<資料・写真のご請求、ご取材のお問い合わせ>
新国立劇場 制作部オペラ 広報担当 高梨 木綿子
Tel:03-5352-5733/Fax:03-5352-5709
E-Mail:[email protected]
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報道用資料
平成28年度(第71回)文化庁芸術祭主催公演
新国立劇場 2016/2017 シーズンオペラ オープニング公演
ワーグナー 楽劇「ニーベルングの指環」第 1 日
ワルキューレ
初演:1870 年 6 月 26 日/バイエルン宮廷歌劇場
作曲・台本:リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)
壮大な楽劇「ニーベルングの指環」第 2 弾!兄妹の悲恋、父娘の永遠の別れ…いよいよドラマは本編へ。
2015/2016 シーズンからスタート、3 年がかりで全 4 作を上演する新国立劇場の大型プロジェクト「ニーベルングの指環」。16/17
シーズンは、「指環」の第 2 作にあたる『ワルキューレ』で開幕、シーズン締めくくりには第 3 作『ジークフリート』を上演します。
『ワルキューレ』は「指環」全4部作の中で最も人気が高く、単独で上演される機会も多い作品で、ジークムントと双子の妹ジークリ
ンデの禁断の愛、神々の長ヴォータンと愛娘ブリュンヒルデの永遠の別れなど、哀切に満ちた物語が甘美な音楽でドラマティック
に描かれます。「ワルキューレの騎行」をはじめ、ジークムントの「冬の嵐は過ぎ去り」、「ヴォータンの告別」などはコンサートで
独立して演奏されることも多い有名曲。今回も、指揮は日本におけるワーグナーの第一人者である飯守泰次郎芸術監督、前作
『ラインの黄金』でも明快で美しいと反響を呼んだドイツの巨匠ゲッツ・フリードリヒ演出のプロダクションで上演します。
世界最高峰のワーグナー歌手総出演!
悲劇の英雄ジークムントを歌うのは、世界的なヘルデンテノールのグールド。『ラインの黄金』ローゲで強烈なインパクトを与えた
グールドは、この「指環」プロジェクトでは主要テノール4役――『ラインの黄金』ローゲ、『ワルキューレ』ジークムント、『ジークフ
リート』『神々の黄昏』ジークフリート――全てを歌うのが大きな話題です。ジークムント役を舞台上演で歌うのは今回が初めてと
なり、世界のファンから注目されています。
神々の長ヴォータン役は、今年3月の『サロメ』ヨハナーンの圧倒的な歌唱で聴衆の心を鷲掴みにしたグリムスレイ。メトロポリタ
ン・オペラの「指環」チクルスをはじめ世界の主要劇場にワーグナー歌手として出演している彼が、いよいよ新国立劇場で初めて
ワーグナーを披露します。
『ワルキューレ』以後『ジークフリート』『神々の黄昏』と連なる物語の中心人物となるブリュンヒルデ役は、ワーグナー・ソプラノとし
て世界第一線で活躍するテオリン。新国立劇場ではトゥーランドット、ブリュンヒルデ(『ジークフリート』『神々の黄昏』)、イゾルデ
で絶賛を博してきた、特に人気の高い歌手です。
ジークリンデは期待の若手ウェーバー、フリッカには新国立劇場でもおなじみのツィトコーワを迎えます。世界でも最も旬のワー
グナー歌手が勢揃いしての上演です。
■『ワルキューレ』――終わりなき愛の葛藤
新国立劇場オペラ芸術監督 飯守泰次郎
『ワルキューレ』は、「ニーベルングの指環」4部作の“序夜”『ラインの黄金』に続く作品で、“第1日”にあたります。
昨年上演した『ラインの黄金』では、4部作において起こるすべての問題の種が蒔かれ、登場人物の行動とその結果が、生々しく
表現されていました。これに対して『ワルキューレ』では、それぞれの登場人物の心の奥深くがありありと描かれており、「指環」
の中では最も叙情的な楽劇となっています。中心となるのは、男女の愛、夫婦の諍い、子の成長と反抗、そして親子の別れなど、
いずれも現代の人間関係の身近な問題と共通する世界なのです。
第1幕は、別れ別れになっていたヴェルズング族の双子の兄妹・ジークムントとジークリンデの愛と葛藤を描きます。第2幕は、
神々の長ヴォータンと正妻である女神フリッカとの争いで始まります。ヴォータンは、愛娘ブリュンヒルデに自らの心の内を吐露し
ます。第3場になると、双子の兄妹の苦しい逃避行、そしてブリュンヒルデは人間であるジークムントの愛のありかたに心打たれ、
神々の長たる父の命令に背くという重大な決意をするのです。第3幕の冒頭は有名な「ワルキューレの騎行」で、ここではワルキ
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ューレとはどんなに勇敢な女性たちであるか目に見えるような、まさにワーグナー的な描写になっています。第2場以降になると
神たる父ヴォータンと愛娘ブリュンヒルデのきわめて内面的なやりとりが続き、「ヴォータンの告別」そして「魔の炎の音楽」として
知られる壮大な幕切れに至ります。
ワーグナーの作曲のしかたは、『ラインの黄金』と『ワルキューレ』ではかなり異なります。『ラインの黄金』では、舞台上で次々に
起こる出来事を聴き手が正しく理解できるように、リアルな表現が中心でした。示導動機も、単純明快に使われておりました。『ワ
ルキューレ』になると、登場人物の心情を伝えるために、示導動機は変化し転調することが多くなります。音楽も非常に感覚的に
なり、表現がより幅広く豊かになっています。ワーグナーが苦手な方でも聴きやすい作品といえるのではないでしょうか。
しかも『ワルキューレ』には、数多くの名場面があります。ブリュンヒルデが父ヴォータンに反抗することを決心する場面や、愛娘
ブリュンヒルデに父ヴォータンが別れを告げる場面など、聴き手の心は大きく揺さぶられます。登場人物の心の移り変わりととも
に、音楽が嵐のように盛り上がっていく大きなクライマックスがいくつもあり、登場人物の心の中で何が起きているか深く分け入る
音楽の表現力は、抵抗しがたいほど素晴らしいのです。お客様に、必ず深い感動と共感を体験していただけることと確信いたし
ております。
■ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」
「ニーベルングの指環」とは、独立した楽劇である序夜『ラインの黄金』、第 1 日『ワルキューレ』、第 2 日『ジークフリート』、第 3 日
『神々の黄昏』から成る壮大な作品のことである。いわゆる「リング」の名で親しまれ、演奏時間はトータルでおよそ 15 時間(休憩含ま
ず)を要する空前の大作となっている。
作曲家のワーグナーが『さまよえるオランダ人』以後、『タンホイザー』、『ローエングリン』の創作を経て、まさに脂がのった頃の作品
である。他の作品同様、台本もワーグナー自身が手掛けた。物語は中世ドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」を題材に北欧神話や
作曲者のアイディアが盛り込まれ、「指環」をめぐる神々と様々な種族との争い、破滅、そして没落していく歴史が壮大に描かれる。
「神話」「神々」といったキーワードゆえに難解に思われがちだが、幻想的で崇高な雰囲気の中にも、登場するキャラクターには我々
人間の愛や欲情、権力、醜悪が巧みに投影されている。
作曲においてワーグナーは、特定の想念、人物、事物、状況などに決まった旋律(主題)をあてはめて作曲している。これは「ライトモ
ティーフ(Leitmotif/示導動機)」と言われる作曲の技法である。ワーグナーはこれを体系化して発展させ、壮大で複雑な展開の「指
環」では特に徹底して駆使し、四部作全体に張り巡らせた。
途中、およそ7年の中断期間があったにせよ、台本着手から作曲完成まで26年もの歳月を要したことからも、作品への力のいれよう
がわかる。何しろ、ワーグナーはこの作品のために、理想の形で上演するための劇場、バイロイト祝祭劇場をつくってしまったほど。
自身の意思に反して『ラインの黄金』と『ワルキューレ』は、当時のバイエルン王、ルートヴィヒⅡ世に単独上演されてしまったもの
の、1876 年 8 月、四部作一挙上演のための音楽祭「バイロイト音楽祭」で、その願いは叶えられたのだった。
今日でも「指環」を上演することは世界中の歌劇場にとって大きな挑戦であり、試金石ともされる特別な演目。新国立劇場では
2000/2001 シーズンから 03/04 シーズンに 4 年間かけ初の「指環」を新制作上演、08/09、09/10 シーズンに再演し、15/16 シーズン
からは新たな「指環」を上演している。
写真:『ラインの黄金』2015 年新国立劇場公演より 撮影:寺司正彦
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■『ワルキューレ』ものがたり
【第 1 幕】戦いの末、追手から逃げるジークムントは、森の中の家に入り、暖炉の側に倒れ込む。ジークリンデは見知らぬ男の突
然の訪問に驚きながらも介抱する。帰宅した夫フンディングは、男の顔が妻と瓜ふたつなことを訝る。ジークムントは身の上を語
る。母は殺され、双子の妹とは生き別れ、父も行方不明になった、と。ジークムントこそ今追っていた敵だと気づいたフンディング
は、今晩は客として迎え入れるが明朝は決闘だと言い放って部屋を離れる。家のトネリコの木に刺さる剣。誰も引き抜けなかった
が、ジークムントは難なく引き抜き、これこそ父が約束した霊剣ノートゥングだと悟る。2 人は生き別れた双子の兄妹だと分かり、
運命的な恋に落ち、家を出る。
【第 2 幕】ジークムントとジークリンデは神ヴォータンと人間の間の子であり、ヴォータンは、息子とフンディングの決闘で息子を勝
たせるつもりでいた。しかし結婚の神・妻フリッカに双子の結婚を咎められ、息子の勝利を取り上げることにする。その役目をヴォ
ータンの最愛の娘でワルキューレ(戦乙女)の 1 人ブリュンヒルデに任せる。ブリュンヒルデはジークムントに死の定めを伝える
が、彼の思いに心打たれ、助けることを決意。しかしジークムントの持つ霊剣ノートゥングはヴォータンの力で粉々になり、ジーク
ムントはフンディングに刺されて死ぬ。ブリュンヒルデはジークリンデと逃げる。
【第 3 幕】亡くなった英雄の魂を運ぶワルキューレたちが岩山に集まっている。そこにジークリンデを連れたブリュンヒルデが、助
けを求めにやって来る。ブリュンヒルデは一番速い馬を用意し、ジークムントとの新しい命を宿したジークリンデを森へ逃がす。命
に背いたブリュンヒルデに怒るヴォータンは、彼女の力を奪い、眠りに閉じ込め、目覚めさせた男の妻になるという厳罰を与える。
ブリュンヒルデは、炎に囲まれた岩山で深い眠りに落ちる。
<主要キャスト・スタッフプロフィール>
IIMORI Taijiro
【指揮】飯守 泰次郎
桐朋学園短期大学卒業。在学中に藤原歌劇団公演『修道女アンジェリカ』にてデビュー。1966年ミトロプーロス国際指揮者コンクー
ル、69年カラヤン国際指揮者コンクールでともに第4位入賞。72年、芸術選奨新人賞とバルセロナのシーズン最高指揮者賞を受賞。
これまでに読売日響指揮者、ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブルクの各歌劇場の指揮者、エンスヘデ市立歌劇団
第一指揮者、名古屋フィル常任指揮者、東京シティ・フィル常任指揮者、関西フィル常任指揮者を歴任。現在、東京シティ・フィル桂冠
名誉指揮者、関西フィル桂冠名誉指揮者。第32回サントリー音楽賞、第54回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2004年11月紫綬褒章、
10年旭日小綬章、12年度文化功労者、日本芸術院賞。14年より日本芸術院会員。第56回毎日芸術賞(音楽部門)受賞。新国立劇場
では 00年『青ひげ公の城』、08年地域招聘公演『ナクソス島のアリアドネ』、12年オペラ研修所公演『フィレンツェの悲劇』『スペイン
の時』、14年『パルジファル』、15年『さまよえるオランダ人』、『ラインの黄金』、16年『ローエングリン』を指揮。16/17シーズンには『ワ
ルキューレ』『ジークフリート』を指揮する予定。14年9月より新国立劇場オペラ芸術監督。
Götz FRIEDRICH
【演出】ゲッツ・フリードリヒ
1930年ドイツのナウムブルク生まれ。ワイマールのドイツ演劇学院卒後、旧東ドイツ時代のベルリン・コーミッシェ・オーパーで名演
出家のワルター・フェルゼンシュタインの助手を務める。72年のバイロイト音楽祭で『タンホイザー』の演出を手がけて注目を集め、
81年にはベルリン・ドイツ・オペラの総監督に就任。以後、斬新なプロダクションを次々に展開して同オペラハウスを西ドイツの文化
をリードする象徴として育て上げた。その演出は没後も脈々と受け継がれ、ベルリン・ドイツ・オペラにて上演されている。主な作品と
して、「ニーベルングの指環」『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『タンホイザー』『さまよえるオランダ人』『ローエングリン』『パル
ジファル』『ばらの騎士』『アラベッラ』『トスカ』『ラ・ボエーム』『トゥーランドット』『アイーダ』『ファルスタッフ』『仮面舞踏会』『椿姫』『フィ
ガロの結婚』『エウゲニ・オネーギン』『ヴォツェック』などがあり、新国立劇場においては、2000年11月に『青ひげ公の城』が上演さ
れた。2015/2016シーズンより「ニーベルングの指環」4部作が上演されている。2000年12月逝去。
Stephen GOULD
【ジークムント】ステファン・グールド
アメリカのヴァージニア州生まれ。ボストンのニューイングランド音楽院で学ぶ。これまでにウィーン国立歌劇場、ザクセン州立歌劇
場、バイロイト音楽祭、バイエルン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などに出演。パリ、ロンドン、ローマ、パレルモ、ベルリン、ハン
ブルク、マドリード、ジュネーヴなどヨーロッパ各地の歌劇場で活躍。『フィデリオ』フロレスタン、『ローエングリン』『タンホイザー』『ジ
ークフリート』『パルジファル』タイトルロール、『神々の黄昏』ジークフリート、『トリスタンとイゾルデ』トリスタンなどをレパートリーとす
る。最近はバイロイト音楽祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場において『トリスタンとイゾルデ』、ウィーン国立歌劇場
『パルジファル』などに出演。今後の主な予定として、バイロイト音楽祭で『トリスタンとイゾルデ』、ウィーン国立歌劇場で『ピーター・
グライムズ』、ザクセン州立歌劇場『ジークフリート』に出演予定。新国立劇場では 06 年『フィデリオ』フロレスタン、09 年『オテロ』タイ
トルロール、10~11 年『トリスタンとイゾルデ』トリスタンに出演。15 年 10 月『ラインの黄金』ローゲに出演して大絶賛を博した。この
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後 17 年 6 月『ジークフリート』タイトルロール、2017/2018 シーズン『神々の黄昏』ジークフリートに出演予定であり、15 年 10 月から
開始した「ニーベルングの指環」全 4 作品に出演する。
Albert PESENDORFER
【フンディング】アルベルト・ペーゼンドルファー
オーストリア生まれ。リンツ・ブルックナー音楽大学とウィーン国立音楽大学で声楽とフルートを学んだ。2006年から2012年までハノ
ーファー州立歌劇場の第一専属歌手として主要な役で出演。2012/2013シーズンよりベルリン・ドイツ・オペラの第一専属歌手となり、
『パルジファル』グルネマンツ、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、『トリスタンとイゾルデ』マルケ王、『ばらの
騎士』オックス男爵、『タンホイザー』領主へルマン、『ローエングリン』ハインリヒ王、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ラインの黄
金』ファフナー、『リゴレット』スパラフチーレ、『ドン・カルロ』宗教裁判長、『マクベス』バンクォー、『エレクトラ』オレストなどに出演して
いる。このほか14/15シーズンはリンツ歌劇場『ワルキューレ』フンディング、『神々の黄昏』ハーゲン、15/16シーズンにはヴィースバ
ーデン歌劇場で『さまよえるオランダ人』ダーラントなどに出演。16/17シーズンにはベルリン・ドイツ・オペラで『ラインの黄金』ファー
ゾルト、『神々の黄昏』ハーゲン、ヴィースバーデン歌劇場で『ラインの黄金』ファーゾルト、『ワルキューレ』フンディング、『神々の黄
昏』ハーゲンなどに出演予定。新国立劇場初登場。
Greer GRIMSLEY
【ヴォータン】グリア・グリムスレイ
アメリカ出身。アメリカとドイツを中心に国際的に活躍しているバス・バリトン。特にワーグナー歌手として知られており、最近ではメト
ロポリタン歌劇場の「ニーベルングの指環」のチクルス公演、リセウ大劇場『ジークフリート』さすらい人で出演して好評を博している。
主なレパートリーとして『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール、『パルジファル』アムフォルタス、『ローエングリン』テルラムントなど
がある。また『サロメ』ヨハナーンも主要なレパートリーであり、ダラス・オペラ、サンディエゴ歌劇場、サンタフェ・オペラ、バンクーバ
ー歌劇場、メトロポリタン歌劇場などで出演している。15/16シーズンはサンフランシスコ・オペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガ
ー』ハンス・ザックス、サンディエゴ歌劇場『トスカ』スカルピア、シアトル・オペラ『さまよえるオランダ人』オランダ人などに出演。今後
の予定として、メトロポリタン歌劇場『サロメ』ヨハナーン、『フィデリオ』ドン・ピツァロなどがある。日本では、2012年に兵庫県立芸術
文化センター『トスカ』スカルピア、2013年びわ湖ホール『ワルキューレ』ヴォータンに出演。新国立劇場では2016年3月『サロメ』ヨ
ハナーンに出演し、圧倒的な歌唱で聴衆を魅了した。16/17シーズンは『ジークフリート』さすらい人にも出演予定。
Josefine WEBER
【ジークリンデ】ジョゼフィーネ・ウェーバー
ミュンヘン生まれ。ベルリン芸術大学でガブリエーレ・シュナウトの指導を受ける。その後、ハノーファー州立歌劇場の専属歌手とし
て活躍。『ニュルンベルクのマイスタージンガー』エーファ、『ヘンゼルとグレーテル』ゲルトルート、『魔笛』侍女 I、『カヴァレリア・ルス
ティカーナ』サントゥッツァなどに出演している。また、ライン・ドイツ・オペラ『ワルキューレ』オルトリンデ、ライプツィヒ歌劇場、ベルリ
ン・ドイツ・オペラ『ワルキューレ』ヘルムヴィーゲ、ライプツィヒ歌劇場『子供のためのニーベルングの指環』ブリュンヒルデ、ザール
ラント州立劇場『さまよえるオランダ人』ゼンタ、ライプツィヒ歌劇場『ワルキューレ』ジークリンデに出演している。15/16 シーズンはラ
イン・ドイツ・オペラ『さまよえるオランダ人』ゼンタ、インスブルック州立劇場『タンホイザー』エリーザベトなどに出演。新国立劇場初
登場。
Iréne THEORIN
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
スウェーデン生まれ。デンマーク王立オペラ・アカデミーで学ぶ。デンマーク王立歌劇場の専属歌手として数多くのオペラに出演。そ
の後、バイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ヴェローナ野外劇場、デンマーク王立歌劇場、パリ・オペラ
座、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ・オペラ、英国ロイヤルオペラ、ベルリン州立歌劇場などに出演している。
主なレパートリーとして、『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々の黄昏』ブリュンヒルデ、『パルジファル』クンドリー、『トリスタンとイ
ゾルデ』イゾルデ、『タンホイザー』ヴェーヌス、『トゥーランドット』タイトルロール、『エレクトラ』タイトルロールなどがある。15/16 シー
ズンはコロン劇場『パルジファル』クンドリー、パレルモ・マッシモ歌劇場とバルセロナ・リセウ大劇場の『神々の黄昏』ブリュンヒルデ、
ベルリン州立歌劇場の『ワルキューレ』『ジークフリート』『神々の黄昏』ブリュンヒルデなどに出演。新国立劇場では 2009 年『トゥーラ
ンドット』タイトルロールで初登場。2010 年『ジークフリート』『神々の黄昏』ブリュンヒルデ、2011 年『トリスタンとイゾルデ』イゾルデに
出演して大絶賛を博している。
Elena ZHIDKOVA
【フリッカ】エレナ・ツィトコーワ
サンクトペテルブルク生まれ。ゲッツ・フリードリヒに見出されベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手となる。その後、ザクセン州立歌劇
場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、エディンバラ音楽祭な
どに出演。主なレパートリーとして『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ラインの黄金』『ワルキューレ』フリッカ、『神々の黄昏』ヴァ
ルトラウテ、『タンホイザー』ヴェーヌス、『パルジファル』クンドリー、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『青ひげ公の城』ユディット、『ウェ
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報道用資料
ルテル』シャルロット、『アドリアーナ・ルクヴルール』ブイヨン公爵夫人、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『エウゲニ・オネーギン』オ
ルガなどがある。今後の主な予定に、ハンブルク州立歌劇場『トロイアの人々』ディドと『カルメン』タイトルロール、ウィーン国立歌劇
場『ドン・カルロ』エボリ公女などがある。新国立劇場では 2003 年『フィガロの結婚』ケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『こ
うもり』オルロフスキー公爵、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『ラインの黄金』『ワルキューレ』フリッカ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲ
ーネ、『タンホイザー』ヴェーヌス、『ヴォツェック』マリー、高校生のためのオペラ鑑賞教室『カルメン』タイトルロール、新国立劇場開
場 10 周年記念オペラ・バレエガラ公演にも出演している。
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平成28年度(第71回)文化庁芸術祭主催公演
新国立劇場 2016/2017 シーズンオペラ オープニング公演
ワーグナー 楽劇「ニーベルングの指環」第 1 日
ワルキューレ
【新制作】
【全3幕<ドイツ語上演/字幕付>】
【公演日程】 2016 年 10 月 2 日(日)14:00/5 日(水)17:00/8 日(土)14:00/
12 日(水)14:00/15 日(土)14:00/18 日(火)17:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【チケット料金】 S:27,000 円 ・ A:21,600 円 ・ B:15,120 円 ・ C:8,640 円 ・ D:5,400 円・ Z:1,620 円
【前売開始】 2016 年 6 月 4 日(土)
指 揮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
Conductor
演 出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
Production
美術・衣裳 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
Set and Costume Design
照 明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…・
Lighting Design
飯守泰次郎
IIMORI Taijiro
ゲッツ・フリードリヒ
Götz FRIEDRICH
ゴットフリート・ピルツ
Gottfried PILZ
キンモ・ルスケラ
Kimmo RUSKELA
ジークムント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ステファン・グールド
Siegmund
Stephen GOULD
フンディング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アルベルト・ペーゼンドルファー
Hunding
Albert PESENDORFER
ヴォータン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
グリア・グリムスレイ
Wotan
Greer GRIMSLEY
ジークリンデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ジョゼフィーネ・ウェーバー
Sieglinde
Josefine WEBER
ブリュンヒルデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ イレーネ・テオリン
Brünnhilde
Iréne THEORIN
フリッカ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ エレナ・ツィトコーワ
Fricka
Elena ZHIDKOVA
ゲルヒルデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
佐藤路子
Gerhilde
SATO Michiko
オルトリンデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 増田のり子
Ortlinde
MASUDA Noriko
ヴァルトラウテ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 増田弥生
Waltraute
MASUDA Yayoi
シュヴェルトライテ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小野美咲
Schwertleite
ONO Misaki
ヘルムヴィーゲ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日比野 幸
Helmwige
HIBINO Miyuki
ジークルーネ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 松浦 麗
Siegrune
MATSUURA Rei
グリムゲルデ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 金子美香
Grimgerde
KANEKO Mika
ロスヴァイセ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田村由貴絵
Rossweisse
TAMURA Yukie
管弦楽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
Orchestra
東京フィルハーモニー交響楽団
Tokyo Philharmonic Orchestra
協力………………………………………
Cooperation
芸術監督……………………………………
Artistic Director
日本ワーグナー協会
Richard-Wagner-Gesellschaft Japan
飯守 泰次郎
IIMORI Taijiro
本公演は、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)の協力により上演されます
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報道用資料
予定上演時間:約 5 時間(休憩含む)
『ワルキューレ』特設 WEB サイト(鑑賞に役立つコラム、動画続々掲載!)
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/
【チケットのご予約・お問い合わせ】
新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999
(10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス http://pia.jp/nntt/
【チケット取り扱い】チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、CNプレイガイド、東京文化会館チケットサービス ほか
* Z席 1,620 円:【16/17 シーズンより販売方法が変更となり、全席が公演当日先着販売となります。抽選販売はありません】Z席 42 席とZ(音
のみ)席4 席は、公演当日朝10 時より、新国立劇場Web ボックスオフィスおよびセブン-イレブン、サークルK・サンクスの端末操作により全席
先着販売します。1人1枚。電話予約不可。
* 当日学生割引(50%):公演当日残席がある場合、D席・Z席を除く全ての席種について 50%割引で販売。要学生証。電話予約不可。
*新国立劇場では、ジュニア割引(中学生以下20%)、高齢者割引(65歳以上5%)、障害者割引(20%)、学生割引(5%)など各種割引サービ
スをご用意しています。
*就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
*U25 優待メンバーズ/U39 オペラ優待メンバーズ(25 歳以下/39 歳以下対象):青少年やふだん劇場に足を運ぶ機会の少ない世代の方々に
舞台芸術に親しんでいただくため、お得な優待チケットの情報やゲネプロ見学のご案内などをメールでお届けする特別プランです。
・初日の 2 週間程度前に残席がある場合、新国立劇場の主催公演を下記の優待料金でご提供いたします。
U25 優待メンバーズ→オペラ公演S・A席が 5,000 円
U39 オペラ優待メンバーズ→オペラS・A席が 11,000 円(クラブ・ジ・アトレ会員は 10,000 円)
・U25 優待メンバーズの方を対象に、「青少年のためのオペラ・ゲネプロ見学会」を実施。公演直前のゲネプロ(最終舞台稽古)に抽選でご招待し
ます。(対象演目は限定されます。)
新国立劇場 WEB サイト http://www.nntt.jac.go.jp
東京都渋谷区本町 1-1-1 京王新線新宿駅より 1 駅、初台駅直結。
■オペラトーク「ワルキューレ」
日時:2016 年 9 月 17 日(土)11:30~13:00
会場:オペラパレス ホワイエ
出演:山崎太郎(東京工業大学教授)、飯守泰次郎(オペラ芸術監督、『ワルキューレ』指揮)
料金:1,500 円(自由席、税込)
チケット一般発売日: 2016 年 6 月 8 日(水)
チケット取り扱い: 新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999、チケットぴあ
「ニーベルングの指環」の第2作であり、4部作の中でも最も人気のある『ワルキューレ』をより深く理解し、公演を存分に楽しんでいただく
ために、オペラトークを開催いたします。登壇者はワーグナー研究家の山崎太郎氏と本公演で指揮を務める飯守泰次郎オペラ芸術監督。
『ワルキューレ』の魅力についてお話しするほか、インターネット動画「飯守泰次郎の音楽講座」シリーズで大好評のピアノを使った作品解
説(ライトモティーフ解説)もライブで行なう予定です。『ワルキューレ』本公演を十二分にお楽しみ頂けるよう、ぜひお越しください。
※今回のオペラトークでは歌手による歌唱はございません。
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報道用資料
★本演目は新制作ですが、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)の協力により上演されます。
フィンランドで上演された舞台写真を宣材としてご提供できます。
【1】 Photo:Karan Stuke
【2】Photo:Karan Stuke
【3】Photo:Karan Stuke
【4】Photo:Karan Stuke
【5】Photo:Heikki Tuuli
【6】Photo:Heikki Tuuli
【7】Photo:Stefan Bremer
【8】Photo:Stefan Bremer
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