GPS単独による精密速度計測に関する研究

商 船 学 科
ふりがな
たつみ
きみお
氏 名
辰 己
公 朗
専門分野
商船学科/練習船広島丸
職名・学位
航海計器
TEL
E-mail
情報ハイディング
教授・修士(商船学)
0846-67-3119
[email protected]
主な研究テーマ
電子制御工学科
・ GPS単独による精密速度計測に関する研究
・ 全方位視覚センサによる監視
・ 全方位視覚センサ画像への電子透かし技術を用いた情報の埋込および抽出
キーワード
技術相談分野
利用可能な設備・資料等
流通情報工学科
移動体精密速度計測
・ 航海計器全般(特にGPS)
・ 操船シミュレータ
GPS
・ 全方位視覚センサ
・ レーダ・シミュレータ
全方位視覚センサ
・ レーダ・シミュレータ訓練
・ レーダ
GPS単独による精密速度計測に関する研究
研究概要
一般教科
航空機のように高速移動する移動体の速度計測に比べて、船舶のように低速移動する移動
体の速度は、誤差に対する要求精度が厳しくなる。また、測量等で用いられる別途基準局を
設けることにより高精度が実現されているキネマティックGPS(以下、K-GPS)による精密速度計測
は可能であるが、基準局からの20kmの距離制限やデータ遅延が生じる欠点がある。
そこで、低速移動する移動体の速度をGPS単独による精密速度計測
を可能とするための研究を行っている。
速度計測にGPSを利用する理由
装備上、制約が少なく、安価である。
提案方法VI-GPS(Velocity Information by GPSと呼ぶ)の特徴
•
•
•
•
単独で搬送波位相差により、精密な速度を計測する
K-GPSのように20kmの距離制限やデータ遅延が無い
K-GPSよりも誤差要因が少ないので、精度が良い
K-GPSよりも導入コストが安い
20km
フェリー着桟時における提案方法VI-GPSとK-GPSとの比較による精度評価
K-GPSとの差 = (提案方法VI-GPSによる速度) - (K-GPSによる速度)
K-GPSとの差
(cm/s)
東西
南北
垂直
水平
3次元
均
-0.08
0.02
-0.07
0.00
-0.02
標準偏差
0.28
0.44
1.22
0.52
1.32
平
提案方法はK-GPSよりも誤差要因が少ないと考えられ、K-GPSと同等か、それ以上の精度であ
ることを確認した。
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