第2学年○組 音楽科学習指導案 1 2 題材名 「いい音 見つけて」 教材名 「ゆかいな時計」(ルロイアンダソン 作曲)[鑑賞] 題材について (1) 題材観 本題材と学習指導要領との関わり B 鑑賞(1)ア 楽曲の気分を感じ取って聴くこと。 イ 音楽を形づくっている要素のかかわり合いを感じ取って聴くこと。 ウ 楽曲を聴いて想像したことや感じ取ったことを言葉で表すなどして,楽曲や 演奏の楽しさに気付くこと。 [共通事項]ア(ア) 音色,リズム,速度,旋律,強弱,拍の流れやフレーズなどの音楽を特徴付 けている要素 (イ) 反復,問いと答えなどの音楽の仕組み 子どもたちは、楽器で音を鳴らすことや身の周りにある音素材に触れ,音を発見したりす ることが大好きである。本題材「ゆかいな時計」を鑑賞し,ウッドブロックが奏でるリズム が,時計を表していることを確認する。次にウッドブロックのリズムが途中で変わったり、 休んだりするところを聴きとっていく。繰り返し聴いていくうちに,トライアングルが目覚 ましの音をあらわしていることやリズムの面白さを見つけていくことになる。さらに繰り返 し鑑賞していくことで,その音楽の様子,タイトルにある「ゆかいさ」を感じ取っていく。 これらの時計を表した音楽を子どもたち自身で体を使って行う動作にして表現することにつ なげる。今回は題材が親しみやすく,子どもたちにもわかりやすい楽曲であるので,楽曲に 合う動きを考えさせ,表現する学習を行い,楽曲の理解を深めることを考える。 (2) 児童の実態 (3) 指導観 鑑賞の音楽の聴かせ方として,リズムや拍子,フレーズを感じて,体を使った表現を行った り,部分的にポイントを絞って聴かせたりと様々な方法がある。低学年では基礎的な音楽の学 習能力を付けたり,集中力を高めるために,リズムや音の強弱,速さ,拍子について,聴いて 反応できるように体を使った表現を取り入れるようにしている。鑑賞についても聴きながら体 をゆらしたり,手で拍子を表現したりすることがある。第1時では「ゆかいな時計」を聴いて 曲の構成(始め・中・終わり)や目立っている楽器(ウッドブロック,トライアングル)につ いて理解させるために何度も楽曲を聴かせる。第二時(本時)では第1時で聴いて感じたこと を,子どもたち自身で考えたり工夫した体を使った表現によって,子どもたちがこの楽曲の理 解をより深められるようにしたい。 1 3 題材の目標 ・楽器の音色やリズムの繰り返し・変化を聴き取り,その面白さを感じ取りながら,音楽の 表している様子を思い浮かべて聴く。 ・楽器や音素材の響きを聴き取り,楽曲に合うように体を使った表現を考えることを楽しむ。 4 題材の評価規準 ア音楽への関心・ イ音楽表現の創意工夫 ウ音楽表現の技能 エ鑑賞の能力 意欲・態度 楽曲の気分,音色やリ 楽器などの音色を聴き 楽曲を聴いてリズムや 音楽を形づくっている ズムの面白さ,楽しさ 取り,その音の面白さ 旋律,フレーズに合わ リズムや音色を聴き取 や,音や音素材の響き を感じ取りながら,歌 せ た 動 き に な っ て い り,それらの働きが生 に興味・関心を持ち, 詞に合う音色やリズム る。 み出す面白さを感じ取 鑑賞の学習や表現の学 を工夫し,どのように 技―① りながら,楽曲の気分 習に進んで取り組もう 表現するかについて思 を感じ取ったり,楽曲 としている。 いをもっている。 や演奏の楽しさに気付 関心―① 創―① いたりして味わって聴 いている。 鑑―① 2 5 次 指導と評価の計画 (3時間扱い) 時 ねらい ○学習内容 ・教師の働きかけ ・学習活動 ☆[共通事項] ○評価規準【評価方法】 ねらい:楽曲を聴いてどんな様子をあらわしているか聴き取ろう ○「ゆかいな時計」を聴く。 ・曲名を提示し,教科書の挿絵を見ながら ・楽曲を始め・中・終わりの部分に分け て 第 1 時 始めの部分の音楽を聴き,最初の感想を 聞く。 聴き,時計を表している楽器の音を聴 き取る。 ・時計の様子を表している楽器を実物で見 ・曲名を提示し,時計のリズムを表して いるところを見つける。 せる。 (ウッドブロック,トライアングル) ・ウッドブロックとトライアングルの楽 第 器を確認する。 ・中の部分の感想を聞く。 1 ・中の部分を聴く。 次 ・中の部分についてもトライアングルの を聴いて気付いたことを話したり,気分 音の様子から表現しているものを聴き を感じ取って聴いたりする学習に進ん 取る。 で取り組もうとしている。 ○楽器の音色やリズムに関心をもち,音楽 アー①【発言・鑑賞の様子の観察】 ・同じ音色が出たところで手でたたくよう ・ウッドブロックとトライアングルを鑑 賞曲に合わせて演奏する。 にし,音色を聴き取っているかを見てい く。 ・終わりの部分の感想を聞く。 ・終わりの部分について楽曲を聴く。 ○音楽を特徴付けている音色を聴き取り, そのよさや面白さなどを感じ取って聴い ている。エー①【楽器で表現している様 子の観察】 ○教師の考えた表現を行い,次時は自分た ・教師が考えた表現を行う。 ちで表現を考えることを伝える。 ねらい:音楽を聴いて感じたことを体を使って表現してみよう。 前時の学習のふり返りをする。 ○どんな音楽だったか思い出させる。 ○「ゆかいな時計」を聴く。 ウッドブロックのリズムが変化したこと やトライアングルの音が鳴っているとこ ろを確認する。 第 2 ○本時のめあてを知る。 ○グループで音楽に合う表現を考える。 音楽の仕組みを感じさせながら振りを 【グループごとにやり方を理解できてい 3 時 考えさせる。 [リズム 旋律 本 時 弱 るか観察する】 フレーズ 繰り返し 強 【協力して行っているか 表情の観察】 拍の流れ] アー① イー① ○どうして表現がそうなるのかも考えさ せる。 ・楽しい感じ ・はずんでいる ・なめらかな感じ ・強い音の感じなど ○上手く進んでいるグループの表現を見 ○いろいろな表現を見て参考にする。 せてもらう。 ・一人ひとりが動いたり,グループの良さ を生かしてみんなで動いたりすること に気づかせる。 【積極的にやろうとしたり,意見を言った りしている行動の観察】 ねらい:各グループで考えた表現の発表を行い,楽曲の理解を深める。 ○各グループの振り付けを発表し合う。 ○音楽に合う動作を考えて,表現ができて 第 いるか。 3 【動きや表現の様子や観察】 時 ○互いの感想を言う。 ○気づきや感想を聞く。 【他のグループの発表を集中して見るこ とができる】 6 本時の指導 (第1次 2/3時) (1) 本時の目標 音楽を聴いて感じたことを体を使って表現してみよう。 (イ表現の創意工夫 エ鑑賞の能力) (2) 本時の展開 過 時 ○主な学習内容 ・学習活動 ◎教師の働きかけ 程 配 ☆[共通事項] ○評価【評価方法】 ○リトミックを行う。 ◎常時活動で行っているものを行 5 「さんぽ」の曲を用いて,2~3人組 うと同時に,本時の学習への意欲 になり,教師のピアノに合わせて反 を持たせる。 め 応する。リズムや強弱の変化を行 ○音楽に合った反応ができたか。 あ う。 て 5 を 資料 時計 ◎どんな音楽だったか思い出させ CD ○前時のふり返りをする。 「ゆかいな時計」を聴く。 る。 4 ウッドブ も (始めの部分,中の部分,終わりの ロック つ 部分) ◎出てきた楽器(ウッドブロック・ トライア トライアングル)の表しているこ ングル とを確認する。 考 ○リズムを手で打って確認する。 え を 7 ○本時のめあてを確認する。 ◎本時の活動について見通しを持 深 つ。 め る 音がくにあわせて動きをかんがえよう ○グループごとに,「ゆかいな時計」の ◎やり方のアドバイスをする。 音楽に合う動きを考える。 リズムや旋律に合うものを考え ることや,グループで考えた動き で表現することを伝える。 10 ◎CD を聴いてはじめの部分を示 CD ○部分ごとに分けて行う。 ・はじめの部分について考える。 振 す。 ☆リズム ○音楽を特徴付けているリズムの り ウッドブロックのくり返されるリズ 繰り返しや変化を聴き取り,それ 返 ムが変化する。 らの働きやかかわり合いが生み る ☆旋律 出すよさや面白さなどを感じ取 二つの主題に気をつけて聴く。 り,動きをつけている。 ☆繰り返し <イー①ウー① エー①> 同じ旋律やリズムの繰り返しに気付 【発言・動きの観察】 く。 ◎進行の状況を見ながら,表現のや 10 ○中の部分について行う。 り方を助言する。 ・中の部分について表現を考える。 ◎CD を聴いて中の部分を示す。 7 ○終わりの部分について行う。 ・終わりについては始めと同じことを ◎CD を聴いて終わりの部分を示 確認する。 す。 ・終わりについてはどんな様子を表し ◎とうとうこわれてしまった時計 ている音楽かを確認してから考え を理解しているか発問する。 させる。 ○次時の学習を知る。 ○次時はグループで発表すること 1 を伝える。 5 (3) 板書の工夫 音楽にあわせて動きをかんがえよう ゆかいなとけい アンダソン作きょく はじめ ウッドブロックの なか アンダーソン7 か トライアングル おわり おわり ウッドブロックのリ ウッドブロック リズム トライアングルの ズム くりかえし はじめとおなじ くりかえし リズム さいごはどうなった のかな (4)本時の評価と教師の働きかけ 評価の判断 児童の様子と教師の働きかけ 十分満足できる児童の姿 考えた動作を音楽のリズムや旋律に合わせたり,繰り返しに 気付いて表現している。 努力を要する学習状況と思われる リズムや旋律を示しながら,音楽に合う動作の例をあげて助 児童に対しての手だて 言する。 6
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