報道資料 栄西・日蓮・無住・家康・光悦・芭蕉・蕪村・良寛・北斎・海舟… 知られざる物語を直筆で 企画展 書 エピソードでたどる の散歩道 Walking with Calligraphy ▶ 4. 5. 日 2015.2.28. 土 絵と書の競演 「良寛書状」 江戸時代 宝泉院蔵 借金は かく いたす べし… でも時には「不覚大酔」 「関戸本和漢朗詠集切」 平安時代 八勝館蔵 北斎 愛知県指定文化財「栄西書状」 鎌倉時代 大須観音蔵 殿様に は強い 母がい た 海舟 書 最後の 絶筆、 良寛 「源氏物語色紙貼交屏風」から「朝顔」 江戸時代 真宗大谷派名古屋別院蔵 「住吉蒔絵硯箱」江戸時代 館蔵 無欲の境地 栄西 って 高僧だ にはぐちも ! たま こぼしたい 縫いと られた ﹁国歌 ﹂ 重要文化財「三宝絵」 平安時代 館蔵 ﹁雪持ち桐に文字模様小袖﹂江戸後期∼明治 館蔵 ちゃっかりセールスも… 蕪村 希代の画家の字は、 意外にユーモラス 「与謝蕪村絵入り書状」(部分) 江戸時代 館蔵 「琵琶形矢立」江戸時代 館蔵 勝海舟筆「一行書」と所用椅子 明治時代 館蔵 ※背景の床の間は勝海舟と関係ありません。 「 飾北斎絵入り書状」 江戸時代 館蔵 「相応院書状」 江戸時代 館 北斎先生に聞く借金の仕方! 「扇子形矢立」江戸時代 館蔵 〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通 1-27-1 電話 (052)853-2655 FAX (052)853-3636 HP http://www.museum.city.nagoya.jp/ 地下鉄桜通線 桜山駅4番出口 徒歩5分 (背景)本阿弥光悦書状 江戸時代 個人蔵 名古屋市博物館 1 人は死して筆跡を残す… 歴史に名を残した人の書、時代を語る書、芸術としての書、実用としての書など、私たちの時代にはさ まざまな書が伝えられています。それぞれの書からは、筆を執った人の息づかいや人となり、その時代の 雰囲気が立ちのぼってきます。書の中には失われた一瞬の時間や思いが封じ込められているのです。 この展覧会では、古代から近代にわたるさまざまな書をひもとき、ちょっと変わった切り口で、その魅 力を探っていきます。 エピソード 2 高僧だってたまにはぐちもこぼしたい ! −資金難に殺人事件、坐禅や喫茶どころじゃない− 栄西 ( ようさい・えいさい ) といえば、平安時代の末期、二度も中国 ( 宋 ) に渡ってわが国に禅と茶とをもたらしたエリート僧。日本臨済宗の開祖とし て有名です。俗世間とは無縁のイメージですが、その晩年には、平家によっ て焼かれた東大寺の再建という大変な難事業に巻き込まれてしまいました。 資金難に加え、「大仏殿回廊内殺人」事件までが勃発。栄西はこの未曾有の 不祥事に愁嘆し、悲しみの涙に暮れました。この知られざる栄西像は、近年、 ほうしょういんしん ぷく じ 大須観音(宝生院真福寺)にある文庫から発見された 15 通の手紙によって 愛知県指定文化財「栄西書状」鎌倉時代 大須観音蔵 明らかになりました。今回は、その内から3通を紹介します。 エピソード 18 ﹁石山切﹂平安時代 法音寺蔵 重要文化財﹃三宝絵﹄ 平安時代 館蔵 永遠のあこがれ 平安古筆 「関戸本和漢朗詠集切」 平安時代 八勝館蔵 エピソード 12 借金はかくいたすべし? −北斎先生に聞く、借金の仕方− 真ん中で腰を折ってへりくだっているのが北斎。 後ろ姿ながら、まぎれもない北斎の自画像 !? 「 飾北斎絵入り書状」 江戸時代 館蔵 おもて エピソード 14 絶筆、最後の書−すべて春風の面を払って去るごとき心境− ひき た 勝海舟は、疋田家に嫁いだ娘が産んだ孫夫婦と共にその晩年を過ごしました。孫の妻たつは海 き ごう 舟のお気に入りで、海舟が揮毫の際、かたわらで墨をすったりしたのだそうです。そのたつに与 おのれ えた処世訓が、海舟絶筆として伝わっています。「己を律するはよろしく秋気を帯ぶべし、世を処 ひ かわ せい わ するはすべからく春風を帯ぶべし」。海舟晩年の語録集『氷川清話』にも「天下の事、すべて春風 の面を払って去るごとき心境、この度胸あって始めて天下の大局に当たることができる」という おおだてもの さっそう 一節があります。明治維新の大立者は、春風のように颯爽とした筆跡を遺して去って行きました。 勝海舟筆 一行書「律己宜帯秋気…」と所用の椅子 明治 館蔵 ※背景の床の間は勝海舟と関係ありません。 2 「住吉蒔絵硯箱」 山本春正作 江戸時代 館蔵 第一章 〈書は人なり 歴史に名を残した人の書〉 のエピソード 30 1 どちらが若書き?先端を行く歌人の筆跡 藤原俊成筆「昭和 ぎれ 切」「日野切」 2 高僧だってたまにはぐちもこぼしたい 「栄西書状」 3 人の御心は定なきもの… 「日蓮書状」 む じゅう おきぶみ 4 弟子に残す言葉 重要文化財 無住筆「置文」 ながよし 5 戦国武将の遺言状 「森長可遺言状」 び しゅうねん ぐ かいさいじょう 6 えっ、殿様自筆の領収書 「徳川家康尾州年貢皆済状」 ほん あ み こうえつ 7 やはり手紙が魅力 「本阿弥光悦書状巻」 この え のぶただ すみのくら そ あん からすまるみつひろ こ ぼりえんしゅう しょう 8 花開く個性 近衛信尹・角倉素庵・烏丸光広・小堀遠州・松 か どうしょうじょう 花堂昭乗 ほっ く かい 9 44 歳、彼を変えたのは旅 松尾芭蕉筆「いざ出む」発句懐 裏 …から斜めから、こんな見方はいかがです … し 紙など 10 希代の画家の字は、意外にユーモラス「与謝蕪村絵入り書状」 11 無欲の境地 良寛の書 12 借金はかくいたすべし 「 エピソード 22 時代を生き抜いた女性の書から −殿様には強い母がいた− 「相応院書状」 江戸時代 館蔵 だいそう 飾北斎絵入り書状」 13 雨の日は「大惣」へ行こう ! キャッチコピーが得意だった つぼうちしょうよう 滝沢馬琴/「大惣」こそ心のふるさと、坪内逍遙 14 絶筆、最後の書 勝海舟筆 一行書「律己宜帯秋気…」 15 帝国議会、嵐の船出 「伊藤博文書状」 第二章〈筆跡ラプソディー〉 いっさいきょう 16 一切経の世界 重要文化財「七寺一切経」・重要文化財「過 え いん が きょう 去現在絵因果経」 ﹁雪持ち桐に文字模様小袖 ﹂ 江戸後期∼明治 館蔵 エピソード 30 縫いとられた「国歌」 −薄命の姫の嫁入り衣装− 「君が代」はもとを正せば『古今和歌集』に がのうた 収められた賀歌でした。それが国歌としての道 を歩み始めたのは明治2年のこと。対外的に儀 礼用の国歌が必要となり、この和歌に白羽の矢 が立ったのです。奇しくも同じ頃の明治4年、 嫁いだお姫様がいました。尾張徳川家 12 代当 なりたか ちょうひめ 主斉荘の4女釣姫です。釣姫は婚礼後、わずか 3か月で亡くなりましたので、「君が代」の歌 が縫いとられたこの小袖は釣姫の形見として遺 されました。格式の高い姫君の嫁入り衣装に、 伝統のある、かつ当代の脚光を浴びた歌をあし らう。そんな粋なはからいを想像してしまう小 袖です。 17 これぞ茶掛けの最高峰 重要文化財「寸松庵色紙」 こ ひつ さんぼう え 18 永遠のあこがれ、平安古筆 重要文化財『三宝絵』など 19 三人の西行 重要美術品「白河切」など 20 書の世界に新風 伏見天皇筆「筑後切」など ご こうごんてんのうりん じ 21 中世にもあった再生紙 「後光厳天皇綸旨」など 22 時代を生き抜いた女性の書 天皇の母の走り書き 重要美 こう ぎ もんいん 術品「広義門院所領処分状」/桃山キャリアウーマンの書 こうぞう す きたのまんどころ そうおう 幸蔵主筆「北政所黒印状」/殿様には強い母がいた「相応 いん 院書状」など ぎ ぼ し さいだんばし 23 擬宝珠に刻まれた母の想い 「裁断橋擬宝珠」 24 勢 あしかがたかうじそではんきんぜい い、武将たちのサイン 「足利尊氏袖判禁制」・「織田信 長書状」 ・ 「羽柴秀吉書状」 ・ 「徳川家康書状」 ・ 「伊達政宗書状」 など き しょうもん 25 ぬれぎぬを晴らす魔法の紙 「松花堂昭乗起請文」 みくだりはん 26 三行半の美学 「去り状」など じょう は ぎれ れいぜいためただ 27 一目瞭然 冷泉フォント 藤原定家筆「紹巴切」 ・冷泉為理筆「和 歌懐紙」 て かがみ ほうぼく き かん はりまぜ 28 筆跡のコレクション 古筆手鑑「宝墨亀鑑」 ・ 「古筆貼交屏風」 29 絵と書の競演 「源氏物語色紙貼交屏風」「伊勢物語手鑑」 30 縫いとられた「国歌」 「雪持ち桐に文字模様小袖」 付章〈書の周辺〉 奈良時代から江戸時代の硯・水滴・矢立などの文房具 3 開催概要 展覧会名 名古屋市博物館企画展「エピソードでたどる 書の散歩道」 会 期 平成 27 年(2015)2 月 28 日(土)∼4 月 5 日(日) 開館時間 9時 30 分∼17 時(入場は 16 時 30 分まで) 休 館 日 月曜日・第 4 火曜日(3/ 24) 観覧料金 一般 300(400)円 高大生 200(300)円 中学生以下無料 ※敬老手帳等の提示が必要 市内在住の 65 歳以上 100(200) 円 他の割引との併用はできません ※( )内は常設展との共通料金。 ※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷを利用して来館された方は 50 円割引。 ※身体等に障害のある方は手帳の提示により、本人と介護者 2 人まで料金無料。 ※各種割引は重複してご利用いただくことはできません。 ※30 名以上の団体は割引があります。お問い合わせください。 主 催 名古屋市博物館 名古屋市博物館(学芸課・書の散歩道展係) 〒467-0806 名古屋市瑞穂区瑞穂通 1-27-1 電話(052)853-2655 FAX(052) 853-3636 E-mail : [email protected] ← 名古屋市博物館 お問い合わせ先 名古屋駅から 17 分(地下鉄桜通線名古屋∼桜山間) 地下鉄桜通線「桜山」下車、4番出口から徒歩 5 分 連続講座「書を楽しむ」 展覧会に出品されている書を、さまざまな角度からわかりやすく解説します。 第1回 3月 8 日 ( 日 ) 「手紙の楽しみ」 こんな風に手紙が書けたら人生はもっと豊かになるはず。個性が光る、光悦・蕪村・良寛・北斎等の手紙 を鑑賞します。( 当館学芸員 山本祐子 ) 第2回 3 月 14 日 ( 土 ) 「書の流れ」 日本には、文字をきれいに、美しく、かっこよく書こうとしてきた歴史があります。時代順に書の歴史をの ぞいてみましょう。( 当館学芸員 星子桃子 ) 第3回 3 月 21 日 ( 土・祝 ) 「古筆切の話」 みんながあこがれる平安時代の筆跡。美しさがあだとなって、多くが分断されて伝わりました。でもその分 断の歴史の中には、別の日本文化が見え隠れします。( 当館学芸員 山本祐子 ) 第4回 3 月 25 日 ( 水 ) 「競い合う料紙と書」 金銀箔や下絵で装飾された目も綾な料紙。書を引き立てるための脇役ですが、時には書と一体となって私 たちを魅了します。料紙と書の熱い関係に迫ります。( 当館学芸員 山本祐子 ) ※いずれも午後2時から 会場 1階展示説明室・聴講無料 先着100名 春休みの子供とその家族向け企画 ◎展示室にわかりやすい子供向けキャプションを用意し、 鑑賞の手助けをします。 子どもたちは ワタシが 案内しましてよ。 お楽しみに! 4 Fax 052-853-8400 名古屋市博物館「エピソードでたどる 書の散歩道」広報事務局宛 広報用 作品画像・読者プレゼントチケット 申請書 名古屋市博物館企画展 「エピソードでたどる 書の散歩道」 平成27年(2015)2月28日 (土)∼)4月5日(日) 広報用画像の使用は、企画展「エピソードでたどる 書の散歩道」を紹介する場合に限ります。展覧会終了後、または二次利用はお断りします。 広報用画像を紹介する場合は、展覧会名・会期・会場・作品名・クレジットを必ず記載してください。 貴社についてお知らせください 貴社名 媒体名 ご住所 ご担当者名 所属部署 TEL FAX E-mail ご掲載・放映の予定日が決まっておりましたらお知らせください。 年 月 日 【個人情報の取扱いについて】 ご記入いただきました個人情報は、名古屋市博物館より本展覧会に関する情報発信や連絡などが必要な場合にのみ使用します。許可なく第三者に開示することはありません。 □希望する 組 名分 作品画像を1点以上掲載し、本展をご紹介いただける場合、 読者向けチケット(5組10名分まで)を提供します。 希望される画像の□に □ してください。 □ 与謝蕪村絵入り書状(部分) 名古屋市博物館蔵 相応院書状 名古屋市博物館蔵 □ 本阿弥光悦書状 個人蔵 □ 背景の床の間は ※ 勝海舟と関係ありません。 □ □希望しない 勝海舟筆「一行書」と所用椅子 名古屋市博物館蔵 名古屋市博物館 □ 良寛書状 宝泉院蔵 □ 源氏物語色紙貼交屏風から「朝顔」 真宗大谷派名古屋別院蔵 □ 雪持ち桐に文字模様小袖 名古屋市博物館蔵 □ 住吉蒔絵硯箱 名古屋市博物館蔵 飾北斎絵入り書状 名古屋市博物館蔵 □ 琵琶形矢立 名古屋市博物館蔵 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1 Tel 052-853-2655 / Fax 052-853-8400 / E-mail : [email protected] 5
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