2015年6月号

建福寺霊園の調査を実施しました!
建福寺霊園は羽生市上岩瀬にあります。並行
して流れる会の川・南方用水路沿いに位置し、
閑静な霊園です。本堂が建つ羽生駅前の境内に
も墓地はありますが、歴代住職の墓碑などは霊
園に移っています。
建福寺霊園は大通りから少し離れたところに
あり、また広大な面積を有するため、足を運ん
でも迷ってしまうかもしれません。門を入って、
正面に層塔が建っていますが、そこを右に折れ
てしばらく歩いたところに、歴代住職の墓碑は
あります。
建福寺は天正年間(1573~1592)の
創建と言われ、同寺を開山した角芸洞麟(かく
うんとうりん)和尚のお墓もそこにあります。
また、あまり知られていませんが、この中に第
二十三世住職の太田玉茗(本名:三村玄綱)の
墓碑も建っています。
太田玉茗は、田山花袋の小説『田舎教師』の
中に、
「山形古城」として登場する人物です。ま
た、新体詩人としても活躍した人物であり、翻
訳や小説、随筆など数多くの作品を執筆しまし
た。そんな太田玉茗は、昭和2年(1927)
4月6日に死去。現在は建福寺霊園で静かに眠
っています。
ところで、霊園に入ったところの右手に、無
縁仏供養塔が建っています。今回の調査では、
その供養塔の中に弘安9年(1286)と康暦
元年(1379)の板石塔婆や、嘉永7年(1
854)に建てられた十九夜塔があることを確
認しました。建福寺の歴史と直接結び付くもの
ではありませんが、地域の歴史を物語る貴重な
資料です。そのほか、庚申供養塔(無年号)や
六十六部供養塔(1733年)などを確認しま
した。物言わぬ石造物たちは、広大な建福寺霊
園の一角で、静かに時を重ねています。
7月14日までの郷土資料館の主な日程
6月15日(月)資料館だより発行
25日(木)正覚院の調査。
館内整理日のため休館
20日(土)~22(月)くん蒸(殺虫)
の実施
7月 2 日(木)長光寺の調査
9 日(木)社寺調査実施
「平成の田舎教師育成塾」の塾生たちが郷土
資料館を見学しました!
「平成の田舎教師育成塾」は、市内小中学校
に2年次~9年次勤務する若手教員を対象と
し、実践的指導力の向上や、児童・生徒から信
頼される教師を目指すというものです。
6月8日(月)に開催され、その中で郷土資
料館内を見学しました。資料館では、地域の歴
史や文化を物語るモノ(資料)が大切に保存さ
れていることが大きな特徴です。近年でも、児
童・生徒たちの見学の受け入れや、出張授業な
どにも積極的に取り組んでいます。博学連携(博
物館と学校が連携し合って、教育活動をする)
の言葉がありますが、塾に参加した先生方をは
じめとして、郷土資料館を活用していただけた
らと思います。