610 615 高句麗僧曇徴―紙・墨の伝来 聖徳太子 、『法華経義疏』を著す(日本人による現存最古の書物) 770 称徳天皇の勅願による木製の三重塔百万基を十大寺に安置 ※藤原仲麻呂の乱の戦没者の冥福を祈るため・法隆寺に 300余現存(世界最古) 奈良時代には写経所を設けて写経事業 · 製紙技術の発達※但し写経は筆者 [平安時代]末法思想 · 法華経信仰 · 経典の書写が盛んとなる · [摺写(木版印刷 )] ※より多く作れば功徳がある [鎌倉時代]仏典の木版印刷 (a)春日版(興福寺) (b)高野版(高野山) [室町時代]京都五山を中心に五山版 (a)堺―『正平版論語』 (b)大内版 (c)薩摩版 [桃山時代] (a)キリシタン版(天草版 )( 1590 ~ 1614年) 1590年、耶蘇会巡察使バリニャーニが天正遣欧使節帰国に際し活版印刷機を伝える · 島原で活版印刷開始 ·1614年の迫害により印刷機をマニラに移し消滅 欧文・邦文(ローマ字を含む)によるキリスト教の教義書・辞典・日本古典・宗 教・文学など現存 32種(日本にあるものは 12種) 文学:「 平家物語 」( 1592)、「伊曽保物語 」( 1593)など 教義書:「 どちりな=きりしたん 」( 1592)、「ぎゃ=ど=ぺかどる 」( 1590) (b)慶長勅版 秀吉の朝鮮出兵を契機として印刷技術が伝えられる · 後陽成天皇が刊行〔 木活字版 〕 ※のち後水尾天皇も勅版をつくる〔銅活字版〕勅版の最後 [江戸時代] (a)伏見版―家康の出版事業のうち、駿府引退以前に出されたもの〔木活字版〕 (b)駿河版―家康の出版事業のうち、駿府引退後に出されたもの〔銅活字版〕 (c)嵯峨本―慶長後半から元和年間に出版されたもの 本阿弥光悦と門人の京都の豪商角倉素庵らにより出版された豪華本 (d)浮世絵版画=錦絵:多色刷り・版画 (e)銅版画:オランダ流、司馬江漢は大槻玄沢と協力して蘭書を翻訳、以後蘭書を中心 に銅版画印刷が行われる ※宇田川榕庵『舎密開宗』などに石版印刷についても翻訳 (f)官版―昌平坂学問所のものが最古 (g)瓦版―ニュース報道(現存は木版) ※出版について:中世は寺院、近世は民間に委託 · 元禄期から江戸 ‡ 戯作文学の流行 [明治時代] (a)本木昌造 · 鉛活字 · 国産鉛活字を使用して日本最初の日刊新聞『横浜毎日』発行 (b)紙幣肖像画=キヨソネ
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