近年、様々な産業分野において樹脂成形品が非常に多く用いられるよう

高分子の流動状態を可視化できるN-ARC法による高分子組織および溶着界面の解析
近年、様々な産業分野において樹脂成形品が非常に多く用いられるよう
になった。これに伴い、さらに多機能で高い信頼性を有する樹脂部品等
の研究、開発が進められると共に、その品質や性能に関して、成形加工
における樹脂流れ状態、高次構造、異種材分散状態、相分離構造等を的
確に把握することが必須となっている。
N-ARC法とは、超鏡面研磨し
た樹脂成形品の断面に物理/化
学的な処理を施した後、光学顕
微鏡観察を行うもので、当社オ
リジナル手法である。本講演で
は、成形不良や高次構造などの
N-ARC法観察事例に加えて、
ポリアミド樹脂溶着界面やPP
複合材料衝撃破片の白化領域の
三次元観察に関する事例につい
て紹介する。
図
熱板温度280℃で用着したポリアミドの溶着界面層