技術開発の概要 加温システムの比較 省エネルギー効果 費用対効果

養鰻池加温システム実用化事業
「電気駆動ヒートポンプ方式」による省エネルギー
技術開発の概要
省エネルギー効果
過去2年間の重油使用量に比べ、
(kL)
(千円)
400
25000
ボイラーに代わる省エネ設備として、自然エネルギーの地熱(地下水)を利用した電気駆動ヒート
地熱(地下水)を利用したヒートポン
350
ポンプ方式の設備を導入し、
ウナギの成育に影響を与えることなく45%以上の省エネルギー効
プの導入により、大幅に重油の使用
300
果のあるシステムを構築した。
量を下げることができました。
250
平成20年度と平成21年度の重
200
油平均値324.25kLから、平成22
150
養鰻業のハウス式養鰻池では、重油焚きボイラーによる加温方式がほとんどでした。重油焚き
また、高温用の小型のヒートポンプの開発を行うことで、
ウナギの病気の拡大を防ぎ、薬を使わ
ずに対処できる安全・安心なシステムにより、安定した養鰻経営が維持できるようになりました。
年度は153kLとなり約52%の削
減。さらに、小型ヒートポンプの導入
で、エネルギーの削減が可能になり
加温システムの比較
362.5
23663
20000
286
275
18750
15000
16626
153
10000
8720
100
5000
50
重油使用量(kL)
0
0
H19年度
ます。
H20年度
H21年度
重油料金(千円)
H22年度
費用対効果
重油ボイラー設備(従前)
年間重油使用量324.25kL
(2年間の平均値)
重油料金
(23,663千円+18,750千円)
÷2年=21,206.5千円
年間電気使用料金
(2年間の平均値)
電気料金
(9,130千円+11,864千円)
÷2年=10,497千円
重油タンク
メンテナンス費=100千円
130万kcal/h 燃料A重油ボイラー 2基
平成22年度のヒートポンプの電気代=14,900千円
設備導入調整と病気池の加温に使った重油代=8,720千円
メンテナンス費=50千円
ヒートポンプ+小型ヒートポンプによる加温システム図
開発システム
経費削減効果は
(21,206.5+10,497+100)
−
(14,900+8,720+50)
=8,133.5千円となります。
35000
新して 使 い 続 けた 場 合と、新 規に
30000
ヒートポンプを導入した場合の設備
25000
投 資 金 の 差 は 、ヒートポンプ が 約
20000
40,000千円ほど高くなります。
年間の経費削減効果が8,133.5
千円なので、
設備投資回収年数は、40,000 千
モーター定格出力82.5kW 2基
モーター定格出力30kW 1基
各池への加温循環ポンプ
(千円)
費用対効果として、ボイラーを更
円÷8,133.5千円=4.92 約5年
となります。
(31,804)
10497
効果
8,133.5千円
14900
15000
10000
(23,670)
21206.5
5000
8720
0
従来方式
メンテナンス費
ヒートポンプ方式
電気代
重油代