平成 27 年度 事業計画書(6月変更)

平成 27 年度
事業計画書(6月変更)
~創立 40 周年を迎え、チェンジ&チャレンジの加速~
0
1.はじめに
建設業振興基金は、本年7月に創立 40 周年を迎えます。
昭和 50 年に、中小建設業の金融円滑化や、経営の近代化、合理化を支援する組織として設立
されて以降、産業構造の改善、情報化の推進、建設業経理検定試験や建築・電気工事施工管理技
術検定試験の実施、工事受注に伴う資金繰り支援やリスクの軽減などその時々の要請に応じて事
業内容を拡充してきました。
昨年 10 月に「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」が設立されました。このコンソー
シアムは、「若者を建設産業に取り戻す」という、産業界をあげた取り組みの一環として、教育
訓練の仕組みを全国各地に築くことを目指して活動する共同体です。平成 27 年度、建設業振興
基金は、コンソーシアムの運営に責任を持つ事務局として本格的にこの事業に取り組みます。
また、いわゆる「担い手 3 法」によって、担い手の確保・育成が建設業者及びその団体の責務
と明記されており、その取り組みを支援するため、各部で行っている事業について、担い手の確
保・育成に資するという視点から内容の拡充や実施の工夫をして取り組みます。
平成 27 年度を今後に向けた第一歩の年と位置づけ、企画力、広報力を拡充してチェンジ・ア
ンド・チャレンジの取り組みを加速します。今年度も「すべての関係者に信頼され、お役に立て
る専門家集団」を目指し、役職員一体となって建設産業振興の事業に取り組みます。
1
2.事業の目的と体系
本財団は、建設産業における金融の円滑化、建
設産業の振興支援、施工技術等の向上、建設産業
政策への協力をもって建設産業の振興に寄与し、
わが国の産業及び経済の健全な発展に資すること
を定款に目的として掲げています。
◎
平成 27 年度 重点事業
○建設産業の担い手確保・育成の推進
① 「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」事業の推進・・・・・・・・・・・
② 建設産業の人材確保・育成にかかる戦略的広報の推進・・・・・・・・・・・・・・
③ 工業高校生等の若年者の資格取得を通じた入職促進・・・・・・・・・・・・・・
④ 建設企業の経営力・技術力の向上支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅰ
建設産業における金融の円滑化
①
②
③
④
Ⅱ
下請セーフティネット債務保証/地域建設業経営強化融資制度・・・・・・・・・・・
下請債権保全支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
共同事業等に必要な資金の借入れに対する債務保証・助成・融資あっせん・・・・・
建設業災害対応金融支援事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
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20
21
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25
施工技術等の向上
㉑
㉒
㉓
Ⅳ
5
7
8
9
建設産業の振興支援
(1)助成事業
⑤ 建設産業体質強化支援緊急助成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑥ 建設産業構造改善助成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑦ パッケージ支援事業の実施検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2)経営改善
⑧ 建設業経営者の経営力強化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑨ 建設業経理検定試験・研修・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3)情報化推進
⑩ 電子商取引等の標準化(CI-NET)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑪ 電子商取引の普及推進(CI-NET)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑫ 設計製造情報の標準化推進(C-CADEC)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(4)人材確保・育成
⑬ 建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑭ 建設産業人材確保・育成推進協議会の運営等・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑮ 登録基幹技能者制度推進協議会の運営等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑯ 海外建設技能実習生・外国人建設就労者受入事業・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑰ 建設業経理士の支援・育成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(5)調査研究、広報、情報提供等
⑱ 建設産業に関する総合的な調査研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑲ 建設業経理に関する調査研究等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
⑳ 広報誌の発刊及び建設産業に係る情報提供・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Ⅲ
3
3
4
4
建築/電気工事施工管理技術検定試験・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26
監理技術者講習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
建築施工能力の維持・向上支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28
建設産業政策への協力
㉔
㉕
国土交通省の産業政策に関連する事業(地域建設産業活性化支援事業)
・・・・・・・ 29
建設労働者緊急育成支援事業(厚生労働省所管)
(建設業への入職促進のためのパッケ 30
ージ支援)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
3.事業計画(重点事業)
重点
事業
○建設産業の担い手確保・育成の推進
①「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」事業の推進
平成 26 年度に本財団が事務局となって設立した「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」
において、概ね平成 30 年度までの 5 年間を目処に、建設産業における教育訓練体系の構築と各
事業のねら
い・効果
地域における体制整備を推進する。
平成 27 年度は、各地域の連携ネットワークの構築と先進的な取組の支援、教育訓練の実践に
必要な若年者向けの教育プログラム・教材等の開発、富士教育訓練センターを核とする教育訓
練施設間の連携・機能強化を図っていく。
(1)地域連携ネットワークの構築
総合工事業団体、専門工事業団体、教育機関、訓練機関、行政など関係者が一体となった
地域連携ネットワークの構築を目指す建設業団体等の取組や他地域のモデルとなる先進的な
取組を支援する。
(2)教育訓練等基盤の充実・強化
主な取組内容
地域連携ネットワークにおける教育訓練の実践に必要なプログラム・教材等の整備、講師
の発掘・育成を図るとともに建設産業人材確保・育成推進協議会(建設産業戦略的広報推進
協議会)と連携した戦略的広報及び広報コンテンツの開発等を推進する。
(3)職業訓練校ネットワークの構築
富士教育訓練センターをはじめ、各地域の拠点となりうる職業訓練施設間の情報交換・相
互協力等を通じ、教育訓練機能の向上・強化を推進する。
【⑬建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業】
②建設産業の人材確保・育成にかかる戦略的広報の推進
事業のねら
い・効果
建設産業人材確保・育成推進協議会の事務局として建設産業界への若年者の入職促進及び担
い手確保・育成に向けた戦略的広報活動を引き続き展開する。
・建設産業従事者の意識高揚や建設業のイメージアップを図るため、建設産業就労者を対象と
した「私たちの主張」及び高校生を対象とした作文コンクールを実施する。
・高校生等に建設産業を紹介する「建設業界ガイドブック」を改訂し、工業高校やハローワー
ク等へ配布する。
・入職前の若年者を対象とした入職促進に資する Web コンテンツ「18 歳のハローワーク」の
拡充を図る。
主な取組内容
・平成 26 年度に試行的に実施した工業高校キャラバンについて、地域等を拡大して実施すると
ともに、試行的に工業高校以外の高校を対象としたキャラバンを実施する。
・各地域や団体における人材確保に関する優良な取組事例をホームページ等で紹介するととも
に意見交換を行う会議を開催する。
・建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業に連動し、担い手確保・育成に関する総合コ
ンテンツ「建設現場へ GO!」において各種情報を発信するほか、内容の充実を図る。
【⑭建設産業人材確保・育成推進協議会の運営等】
3
③工業高校生等の若年者の資格取得を通じた入職促進
事業のねら
い・効果
「建設業経理事務士」や「2 級建築・電気工事施工管理技士」に係る在学中の資格取得を支
援し、工業高校生等若年者の建設産業への入職促進を図る。
(1)夏休み期間等を利用した工業高校生を対象とした「建設業経理事務士特別研修(4 級・3
級)
」について、工業高校等の教育機関、各都道府県の建設業協会と連携し、開催回数を拡
大する(60 回開催予定)
。
【⑨建設業経理検定試験・研修】
主な取組内容
(2)
「2 級建築及び電気工事施工管理技術検定学科のみ試験」について、工業高校生等が受験
しやすいよう、試験地を 6 地区拡大して実施する。
(札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・
名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄(13 地区)に帯広・秋田・長野・出雲・
岡山・高知の 6 地区を追加して実施)
【㉑建築/電気工事施工管理技術検定試験】
④建設企業の経営力・施工技術の向上支援
継続的に担い手を確保・育成し、賃金等の処遇改善を図っていくために不可欠である建設企
事業のねら
い・効果
業の経営力向上への取り組みを支援する。
併せて、建築施工管理分野における技術者に対する継続教育を通じて、施工技術の向上への
取り組みを支援する。
・営業・経理・工事施工等の各部門の担当者や経営層を対象として、原価管理・予算管理能力
の向上を目指す研修の受講機会拡大・内容の充実を図る。
主な取組内容
・施工技術の継続的な維持・向上を図るため、平成 26 年度から運用を開始した「建築施工管理
CPD 制度」の普及・拡大と CPD プログラムの開発等を推進する。
【⑧建設業経営者の経営力強化】
、【⑨建設業経理検定試験・研修】
、【⑰建設業経理士の支援・
育成】
、
【⑲建設業経理に関する調査研究等】、
【㉓建築施工能力の維持・向上支援】
4
Ⅰ
①
建設産業における金融の円滑化
下請セーフティネット債務保証(SN1)
地域建設業経営強化融資制度(SN2)
事業のねら
【担当部:金融支援部】
中小・中堅建設企業への資金供給の円滑化を推進する。
い・効果
(工事請負代金債権の早期資金化を図る。
)
事業協同組合等が以下の(1)~(2)の資金を金融機関から借り入れる際に、本財団が債務保証を
実施することとし、事業協同組合等に対して、①から⑤の助成を行う。
(1)公共工事の元請負人の運転資金を貸し付けるために必要な資金(保証期間:1 年 保証割合:
100% 保証料率 0.1%)
(2)社会全体の効用を高める施設に関する民間工事の元請負人の運転資金を貸し付けるために
必要な資金(保証期間:1 年 保証割合:90% 保証料率 0.2%)
【SN1】
①
(1)、(2)について出来高査定費用に対する支援として上限 25,000 円を助成する。
②
(1)、(2)について事業協同組合等が新規に本事業を導入する場合、年 1 回 300,000 円を 3 年
間助成する。
(1)、(2)について事業協同組合等が事業推進のために要した費用に対する支援として、(1)
③
及び(2)の融資件数の合計に応じて 50,000 円~300,000 円を年 1 回助成する。
【SN2】
事業内容
④ (1)、(2)について出来高査定費用に対する支援として上限 80,000 円を助成する。
⑤ (1)、(2)について資金を金融機関から借り入れる際の金利に対して、上限 0.5%を助成する。
※
東日本大震災に際し災害救助法が適用された市町村の区域(岩手県、宮城県及び福島県
の区域に限る。
)で実施される本制度に基づく融資、又は、当該区域に本社もしくは事業所
を有する中堅・中小建設企業が利用する本制度に基づく融資については、次の助成内容と
する。
・(1)、(2) について出来高査定費用に対する支援として上限 100,000 円を助成する。
・(1)、(2) について資金を金融機関から借り入れる際の金利に対して、上限 1.1%を助成す
る。
・(1)、(2)について転貸融資を行う際に係る事務経費に対して以下のとおり助成する。
・事業協同組合等:定額 2 万円/1 回
・転貸先:実費額、上限 2 万円/1 回
※
なお、SN2 の助成については、建設業金融円滑化基金がすべて取り崩された場合には、
その時点で終了する。
中小・中堅建設企業の資金調達の円滑化を図るため、SN2 から SN1 への移行を図りつつ、次
の活動を実施する。
(1)保証枠の増額
事業計画
・本事業未実施の事業協同組合等に対する営業活動を行う。
・保証枠に比して、利用実績の多い融資事業者を中心に、適切な保証枠の拡充活動を行う。
(2)貸付実績の拡大
・制度未導入の市町村等に対し、制度導入の依頼活動を行う。
・発注機関等との連携を図り、本事業のPR活動を行う。
5
・本事業をより理解し易いPRパンフレットの刷新、個別企業への周知普及活動を行う。
・専門誌等への本事業のPR活動を行う。
・本事業を通じて枠保証を実施している金融機関との情報交換及び連携を図り、地元建設企
業の資金供給の円滑化を推進するため、本事業のPR活動を依頼
ほか
(3)事業協同組合等の意見を踏まえつつ、国土交通省と SN1 及び SN2 の今後について協議・
検討等を行う。
行政改革推進会議における基金の再点検の結果に基づき、
建設業安定化基金(SN1)の一部を返
納予定。
(1)元請建設企業への早期資金化を図るため、保証枠の拡充及び新規融資事業者の開拓活動
を実施する。
取り組み目標
(2)元請建設企業への資金供給の円滑化(資金繰りの改善)を図るため、融資実績の拡大に
向けた活動を実施する。
6
Ⅰ
②
建設産業における金融の円滑化
下請債権保全支援事業
事業のねら
【担当部:金融支援部】
下請建設企業等の経営及び雇用の安定と、連鎖倒産の防止を図る。
い・効果
下請建設企業等が元請建設企業に対して有する工事請負代金等に係る債権の保全を図るた
事業内容
め、当該債権の支払を保証ファクタリング事業者が保証する場合に、下請建設企業等の保証料
負担の軽減(保証料割引助成)及び保証債務の履行による保証ファクタリング事業者のリスク
負担の軽減(損失補償)を実施する。
下請建設企業等の経営及び雇用の安定と、連鎖倒産の防止を図るため、次の活動を実施する。
(1)都道府県等が主催する許可建設企業向け説明会等の場における本事業のPR活動等
(2)ファクタリング会社訪問(本事業の実施状況・電子債権の対応状況の意見交換、ヒアリ
ング等)
(3)普及促進活動(専門工事業者団体等への訪問及び周知普及、説明会のPR活動等)
事業計画
(4)専門誌等への本事業のPR活動
(5)PRパンフレットの作成、個別企業への周知普及
(6)関係団体の意見を踏まえつつ、国土交通省と本事業の今後について協議・検討等を行う。
行政改革推進会議における基金の再点検の結果に基づき、建設業債権保全基金の使用残額を
返納予定。
取り組み目標
下請建設企業等の経営及び雇用の安定と、連鎖倒産の防止を図るため、本事業の利用拡大に
向けた活動を実施する。
7
Ⅰ
③
建設産業における金融の円滑化
共同事業等に必要な資金の借入れに対する
債務保証・助成・融資あっせん
事業のねら
い・効果
【担当部:金融支援部】
建設産業団体及び事業協同組合等における共同施設の設置、共同事業、転貸融資に対する資
金調達を支援する。
建設産業団体及び事業協同組合等が以下の(1)~(3)の資金を金融機関から借り入れる
際に本財団が債務保証を実施する。更に(1)の資金については、借入金利に対して、原則、
上限2%を 6 年間助成することができる。
(1)共同施設、共同機械設備の設置、購入のために必要とする資金(保証期間:12 年、保証
割合 90%、保証料率 0.3%)
(2)共同購入、共同リース等の共同事業のために必要とする資金(保証期間:3 年、保証割
事業内容
合 90%、保証料率 0.3%)
(3)構成員に対し、事業経営に必要な資金を貸し付けるために必要な資金(保証期間:3 年
または 5 年、保証割合 90%、保証料率 0.3%)
※
除染作業に対する資金供給の特例措置
除染作業の運転資金として構成員に転貸融資するために借り入れる資金については、
当該業務委託の債権を譲渡する方策が講じられていること
(保証期間:1 年、保証割合:100%、保証料率:0.1%、出来高査定費用:上限 10 万
円、組合事務経費助成:定額 2 万円、転貸先事務経費助成:上限 2 万円)
被保証者及び業界団体への訪問によるニーズ聴取、本事業のPR活動を行う。
(1)については、災害発生時の司令塔ともなる建設会館の建替えや耐震改修、共同施設の建
設や耐震改修等を行う予定の協会・協同組合等への重点的な営業訪問
(2)については、共同受注を通じて、新たな事業展開、既存事業の拡充を考えている協会、
事業計画
協同組合への重点的な営業訪問
(3)については、会員企業(共同受注している組合から当該業務を受託している建設企業等)
が運転資金を必要としている協同組合に対する重点営業
信用指導基金における債務保証事業の利用拡大に向けた検討を引き続き行う。
建設産業団体及び事業協同組合等における共同施設の設置、共同事業、転貸融資に対する資
取り組み目標
金調達を支援するため、ニーズ調査を実施するとともに、本事業の利用拡大に向けた活動を実
施する。
8
Ⅰ
④
建設産業における金融の円滑化
建設業災害対応金融支援事業
事業のねら
い・効果
【担当部:金融支援部】
建設機械の自社保有を促進し、災害対応を担う地域の建設企業の災害発生時における円滑な
応急復旧活動を支援する。
災害協定を締結している地域の中小・中堅建設企業や、災害協定を締結している建設業団体
に加盟している中小、中堅建設企業(これらの協力会社を含む)が、対象となる一定の建設機
械を、金融機関からの借入により購入する場合や、ファイナンス会社等からの割賦販売により
事業内容
購入する場合の金利・金利手数料の一部を助成する。
(助成内容:初年度 1 年分の金利等の 2/3 補助(上限 4%)
)
※
なお、本事業の受付は、平成 27 年 3 月 31 日をもって終了する
本事業における支援決定通知者に対し、金利助成の請求受付、支払業務等を行う。
事業計画
行政改革推進会議における基金の再点検の結果に基づき、建設業金融円滑化基金の使用残額
を返納予定。
取り組み目標
・金利助成の請求受付、支払業務等を行う。
・平成 26 年度末の受付終了に伴う基金の概算精算額の確定を適切に実施する。
9
Ⅱ
建設産業の振興支援
(1) 助成事業
⑤ 建設産業体質強化支援緊急助成
事業のねら
い・効果
【担当部:総務部】
平成 25 年度から平成 27 年度までの 3 年間の時限措置として、建設産業団体及び建設産業団
体が会員企業に対して行う事業活動等を支援することにより、建設産業団体の体質強化及び活
性化を図る。
(事業最終年度)
・建設産業団体が取り組む活動についてその経費の一部を助成する。
・助成金額:250 万円(1 団体あたり上限)
・助成率:4/5
事業内容
・助成対象事業の例:建設産業や担い手確保に資する戦略的広報事業、災害訓練活動や緊急時
の出動体制の整備などの災害対応等準備事業、工業高校生・教諭を対象とした研修や講習の
実施や親子見学会の実施など担い手確保等に係る事業、発注者に対する施策提言活動に必要
な会員企業調査など
・対象団体への募集要綱の配付:平成 27 年 1 月
・募集期間:平成 27 年 1 月~3 月
事業計画
・交付決定:平成 27 年4月初旬
・助成内容の調査・とりまとめ
・助成対象事業の事例公表
取り組み目標
関連事業
・助成対象事業等に関する問い合わせへの適確な対応
・助成事業の成果公表
【⑥建設産業構造改善助成】
、【⑦パッケージ支援事業の実施検討】
10
Ⅱ
建設産業の振興支援
(1) 助成事業
⑥ 建設産業構造改善助成
事業のねら
い・効果
【担当部:構造改善センター】
建設産業団体が自主的に実施する建設産業の構造改善に係る調査研究及び研修等に関する事
業に対して助成を行い、建設産業の構造改善の推進を図ること。
・建設産業団体が行う構造改善に資する事業に対し、助成する。
・助成金額 250 万円(1団体あたり上限)
・助成率:1/2
事業内容
・助成対象事業の例:建設生産システムの合理化の推進事業、経営革新等の推進事業、新分野
進出や企業間連携等の推進事業、人材の確保育成及び技能承継等の推進事業など
・助成申請案件の内、特に優れた調査研究等の事業については、積極的に業務委託を実施し、
構造改善事業の推進を図る。
・申請受付及び交付決定
事業計画
・当該助成事業における助成対象事業、交付額、助成率等の見直しを検討する。
・各団体の事業の進捗確認、年度末の報告・精算
・構造改善助成の円滑な執行
取り組み目標
関連事業
・建設産業界の課題解決及び建設産業団体等の実施する事業を支援するための助成制度のあり
方検討
【⑤建設産業体質強化支援緊急助成】
、【⑦パッケージ支援事業の実施検討】
11
Ⅱ
建設産業の振興支援
(1) 助成事業(団体支援企画事業)
⑦ パッケージ支援事業の実施検討
事業のねら
い・効果
【担当部:総務部】
本財団各部の事業や有するノウハウ・コンテンツ等を建設産業団体支援という視点から、内
容の充実と連携強化を図り、建設産業団体の体質強化、活性化を強力に支援する。
「建設産業構造改善助成」の平成 28 年度実施に向けた拡充の取り組みや「建設産業担い手確
保・育成コンソーシアム」の事業の本格的な推進と並行して、建設業団体のお役立ち度 UP に
資する提案や業務委託のあり方等について検討する。
事業内容
なお、お役立ち度 UP に資する提案については、平成 26 年度に実施した建設業団体との意見
交換会(キャラバン)において提示した案の中で、ニーズや効果が高いと見込まれる事業につ
いて、より具体的な実施計画や業務の有効性を検討するとともに、団体支援策のパッケージ化
についての検討を行う。
・建設産業構造改善助成の見直しを含め、建設産業団体に対する支援策や業務委託等のあり方
について検討し、建設業団体に対するパッケージ支援事業の検討を行う。
事業計画
①お役立ち度 UP の提案案件の絞り込み
<候補案>
・建設業団体職員研修事業
・広報コンテンツ提供支援事業 等
②上記提案のブラッシュアップ
③業務委託のあり方検討
④上記取り組みによる新たな支援内容(パッケージ支援事業)の検討及び周知
取り組み目標
関連事業
当該助成事業を補完する新たなパッケージ支援策の構築
【⑤建設産業体質強化支援緊急助成】
、【⑥建設産業構造改善助成】、
【⑬建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業】
12
Ⅱ
建設産業の振興支援
(2)経営改善
⑧ 建設業経営者の経営力強化
【担当部:構造改善センター】
・中小企業においては経営者の意思決定が企業に与える影響は大きい。このため、中小建設企
業の経営者、経営後継者、経営幹部を対象とした研修会を開催し、総合的な経営管理能力の
事業のねら
い・効果
向上と自主的経営改善努力の醸成を図るとともに、参加者相互の情報交換・意見交換の場を
提供する。
・参加者が自社において経営革新を進める際のヒントを提供している。日本社会の大局的な構
造変化や経営革新における着眼点や考え方、実践上の課題や改善点・効果などを特に具体的
事例を通じ提供できるよう工夫をしている。
事業内容
・年 1 回、東京で 1 日間の研修会「建設業経営者研修」を開催。
【上半期】
・時流を捉えたテーマの企画検討、講師等候補者の選定
事業計画
・企業の経営力強化に資する原価管理・予算管理に関する研修プログラムの検討
【下半期】
・開催に向けたPR及び研修会の開催
・参加人数目標 60 名。なお、参加者の参加回数は、初回とリピーターがほぼ半分である。
取り組み目標
・一度参加した方がまた来年度以降も参加してもらえるよう、参加者相互の交流を促す仕掛け
作りを行うと共に、今後も時流に合わせたテーマ設定を行い新規・リピータ参加の増加を目
指す。
関連事業
【⑨建設業経理検定試験・研修】、【⑰建設業経理士の支援・育成】
、【⑲建設業経理に関する調
査研究等】
13
Ⅱ
建設産業の振興支援
(2)経営改善
⑨ 建設業経理検定試験・研修
【担当部:経理研究・試験部】
・建設企業の多くが中小企業・小規模企業であることから、中小建設企業の経理に長けた人材
事業のねら
い・効果
を育成し、財務改善等を通じた将来性のある企業を増やす。
・建設業経理の基礎を内容とする特別研修を工業高校生向けにも行うことで、将来的に原価管
理や利益管理のできる人材の育成を図る。また、高校在学中の資格取得を支援することによ
り、建設産業への入職促進を図る。
・建設業経理士検定試験等を 9 月(1 級・2 級)
、3 月(1 級~4 級)に 47 都道府県で実施する。
・建設業経理事務士特別研修を 47 都道府県で実施する。
事業内容
・人材育成・若年入職促進策の一環として、工業高校等の教育機関と連携し、学校単位での特
別研修を実施する。
・企業向けに新入社員研修の一環としての特別研修を実施する。
【検定試験】
・平成 27 年度建設業経理検定試験の受験者募集期間の繰下・延長及び実施
[上期]
・募集期間:従前の 5 月 20 日~5 月 31 日から 6 月1日~6 月 30 日へ変更
・試 験 日:平成 28 年 9 月 13 日
[下期]
・募集期間:従前の 11 月 10 日~11 月 30 日から 11 月 20 日~12 月 20 日へ変更
(※平成 27 年度は曜日の関係で 12 月 21 日)
・試 験 日:平成 28 年 3 月 13 日
・建設業経理検定試験合格発表の準備と実施(平成 26 年度下期試験、平成 27 年度上期試験)
【特別研修】
事業計画
・特別研修の受講者募集(5 月 10 日~5 月 31 日)及び実施(7 月~11 月)
・工業高校等向けの特別研修については、工業高校や建設業協会等への働きかけ等を通じ、夏
休みや冬休み等の受講者拡大を図るとともに研修講師を拡充する。
・企業や富士教育訓練センターにおける新入社員研修の一環として特別研修をPR・開催する。
【検定試験・特別研修共通】
・従来PR活動を行っている建設企業、高校に加え、大学(含、短大・大学校)にも範囲を広
げ、DMによるPRや直接訪問、ヒアリング・情報収集を行い、受験者層・受講者層の拡大
を図る。
・建設経理検定受験対策講座を実施している民間資格学校等へヒアリング・情報収集を行い、
受験者層・受講者層の拡大を図る。
・建設業経理検定試験の受験者募集期間の繰下・延長等により受験者の拡大を図る。
取り組み目標
・特別研修(一般)の受講者数は平成 26 年度並みの 2,100 名を計画
・特別研修(高校生)の受講者数は 1,200 名を計画
関連事業
【⑧建設業経営者の経営力強化】
、【⑰建設業経理士の支援・育成】
、【⑲建設業経理に関する調
査研究等】
14
Ⅱ
建設産業の振興支援
(3)情報化推進
⑩ 電子商取引等の標準化(CI-NET)
事業のねら
い・効果
【担当部:建設産業情報化推進センター】
情報化評議会として、建設産業全体の生産性の向上、経営の合理化及び法令遵守に資するた
めに、電子商取引手順の標準化を推進する。
・建設産業における電子商取引(CI-NET)の標準化を推進し、標準ビジネスプロトコルや実装規
事業内容
約のメンテナンスを行う。
・国土交通省が進める施策に対応して、CI-NET 仕様及び運用の改善を検討する。
1) 法定福利費の明示に向けて入力システムの実施仕様の検討及び検証
2) 国土交通省「電子契約を行った場合の施工体制台帳の取扱いに関するガイドライン」の
改訂に向けた改善案の策定
・民間取引における発注者(建築主)と総合工事業者間の契約の電子化に向けて、
実態調査を行い、
事業計画
対応策を検討する。
・平成 26 年度に実施した、CI-NET ユーザー(総合工事業者、専門工事業者、資材業者等)への
アンケートの分析を行い、安価で簡単な社内システムとの連携の手法等を検討する。
・設備工事関連の見積業務において CI-NET LiteS 実装規約 Ver.1.0 から Ver.2.1 への移行に伴
い、運用ルールの策定等、実用化に向けた課題を検討する。
・法定福利費の適切な明示に対応した CI-NET の運用方法及び入力システムの改善を進める。
取り組み目標
・設備工事関連の見積業務において CI-NET Ver.2.1 に対応した運用を開始する。
15
Ⅱ
建設産業の振興支援
(3)情報化推進
⑪ 電子商取引の普及推進(CI-NET)
事業のねら
い・効果
【担当部:建設産業情報化推進センター】
情報化評議会として、建設産業全体の生産性の向上、経営の合理化及び法令遵守に資するた
めに、電子商取引の一層の普及・拡大を推進する。
・広報セミナーや勉強会、企業への個別支援等を実施し、電子商取引(CI-NET)への理解と関
事業内容
心を深め、電子商取引導入企業の増加を図る。
・電子商取引に必要な企業識別コード及び電子証明書を適切に発行する。
・「CI-NET の普及拡大に向けた『3 カ年活動計画(平成 26~28 年度)
』」及びその「アクシ
ョンプラン」に則り、首都圏の中堅総合工事業者及び重点地域の地場総合工事業者を対象と
した CI-NET 説明会等を企画し開催する。
事業計画
・CI-NET 導入を促進させるため、これまで CI-NET 説明会等に参加した総合工事業者のフォ
ローを継続して実施する。
・特に専門工事業者に対し、出来高請求業務など対象業務範囲を拡大すること等に重点を置き、
更なる普及を図る。
・「CI-NET の普及拡大に向けた『3 カ年活動計画(平成 26~28 年度)
』」で設定した目標を
達成する。
取り組み目標
3 ヶ年期間で 10 社増加
『総合工事業者導入企業数:
CI-NET 利用の電子商取引実施企業数: 平成 28 年度末までの早期に時点で 1 万社以上』
更に上積みを目指す
16
Ⅱ
建設産業の振興支援
(3)情報化推進
⑫ 設計製造情報の標準化推進(C-CADEC)
【担当部:建設産業情報化推進センター】
設計製造情報化評議会(C-CADEC)は平成 27 年 3 月末をもって解散するが、承継候補先と
円滑な承継について協議を行うほか、設計製造情報化評議会(平成 26 年 5 月)の決議に則り、こ
れまでの成果が多方面で活用されるようにホームページにアーカイブとして公開するととも
事業のねら
い・効果
に、試行中の Stem※データ配信サービスについては最長平成 29 年度まで継続する。
Stem とは、C-CADEC が定めた、設備機器の性能や仕様属性と外観写真、外形、性能
※
線図等のソフト間情報交換の標準ルールであり、Stem データ配信サービスは、機器毎の
各種情報を持った CAD データをライブラリとして提供するサイトである。
成果に関した問合せに対応するとともに、Stem データ配信サービスについては、利用者やベ
事業内容
ンダーの利用に支障が生じないように、最長平成 29 年度まで維持する。
C-CADEC 活動の円滑な承継を行うほか、問合せへの対応及び Stem データ配信サービスへ
事業計画
の製品登録等を行う。
17
Ⅱ
建設産業の振興支援
(4)人材確保・育成
⑬ 建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業
【担当部:構造改善センター】
建設産業界の喫緊の課題となっている若者、担い手の確保・育成に関して、
「建設産業担い手
事業のねら
確保・育成コンソーシアム」の事務局として、地域連携ネットワークの構築支援、教育訓練の
い・効果
実践に必要なプログラム・教材及び入職促進に資する広報コンテンツ等の整備、職業訓練校間
のネットワークの構築等を推進し、全国各地域で教育訓練が受けられる体制を整備する。
コンソーシアム事業は、「担い手育成基盤整備基金(ソフト事業分)」を活用し、設立から概
ね 5 年間を目途に活動することとしており、平成 27 年度については、
「アクションプログラム
事業内容
(第 1 版)
」に基づき、地域連携ネットワーク等担い手確保・育成のためのネットワーク構築、
教育訓練等基盤の充実・強化、富士教育訓練センターを核とする職業訓練校ネットワークの構
築等の事業を実施する。
○地域連携ネットワークの構築
・平成 27 年度、新たに支援団体を 10 件程度選定・支援する。
<参考:平成 26 年度選定案件/7 件>
●広域の地域連携(総合工事業・専門工事業等)による予備調査:東北ブロック(東北 6 県)、
中部ブロック(中部 4 県)
●県別の地域連携(総合工事業・専門工事業等)による予備調査:群馬県、石川県
●専門工事業団体の連携(鉄筋・圧接等)による予備調査:近畿ブロック
●県別の地域連携(総合工事業・専門工事業等)による実施事業:兵庫県、長崎県
○教育訓練等基盤の充実・強化
・プログラム・教材等WGにおいて、先行して建築躯体系 4 職種(型枠・鉄筋・左官・とび)
事業計画
に関して、職業能力の基準等を検討し、未就職者・初任者等のプログラム・教材等の整備を
行う。併せて、総合工事業者・専門工事業者・職業訓練校等の実態・ニーズ調査等を実施す
る。
・「戦略的広報推進協議会」と連携した広報活動の拡充及び広報コンテンツの提供
○職業訓練校ネットワーク構築
・富士教育訓練センターを核とする職業訓練校ネットワークの連携強化を支援
・地域の職業訓練校に対するアンケート調査等を実施し、講師養成の支援を行うとともに、講
師データベースの整備を検討
○事業活動及び成果等の情報発信
「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」の事業活動及び成果等をホームページで逐次
情報発信する。
・地域における連携ネットワークの構築支援
・プログラム・教材等WGにおける未就職・初任者向けプログラム・教材等の整備、職業訓練
取り組み目標
校の活用促進、講師の養成に係る仕組みの構築
・入職促進に向けた広報活動の拡充及び広報コンテンツの提供
・職業訓練校ネットワークの連携強化及び拡充
関連事業
【⑦パッケージ支援事業の実施検討】
、【⑭建設産業人材確保・育成推進協議会の運営等】
【⑱建設産業に関する総合的な調査研究】
18
Ⅱ
建設産業の振興支援
(4)人材確保・育成
⑭ 建設産業人材確保・育成推進協議会の運営等
事業のねら
い・効果
【担当部:構造改善センター】
建設産業人材確保・育成推進協議会の事務局として建設産業界への若年者の入職促進及び担
い手確保・育成に向けた活動を引き続き展開する。
・私たちの主張及び高校生の作文コンクールの実施、建設業界ガイドブックの改訂、18 歳のハ
事業内容
ローワーク(若年者に対する情報提供事業)の拡充、人材協全国担当者会議の運営
・「建設現場へGO!」の拡充、子ども霞ヶ関デーへの参加
・平成 27 年 1 月 建設業界ガイドブックの改訂作業の着手(7 月頃改訂版発行予定)
・4 月~5 月 私たちの主張等の募集開始
・6 月~7 月 私たちの主張等の募集締め切り、審査
・工業高校等キャラバンの実施
事業計画
・小・中学生向け広報ツールを活用した広報活動の展開
・10 月 私たちの主張優秀作品の表彰(10 月)、高校生の作文コンクール優秀作品の表彰(11 月)
・平成 27 年 2 月 全国担当者会議の開催
・3 月 運営委員会の開催(平成 28 年度計画の策定)
・工業高校等キャラバンの実施
・小・中学生向け広報ツールを活用した広報活動の展開
・「私たちの主張」等の実施
建設産業の従事者の意識高揚や建設業のイメージアップを図るため、建設産業就労者を対象
とした「私たちの主張」及び高校生を対象とした作文コンクールを実施する。
・「建設業界ガイドブック」の改訂発行
高校生等に建設産業を紹介する「建設業界ガイドブック」を改訂し、工業高校やハローワー
ク等へ配布する。
・「18 歳のハローワーク(若年者に対する情報提供資料)」
入職前の若年者を対象とした入職促進に資する Web コンテンツ「18 歳のハローワーク」の
拡充を図る。
取り組み目標
・工業高校等キャラバンの実施及び普及
平成 26 年度に試行的に実施した工業高校キャラバンについて、平成 27 年度も地域等を拡大
して実施するとともに、試行的に工業高校以外の高校を対象としたキャラバンを実施する。
・「人材協全国担当者会議」の開催
全国の建設業協会や専門工事業団体等の人材確保に向けた取組事例の Web における紹介や
意見交換を行う会議を開催する。
・「戦略的広報推進協議会活動」
建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業に連動し、担い手確保・育成に関する総合コ
ンテンツ「建設現場へ GO!」において各種情報を発信するほか、コンテンツの充実を図る。
また、子ども霞ヶ関デー等への参加などにより効果的な広報活動を展開する。
関連事業
【⑬建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業】
19
Ⅱ
建設産業の振興支援
(4)人材確保・育成
⑮ 登録基幹技能者制度推進協議会の運営等
事業のねら
い・効果
【担当部:構造改善センター】
登録基幹技能者に係る資格制度を実施運営する資格制度運営団体が主体となり、登録基幹技
能者制度の適正な運営の確保を図るとともに建設産業における登録基幹技能者の一層の周知・
活用を図っていく。
登録基幹技能者に係る資格制度を実施運営する資格制度運営団体が主体となり、登録基幹技
事業内容
能者制度の適正な運営の確保を図るとともに建設産業における登録基幹技能者の一層の周知・
活用を図っていく。
【上半期】
・登録基幹技能者推進協議会等の開催(4月開催予定)
・・・平成 26 年度の事業・決算報告、
平成 27 年度の事業計画(案)について等
・運営委員会の実施(9 月中開催予定)
・・・上半期の活動報告及び下半期の活動方針について
検討
・分科会の実施(必要に応じて開催)
・共通テキスト編集委員会の開催(必要に応じて開催)
事業計画
・その他・・・公共・民間発注者への周知活動(経営事項審査での評価対象)
、パンフレットの
改訂、各講習実施団体のサポート等
【下半期】
・運営委員会の実施(3 月中開催予定)平成 27 年度の事業(案)
・決算(案)報告、平成 27 年
度の事業計画(案)について
・分科会の実施(必要に応じて開催)
・共通テキスト編集委員会の開催(必要に応じて開催)
・その他・・・公共・民間発注者への周知活動、各講習実施団体のサポート等
・各登録基幹技能者マークの作成を平成 25 年度より引き続き未作成団体がいた場合は作成する
取り組み目標
よう働きかける。
(平成 25 年 2 月末現在、全 32 職種中 19 職種が作成済み)
・制度周知・活用のための広報素材(パンフレット)の改訂
20
Ⅱ
建設産業の振興支援
(4)人材確保・育成
⑯ 海外建設技能実習生・外国人建設就労者受入事業
【担当部:構造改善センター】
建設産業分野における国際貢献の一環として、発展途上国の建設産業に貢献できる人材の育
成を図るため、我が国の技能等の移転を図り、当該開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」
事業のねら
に寄与することを目的とした「海外建設技能実習生受入事業」の監理団体として事業を実施す
い・効果
るほか、緊急的かつ時限的な措置として即戦力となる外国人建設就労者の受入を行う「外国人
建設就労者受入事業」の特定監理団体として事業を実施していく。
・技能実習生については、ベトナム、ミャンマー、中国を中心に受け入れを実施する。
・今年度より、事業実施方法の刷新を図り、募集時期を原則年 4 回とする。また、サービス水
準を確保する観点から、募集回ごとに一定の枠を設定する。ただし、現在の技能実習生が外
国人建設就労者受入事業の就労者に移行する場合については、特段の支障がない限り、随時
事業内容
受付することとする。
・また、技能実習等を実施している受入企業への巡回訪問について、必要に応じて通訳を同行
させる事等により、技能実習生等との面談の機会を増やすことをはじめ、幅広く受入企業の
ニーズに応えていくとともに、受入企業のニーズに対応した有効な情報提供を行う。
・上記の受入事業等に関連して、
「ベトナム建設人材育成推進協議会」WG の事務局としての事
業運営を行う。
【上半期】
・4 月、7 月に技能実習生及び就労者(再入国)の募集を実施する。
・
「海外建設技能実習生受入事業」及び 4 月より開始する「外国人建設就労者受入事業」を適正
かつ着実に実施していく
・巡回訪問を強化し、幅広く受入企業のニーズに応えるとともに、受入企業のニーズに対応し
事業計画
た有効な情報提供を行う。
【下半期】
・10 月、1 月に技能実習生及び就労者(再入国)の募集を実施する。
・引き続き「海外建設技能実習生受入事業」及び「外国人建設就労者受入事業」を適切かつ着
実に実施していく。
・巡回訪問を強化し、幅広く受入企業のニーズに応えるとともに、受入企業のニーズに対応し
た有効な情報提供を行う。
事業実施方法の刷新を図り、受入企業に対するサービス向上をはじめ、監理団体としての責
取り組み目標
務を一層的確に果たしていくとともに、本年 4 月より開始する「外国人建設就労者受入事業」
を適正かつ着実に実施していく。
21
Ⅱ
建設産業の振興支援
(4)人材確保・育成
⑰ 建設業経理士の支援・育成
【担当部:経理研究・試験部】
・1 級・2 級建設業経理士を対象とした登録講習会を開催し、登録建設業経理士の増加に努める
事業のねら
い・効果
ことにより、会計処理能力の維持・向上を通じた建設企業の経営安定化に貢献する。
・登録経理士に対しての能力向上のため、5 年間継続的に学習ツールや学習機会を提供するこ
とにより、登録経理士の評価の向上を図る。
・全国主要都市において、登録講習会(上期、下期)を実施する。
・登録建設業経理士に対するサービスの一環として、実務能力の向上のため、建設業スキルア
ップセミナーを全国主要都市で実施する。
・登録建設業経理士に対して Web(セミナー動画等)やメルマガ(建設業経理通信プレミアム
事業内容
等)を通じて、最新の税財務等の会計知識をはじめ実務スキルの向上に資する様々な情報を
提供する。
・一般財団法人建設産業経理研究機構(以下、「機構」という。)の行なう実務セミナー等に登
録経理士が参加する場合、受講料の一部を機構へ助成することにより、登録建設業経理士が
割引価格で当該セミナーを受講できるようにする。
・登録講習会の企画・募集・開催を行う。
(上期開催時期:5 月~7 月、下期開催時期:12 月~2 月)
・登録建設業経理士に対するサービス向上及び登録更新者(リピーター)の確保を図るため、
登録建設業経理士限定 Web やメルマガを通じた情報提供及びコンテンツの適宜見直しを図
る。
事業計画
・登録建設業経理士に対するサービス向上の一環として、機構の行う実務セミナーに登録建設
業経理士が割引価格で受講する場合、当該割引額を助成する。
・合格者へのDM(登録講習会案内)を送付、また、現在の登録建設業経理士における属性(年
代、勤務先等)を把握し、普及拡大が見込める層にPR活動を行なう。
・建設業スキルアップセミナーの企画・募集・開催を行う。
(開催時期:1 月~3 月)
取り組み目標
関連事業
・登録経理士の年間登録人数を1級・2 級合わせ、1,800 名を計画。
【⑧建設業経営者の経営力強化】、【⑨建設業経理検定試験・研修】
、【⑲建設業経理に関する調
査研究等】
22
Ⅱ
建設産業の振興支援
(5)調査研究、広報、情報提供等
⑱ 建設産業にかかる総合的な調査研究
事業のねら
【担当部:構造改善センター】
建設産業に関する調査研究を通じて、建設産業に向けた振興策の立案等に活用する。
い・効果
建設産業が直面する時々の諸課題に対し、迅速に対応する調査研究を適宜実施し、建設産業
振興策の立案等に活用する。
<過去の調査事例>
事業内容
・東日本大震災等に係る建設業の災害対応実態調査
・元気回復事業のフォローアップ調査
・建設業の連携によるフロンティア事業に係るフォローアップ調査
・建設産業界において、担い手の確保・育成は喫緊の課題であることから、社会保険未加入対
策への対応や技術者・技能者の処遇改善や雇用安定に資する支援策等を検討するための調査
研究を実施する。
事業計画
・平成 26 年度アドバイザリー事業におけるステップアップ支援企業に対するフォローアップ
調査を実施する。
・その他、行政、建設産業団体等のニーズ等を踏まえた調査等に対応する。
・技術者・技能者の処遇改善、雇用安定に資する調査を踏まえた支援策の検討
取り組み目標
関連事業
・平成 26 年度アドバイザリー事業におけるステップアップ支援企業の経営改善状況等を把握
し、今後の事業拡充に向けた基礎資料を整理
【⑬建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業】
、【㉔国土交通省の産業政策に関連する事
業】
23
Ⅱ
建設産業の振興支援
(6)調査研究、広報、情報提供等
⑲ 建設業経理に関する調査研究等
【担当部:経理研究・試験部】
・中小建設企業が適用すべき会計処理や財務指標等を活用した経営改善のあり方等を検討し、
事業のねら
い・効果
地域の建設業の経営力強化を図る。とりわけ、将来的にますます維持修繕工事が増加するこ
とを踏まえ、新築工事の受注を見込んだ経営ではなく、維持修繕工事でいかに収益を確保し
ていくかを検討のうえ講習を実施し、中小建設企業の経営課題の解決の一助とする。
・中小建設業の経営に資するテーマを設け、建設産業団体と連携して税財務講習会を実施する。
・建設企業の経理担当者のみならず、経営者に対し「維持・修繕時代の経営戦略及びコスト・
事業内容
利益確保」をテーマとした税財務講習会を引き続き実施する。
・建設工事の適切な原価管理や利益管理に資する調査等を行う。
・建設産業団体へ税財務講習会の実施要領の公表、募集、適時開催
・原価管理や利益管理に資する手引き書等の作成及び税財務講習会等での活用
事業計画
・「建設業の経理」の購入及び配布並びに平成 28 年度以降の「建設業の経理」の活用方策の検
討
・これまで年7~8 箇所程度実施していた税財務講習会を、昨年度に引き続き専門工事業団体
取り組み目標
関連事業
にも開催を働きかけ実施する。
【⑧建設業経営者の経営力強化】、【⑨建設業経理検定試験・研修】
、【⑰建設業経理士の支援・
育成】
24
Ⅱ
建設産業の振興支援
(5)調査研究、広報、情報提供等
⑳ 広報誌の発刊及び建設産業に係る情報提供
事業のねら
い・効果
【担当部:構造改善センター
及び各部】
本財団が実施する事業の広報や、建設企業や建設産業団体等の活動についての広報を積極的
に行うことにより、国民にとって身近な建設産業界、国民と建設産業界をつなぐ橋渡しの役割
を果たす。
・広報誌「建設業しんこう」の発行(全 10 号,7・8 月号と 12・1 月号は合併号)及び「しん
事業内容
こう Web」による情報提供
・入職促進に資する若年者等を対象とした Web サイト、ガイドブック等による情報発信
・各事業におけるホームページやパンフレット等による広報・情報提供
・「建設業しんこう」では、創立 40 周年特集号(7・8 月合併号)として、これまで本財団の事
業に関わった外部有識者へのインタビュー等を掲載する他、
「社会保険未加入対策」や「建設
産業担い手確保・育成コンソーシアム」
、
「建設業の資格試験」等の特集号の発行を予定
・
「建設産業人材確保・育成推進協議会」、
「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」と連動
し、若年者の入職促進、担い手の確保・育成に関する Web サイト「現場へ GO!」や「18 歳
事業計画
のハローワーク」等の内容の充実、工業高校等キャラバンの実施(再掲)
・建設産業団体における団体間の情報共有を促進するため、担い手の確保・育成をはじめとす
る各建設業団体の取組事例をデータベースとしてホームページで紹介(再掲)
・創立 40 周年に併せ、本財団のホームページを刷新し、閲覧利便性の向上を図るとともに、こ
れまで本財団が発行した調査報告書等をデータベースとしてホームページで公開
情報発信におけるホームページ・パンフレット等の内容の充実と見やすさ・分かりやすさの
取り組み目標
追求をしていくとともに、各事業の実施及び成果に関するタイムリーな新聞等マスコミへの情
報提供の頻度向上を図る。
関連事業
【⑬建設産業担い手確保・育成コンソーシアム事業】、【⑭建設産業人材確保・育成推進協議会
の運営等】
(及び各部事業)
25
Ⅲ
施工技術等の向上
㉑建築/電気工事施工管理技術検定試験
事業のねら
い・効果
【担当部:建築試験部・電気試験部】
技術検定試験の実施を通じ、施工管理技術者の確保・育成を図り、建設業の施工技術の向上
に寄与する。
国土交通大臣の指定試験機関として、建設業法第 27 条の 2 第 1 項の規定に基づき次の技術
検定試験を実施する。
事業内容
(1)建築施工管理技術検定試験(1 級及び 2 級)
(2)電気工事施工管理技術検定試験(1 級及び 2 級)
(参考URL)http://www.fcip-shiken.jp/(施工管理技術検定)
【上半期】
・1級学科試験の適確な実施・運営 (平成 27 年 6 月 14 日(日)
)
・2級学科試験・実地試験の試験地に、2級学科試験のみ試験地として、帯広・秋田・長野・
出雲・岡山・高知の 6 地区を追加することから、関係機関に対し拡大に向け周知・徹底を図
る。
事業計画
・1 級受検資格変更等に伴う審査体制の整備・実施
【下半期】
・1級実地試験の適確な実施・運営 (平成 27 年 10 月 18 日(日)
)
・2級学科・実地試験の適確な実施・運営 (平成 27 年 11 月 8 日(日)
)
・2級受検資格変更等に伴う審査体制の整備・実施
・平成 28 年度以降の 2 級学科のみ試験地の拡大検討を行う。
1.建築・電気工事施工管理技術検定試験の適確な実施・運営
・平成 27 年度から受験者早期受験を目的として、実務経験年数の基準日を申込時点から、学科
試験日前日まで延長されたことに伴い、適確な対応を図る。
・また、虚偽申請等不正行為対策として罰則が強化されることから、試験機関として適確な対
応を行う。
2.施工管理技術者の確保・育成に資する受験者の利便性向上・拡大策の検討
・ネット申込は申請書の購入が不要となるため、再受験者に対し受験者マイページを導入しネ
ット申込率を向上させる。特に、前年度学科合格者のネット申込率が低いため、前年度学科
取り組み目標
合格者に的を絞り申込率向上を図る。(平成 26 年度 1 級ネット申込率 44.6%、2 級 23.6%)
・2 級学科のみ試験地の拡大と併せ、全国工業高等学校長協会・全国工業専門学校協会等を通
じての周知徹底を図り「2級学科のみ」受験者の拡大を図る。
(学科のみ合格者の有効期限延
長の情報も PR する。
)
・平成 28 年度 2 級学科のみ試験地の拡大地区検討を行う。
・受験者の拡大に向けて国交省と連携し技術検定受検資格の緩和検討を行う。
3.技術者実態調査
・現場技術者の動向を把握するため、構造改善センターと連携し工業高校生の進路、2級学科
のみ合格者の建設業入職状況等調査を行い今後の試験運営に活用する。
26
Ⅲ
㉒
施工技術等の向上
監理技術者講習
事業のねら
い・効果
【担当部:管理研修部】
建設工事の適切な施工を確保する上で重要な役割を担う監理技術者を対象に、最新の法律制
度、施工管理及び建設技術に関する講習を実施し、施工技術の維持向上を図る。
国土交通大臣の登録講習実施機関として、建設業法第 26 条第 4 項に基づく、監理技術者講習
事業内容
を全国において実施する。
(参考URL)http://www.fcip-ko.jp/(監理技術者講習)
・講習予定回数 1,146 回(対面 107 回・テレビ 1,039 回)
事業計画
(開催予定都市:47 都道府県、281 会場において開催)
・受講者推計 44,000 名
(年間目標)
・監理技術者講習の的確な実施・運営と受講者の拡大
取り組み目標
① 監理技術者出前講習の拡大実施(大都市圏の拡大)
② 未実施の建設業協会支部を活用した開催地区の拡大の検討(宮城、愛知等)
③ 監理技術者講習修了者の分析を行い、今後の受講者獲得策の検討を行う。人数を増加させ、
収益内容の改善を図る)
27
Ⅲ
施工技術等の向上
㉓
建築施工管理能力の維持・向上支援事業
(建築施工管理 CPD 制度の構築・運用)
事業のねら
い・効果
事業内容
【担当部:管理研修部】
建築施工管理分野の技術者が自主的に能力を研鑽する継続教育(CPD)制度を通じ、技術者の
技術力の維持・向上を図る。
既存の建築 CPD 情報提供制度等と連携し、建築施工管理 CPD 制度を運用。
(参考URL)http://www.fcip-cpd.jp/(建築施工管理 CPD)
・建築施工管理プログラム開発に係る検討
事業計画
・建設業協会等への参加要請、公共発注者への CPD 活用を促す活動(公共発注者 10 機関)
・会社 ID 取得企業への講習会ニーズ調査、分析・次年度以降への計画反映
・建築施工管理プログラムの開発
(年間目標)
・平成 27 年度参加者累計 3,000 名
・低廉な参加料金の設定:本財団の拠出団体等傘下企業の取組支援を強化するため、一般会員
取り組み目標
に比べ低廉な料金を設定する。(入会金定価:1,000 円→500 円、年間データ管理料:2,500
円→1,250 円等)
・会社 ID 取得企業(約 40 社)に対し、社内講習会のニーズ調査を実施し次年度以降への事業
計画に反映させる。
・建築施工管理プログラム(現場施工管理、仮設工事、鉄筋工事、設備工事等)の検討・開発
28
Ⅳ
建設産業政策への協力
㉔
国土交通省の産業政策に関連する事業
(地域建設産業活性化支援事業)
【担当部:構造改善センター】
本事業は国交省(市場整備課)の委託事業であり、平成 23 年度からはアドバイザリー事業を
継続的に受託してきた実績がある。
事業のねら
い・効果
事業のねらい・効果としては以下の 2 点がある。
・相談支援では、建設企業の生産性向上、人材開発、経営改善など、経営上の課題に幅広く
対応し、建設企業の経営革新に資することを目的とする。
・重点支援では、実現可能性及び汎用性の高い事業を支援することから、事例集等の作成に
より建設業界に幅広く参考となる事例や情報等について発信する。
・生産性向上、担い手確保・育成等の課題を抱えている企業に対し、建設業に精通した専門家
派遣による経営相談(相談支援)を実施する。また、相談支援を実施した事例の中から、モ
デル性の高い取組を行う事例(企業グループ)を選定し、次の二通りの重点支援を実施する。
事業内容
1)専門家集団による継続支援(コンサルティング支援)
2)生産性向上、担い手確保・育成に資する事業に要する経費の一部支援(ステップアップ
支援)
※ 国土交通省の委託事業であることから内容は現時点での公表資料を基に記載。
【上半期】
・国土交通省の委託事業であるため受託を目指し企画提案等に取り組む。
・相談支援等の質を維持するため、アドバイザーの見直し、追加登録等を実施する。
・事業開始に伴う PR 活動を実施するとともに、必要に応じて事業説明会を開催する。
・アドバイザリー事業の重点支援効果等を参考に、平成 27 年度重点支援選定基準等を策定する。
・充分な支援期間を確保するため、重点支援対象選定のため早期に初回の全国審査会を開催す
事業計画
る。
【下半期】
・重点支援予算の残余状況に鑑み、2回目以降の全国審査会を開催し重点支援対象の追加選定
を検討する。
・翌年度の事業継続を想定し、エリア統括マネージャー・アドバイザーの評価を実施する。
・重点支援選定先の事業進捗状況、書類等の整備状況の確認のため現場調査を実施する。
・重点支援の効果測定のため、アンケート調査等を実施する。
相談支援においては 1,000 件程度の専門家派遣、重点支援のコンサルティング支援は 30 件程
取り組み目標
度、ステップアップ支援は 15 件程度の支援を目標とする。
※ただし、現時点では本事業の制度設計及び予算が未確定であるため、目標値については変更
予定である。
29
Ⅳ
㉕
建設産業政策への協力
建設労働者緊急育成支援事業(厚生労働省所管)
(建設業への入職促進のためのパッケージ支援)
【担当部:構造改善センター】
建設産業において、若年入職希望者に対する人材育成の支援体制の整備が急務となっており、
事業のねら
い・効果
離転職者、新卒者、未就職卒業者等を対象として、求職者の募集から職業訓練、就職支援まで
を一連のパッケージとして実施することにより、とび、型枠、鉄筋等の躯体系職種における建
設技能労働者の確保に対応することを目的とする。
(技術職及び他の技能職種についても地域の
ニーズに応じて柔軟に対応)※平成 27 年度から 5 年間の時限措置
本財団に中央拠点を設置するとともに、本事業を全国において実施するため、地域の総合工
事業団体、専門工事業団体、職業訓練校等に地方拠点を設置する。※初年度は、12 箇所程度の
地方拠点設置を想定
事業内容
地方拠点には、本財団が新たに雇用する職員を地方駐在の専任職員として配置するとともに、
地域の建設業団体や職業訓練校、教育機関等から構成される協議会(既存の協議会等の活用も
想定)を設置し、専任職員と協議会が連携して、各地域の状況に即した効果的な事業運営を図
る。
<準備作業>
・地方拠点の設置(専任職員の採用、地方拠点の事務所賃貸借契約締結等)
平成 27 年度
事業計画
【上半期】
・求職者(訓練生)を求人することが見込まれる建設企業及び建設産業団体のニーズ調査
・職業訓練の実施方針(対象職種、実施期間、カリキュラム等)の作成
・職業訓練に係る業務委託契約の締結
・中央拠点・地方拠点の業務連携・情報共有するため電子システムの構築
・求職者募集業務の実施
平成 27 年度
・職業訓練業務の実施
事業計画
・就職斡旋業務の実施
【下半期】
取り組み目標
・職業訓練等における既存プログラムの調査及び体系化に関する研究、整備
募集 600 名、訓練修了生 360 名、新規入職者 235 名
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