好きです清和 鍛えられているから美しい

好きです清和
鍛えられているから美しい
学校だより
№ 6
君津市立清和中学校
平成27年7月17日
文責
渡邉 由希夫
俳優、仲代達也さんの決意と実行
撮影現場の屈辱が、役者としての大成の道に
「演劇界の東大」とも言われ、難関で知られる俳優養成所「無名塾」が今年で設立40周年を迎えます。
私財を投げ打って塾を率い、育成にあたってきたのは俳優の仲代達矢さん82歳。
仲代さんといえば、知る人ぞ知る日本の映画界、演劇界の名俳優。生徒のみなさんにとっては、なじみ
がなく知らない人も多いと思いますが、映画「鬼龍院花子の生涯」や「北の蛍」
「影武者」での演技は圧巻。
異様な光を帯びた目の輝き、個性的な演技はすばらしいの一言。生徒の皆さんも機会があったらDVDを
借りて映画を見てください。迫力のある演技に目が奪われると思います。しかし、そんな仲代さんでも俳
優として大成するまでには、かなりの苦労をしているのです。
若かりし頃の仲代さんは高校卒業後、定職に就けず競馬場で警備員をしたり、ボクシングの三回戦
ボーイとして試合に出場しながら、稼いだお金で映画館や芝居見物に通う日々を送っていました。
ある時、芝居を見ていると出演している役者さんの演技力に心を打たれ、自分も俳優になろうと一
大決心をします。そして、俳優座養成所に入門し(俳優座養成所4期生)役者の道を歩き始めます。
その頃の仲代さんは、生活も苦しく俳優座へ通うための電車賃を節約するため徒歩で移動したそう
です。また、洋服も買う余裕がなかったので、毎日同じ洋服を着て役者修行に励んだそうです。
映画のオーディションも何度も受けたのですが、落ちることばかり。ある日『体のでかいのが行け』
と言われて行ったのが、黒澤明監督の「七人の侍」の撮影現場でした。街をうろつく貧乏浪人の役だ
ったそうです。
朝9時過ぎに撮影が開始。するといきなり『駄目!』『もう一回!』『全然なっとらん、何だその歩
き方!』とカットの連続。黒澤監督から罵倒され続け、300人のスタッフの視線が強く突き刺さる
のを感じたそうです。やっと『OK!』が出たのは午後3時過ぎ。
『俳優座では歩き方も教えないのか』
と言われ、大変な屈辱を味わったそうです。
若いころの仲代さんは、陰気で口べただったこともあり、実技指導者の先生から『役者は、ものを
言う芸術だ。おしゃべりになれ』と諭されます。そこで、仲代さんは次のことを実行します。
1.電車の中で大声で『私は役者の卵です。今ここで朗読をします』と言い、詩や芝居のセリフを
読み上げる。
2.それを1年間、毎日30分続ける。
すると、恥ずかしがり屋で引っ込み思案だった仲代さんも、人前でも普通に話せるようになり、舞
台でも大きな声、響く声が出せるようになったそうです。当然、声がしっかり出せるようになるとそ
れに伴って演技力も身につき、俳優としての仕事も徐々に増えていきました。
成功する人には必ず共通していることがあります。学校だよりNO2で紹介した「天皇陛下の料理
番」として活躍した秋山徳蔵さんも今回の仲代さんも同じようなことが言えると思います。一つ目は、
人生のチャンスに気づくこと。二つ目は、挫折や屈辱を糧に前に進む強い意志を持っていること。三
つ目は、支えてくれる人への感謝の念を忘れないこと。チャンスは誰にも訪れます。試練も誰もが経
験します。大切なことは、その捉え方なのだと思います。
明日から、44日間の長い夏休みとなります。与えられた時間をどう過ごすか。それはチャンスで
あり試練でもあります。秋山さんや仲代さんのように、一つのことをやり通してみる。それが自信と
なり次につながることは多いのです。安全・健康に留意し有意義な日々を過ごしてください。
平成27年度
ソーラン隊決まる
7月9日(木)に体育祭で披露する「ソーラ
ン節」をリードする「ソーラン隊」の審査を行
いました。今年度は下記の13名が選ばれまし
た。ソーラン隊長は、眞板智紀君になりました。
<1年生>
<2年生>
<3年生>
山田
鎌田
植松
眞板
神子
鈴木
白駒
貴生
純一
健太
智紀
真穂
美里
拓海
平野
希
小塙 和輝
石和田南美
小倉 陽奈
榛澤 愛里沙
古上 祐衣
1学期
清心賞
< 1 年生>
<2年生>
<3年生>
小倉
小塙
古上
丞正
和輝
祐衣
生活記録ノート表彰者(毎日6行書き続けた人)
1 年生
2年生
3年生
小倉
小泉
植松
榛澤
矢部
神子
小倉
丞正
明穂
健太
拓也
柚果
真穂
陽奈
鈴木
瑠依
小塙
岩田
萱野
榛澤
鈴木
和輝
佳希
瑶平
愛里沙
美里