国際ロールシャッハ及び投映法学会第22回パリ大会 2017 年 7 月 17 日~21 日 “投映法における研究と実践の発展 新たな問題と発見” “投映法は、語りと表現の広場である; つまり、思索と他者にたえず開かれたフィールドとなるものである” Nina Rausch de Traubenberg ISR 会員の皆様 2017 年 7 月にパリで開催される次回の国際ロールシャッハ及び投映法学会大会への皆様の お越しを心からお待ちいたしております。 いわゆる健常者研究や、多岐に亘った様々な分野の精神病理学研究は、量的あるいは質的 研究における妥当性や有効性や信頼性を説明するために、投映法が役に立つことを強調し、 支持し、価値付けてきました。投映法における多様な解釈アプローチを尊重して、このたび の国際大会では、様々なオリエンテーション(現象学的、精神分析、包括システム、R-PAS 等)についての議論や交流、意見交換ができる場となるように学術委員会はプログラムを作 りました。 フランス語圏ロールシャッハ及び投映法学会(フランス学会)は、国際包括システムロー ルシャッハ学会(John Exner の教えをヨーロッパに広めることに大きく貢献した Anne Andronikof が会長を務める CSIRA、ex-ERA)と、協働で大会を組織することになりまし た。この協働によって、異なる方法で共通の問題を研究している専門家が参加でき、豊かで 実りある議論を熱く交し合うことで、「学術プログラム」が意義深い発展を遂げるでしょ う。さらに、心理学及び精神医学の分野で、国内及びヨーロッパの学術会議を10年間運営 してきた経験を持つ Confluences Agency(Mrs. Marie Rat と彼女の同僚)と仕事をすることに しました。 学術プログラム 本大会では、シンポジウム、個人発表、ポスターセッションなどを通じてたくさんの意見 交換がなされる予定です。参加者は、調査研究や臨床実践に基づいた知識や特異性、独創性 について共有することができます。 精神的及び身体的障害、社会的及び文化的問題の領域における現代の精神病理学に ついて:最新の課題と投映法による発見 人生の異なる段階における臨床的、精神病理学的発達:発達、クライシス、 移行 期:幼児期、児童期、思春期、青年期、中年期、老年期 基礎的な研究及びフィールドワークにおける投映的分析の対象の広がり:診断、治 療指針、オリエンテーション、アドバイス 臨床的・理論的アプローチの多様性における投映法の研究:精神分析的、現象学的、 包括的システム、R-PAS 等。質的研究と量的研究について、ノーマルデータ、新しい 投映技法、神経科学と心理学など パリ パリは光あふれる街で、国際的調査機関によれば常に最もカリスマティックで憧れの街に 選ばれています。素晴らしい遺産、芸術、常に更新されるイベント、ロマンティックなイメ ージや有名なショッピングシーン目当てに毎年3200万人の観光客がパリを訪れます。フ ランスの首都は、各種施設が整っていて、ビジネスの会合のみならず、あらゆる場面で予算 に関係なく貴重な経験を提供してくれます。 パリには二つの国際空港、パリ-シャルル・ド・ゴール空港(23キロメートル北)とパ リ-オルリー空港(14キロメートル南)があり、136か国以上の526以上の都市との 間に航空便があります。パリ空港(ADP)はヨーロッパ大陸のハブ空港としての役割を担っ ており、毎週1万4千便の飛行機が到着します。最後に、パリには7つの駅があり、極めて 包括的かつ高いパフォーマンスを持つ鉄道ネットワークの中心ともなっています。 パリは、ラグジュアリーな高級ホテルから小さな地元のホテルまで、大きなチェーンホテ ルから魅力的なデザインホテルまで、宿泊施設のバランスがよく豊富で多様な選択肢がある という点で他のライバル都市から抜きん出ています。レジデンスホテル、朝食付き民宿、ユ ースホテル、家具付きアパートメントなどがあり、需要に応じてくれます。 パリは、世界中の仲間と質の高い意見交換が行えるだけでなく、様々な見どころがあり、 息抜きや発見の時間にも恵まれた大変魅力的な都市です。我々はこれらパリについて熟知し ておりますので、皆様に快適な滞在をご提供できますし、満足のできる条件で研究を深めて いただけます。 大会会場 “Les Cordeliers(レ・コルドリエ)” カルチェ・ラタンの中心、ノートルダムとパンテオンの間に位置する「レ・コルドリエ」 会議センターは、学術研究を行うための大学のキャンパスで、学術会議のための最新の設備 (ビデオ、デスクパソコン、wifi、マイクロフォン等)を備えています。さらに、会場は古 いアーチが木陰になった庭に囲まれた素敵な場所です。 パリへようこそ!! ISRの2017年大会に皆様をお招きできて、 大変光栄です ロールシャッハ「フランス」学会について ロールシャッハが 1930 年にスイスの研究者や心理学者に紹介されて以来、フランスで は、臨床心理学及び精神病理学の分野において実践と研究を行う重要な分野で投映法に対す る強い関心が維持されています。 「ロールシャッハ・フランス・グループ」は 1950 年の 3 月に創設され、1948 年にチュ ーリッヒに創設されたロールシャッハのための国際学会と連携してきました。当初から、学 術的な意見交換を促進するためのセミナーや会議の企画やニューズレターの発行が主な目的 でした。加えて、1950 年には、パリで行われた国際精神医学学会の期間中にロールシャッ ハ・シンポジウムが開催されました。当初から、このシンポジウムは、医学分野におけるい くつかの異なる国のロールシャッハ研究グループが発表した研究が基になって纏まっていき ました。フランス以外の国(アルジェリア、ベルギー、カナダ、ギリシャ、イタリア、日 本、スペイン、スイス、チュニジア、トルコ)から参加したフランス語を話すメンバーがい たために、フランスグループは 1961 年にフランスロールシャッハ及び投映法学会となった のですが、1987 年にフランス語圏ロールシャッハ及び投映法学会と名前を変更しました。こ の学会は 1965 年にパリで開催された第 6 回国際ロールシャッハ学会(22 か国から 500 人が 参加)を開催しました。また、1990 年の第 13 回国際ロールシャッハ及び投映法学会大会も 開催しました。当学会には現在、臨床家、研究者、大学院生など 100 名以上の会員がいま す。学会の活動には、「臨床心理学と投映」という学術雑誌の定期的発行や学会のウェブサ イト(www.societerorschach.org)があります。ウェブサイトには多くの国の会員からたくさ んのアクセスがあり、非常に好評です。
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