平成27年度・埼玉県版 経営所得安定対策と 水田活用の直接支払 交付金制度の概要 経営所得安定対策 ❶畑作物の直接支払交付金 (ゲタ対策) 〈対象作物〉麦、大豆、そば、なたね(ビール麦、黒大豆、種子用は対象外) ●交付対象者は、認定農業者、集落営農、認定新規就農者です。 (いずれも規模要件はありません。) ●支払いは数量払を基本とします。面積払 (営農継続支払) がその内金として、当年産の生産面積に 基づき支払われます。 〈営農継続支払の単価: 20,000円/10a(そばは13,000円/10a) 〉 数量払の単価 小麦の交付単価(円/60kg) 5,910 5,760 5,700 5,250 4,750 4,600 4,540 2等 Dランク 5,000 2等 Cランク ます。 (埼玉県では、ハナマンテンが該当) 6,410 6,000 2等 Bランク ●平均交付単価:6,320円/60kg ●パン・中華麺用品種については、右図 の単価に2,550円/60kgが加算され 7,000 4,000 3,000 2,000 1,000 大麦(円/50kg)・はだか麦(円/60kg)の交付単価 ●小麦と同様に、等級別ランク別に交付単価が定められています。 〈平均交付単価〉二条大麦 5,130円/50kg、六条大麦 5,490円/50kg 2等 Aランク 1等 Dランク 1等 Cランク 1等 Bランク 1等 Aランク 0 (円) 埼玉県農業再生協議会 http://www.saitama-suiden.org/ 大豆の交付単価(円/60kg) ●平均交付単価:11,660円/60kg ●特定加工用大豆とは、豆腐・油揚、 しょ うゆ、きなこ等製品の段階において、 大豆の原形をとどめない用途に使用 する大豆です。 13,000 12,500 12,520 11,830 12,000 11,500 11,150 11,000 10,470 10,500 10,000 9,500 特定 加工用 大豆 14,700 普通大豆 3等 ●平均交付単価:13,030円/45kg ●平成27年産から、流通実態に即し、そ ばの検査規格が改正されました。 (3等級→2等級など) 15,000 普通大豆 2等 そばの交付単価(円/45kg) (円) 普通大豆 1等 9,000 14,000 13,000 12,590 12,000 なたねの交付単価(円/60kg) ●平均交付単価:9,640円/60kg ●エルシン酸を含まず油分含有率の高い3品種とそ の他の品種に分けて単価設定しています。 2等 (円) 1等 11,000 キ ザ キノナ タネ ナ ナ シ キ ブ キ ラ リ ボ シ そ の 他 の 品 種 9,850円 9,110円 memo ●「畑作物の直接支払交付金(ゲタ対策)」 という名称は国の予算事業名であり、 担い手経営安定法(略称) における 「生産条件不利補正交付金」 を指しています。 ●ゲタ対策の対象農産物は、地域間、農業者間の品質格差が大きいため、 平均交付単価を基準として、品質に応じた数量払いの交付単価が設定されています。 ❷米・畑作物の収入減少影響緩和対策 (ナラシ対策) 〈対象となる品目〉米、麦、大豆(ビール麦、黒大豆、種子用は対象外) ●27年産 (28年度予算) から、交付対象者は、認定農業者、集落営農、認定新規就農者となります。 規模要件は廃止されました。 ●交付単価:当年産の販売収入の合計が、標準的収入を下回った場合に、その差額の9割を、国から の交付金と農業者の積立金で補填します。国からの交付金は、農業者が積み立てた積立金の3倍 が上限です。 【都道府県等地域単位で算定】 収入減少 標準的収入 過去5年のうち、 最高・最低を除く 3年の平均収入 当年産収入 補てん金 収入減の9割 農業者1:国3 の割合で積立金を拠出 補てん金は、収穫秋後3月までの価格をみて、翌年の5~6月頃に支払われます。 認定農業者になりましょう! ! 認定農業者制度は、農業者が 「農業経営改善計画」 を作成し、その計画を市町村 が認定する制度です。自ら経営改善に取り組むやる気のある人であれば、年齢や 経営規模の大小を問わず、だれでも認定農業者になることができます。 ※認定基準は市町村毎に設定されています。 ●主な支援策は? ◆経営所得安定対策(ゲタ・ナラシ対策)の交付対象者となります。 ◆日本政策金融公庫の長期低利融資が活用できます。 ◆農地や農業用機械等の取得の際に税制優遇が受けられます。 ❸米の直接支払交付金 米の生産数量目標に従って、販売目的で生産する販売農家・集落営農に対して、 10アール当たり7, 500円交付します。交付対象面積は主食用米の作付面積から、自家消費米相当分として一律10 アール控除した面積です。平成29年産までの措置として実施し、平成30年産以降は廃止されます。 埼玉県農業再生協議会 水田活用の直接支払交付金 http://www.saitama-suiden.org/ 水田で麦、大豆、米粉用米、飼料用米等を販売目的で生産する 販売農家、集落営農に対して交付金が直接交付されます。 ❶戦略作物助成 対象作物 交付単価 麦、大豆、飼料作物 35,000円/10a WCS用稲 80,000円/10a 加工用米 20,000円/10a 飼料用米、米粉用米 55,000円/10a~105,000円/10a 収量に応じ (下グラフ参照) 〈飼料用米、米粉用米の交付単価イメージ〉 単価 (傾き:約167円/kg) 交付額 (万円/10a) 10.5 8.0 5.5 340 (標準単収 -150) 490 (標準単収値) 単収 (kg/10a) 640 (標準単収 +150) ●農産物検査機関による数量の確認が必要です。 ●上グラフは標準単収値が490kgの場合です。 標準単収値は市町村等が当該地域に定めている配分単収を適用します。 ❷二毛作助成 15,000円/10a 「主食用米+戦略作物」 又は 「戦略作物+戦略作物」 の二毛作への助成。 ❸耕畜連携助成 飼料用米のわら利用、水田放牧、資源循環を支援します。 13,000円/10a 埼玉県農業再生協議会 http://www.saitama-suiden.org/ ❹産地交付金 産地交付金は、地域の作物振興の設計図となる 「埼玉県水田フル活用ビジョン」 に基づく取組を 支援するものです。 ※産地交付金の助成内容については、 今後国と協議するため変更される場合があります。 埼玉県の助成内容 ①麦、大豆、野菜などへの助成 ◆対象者/認定農業者、集落営農、認定新規就農者、人・農地プランで中心経営体に位置付けら れた方 ◆対象作物/麦、大豆、野菜、花き・植木・果樹 (新植のみ) ◆助成単価 (基準額※) 麦、大豆、野菜: 6,700円/10a 以内、花き・植木・果樹 (新植のみ) :3,000円/10a 以内 〔※予算総額 (国からの配分額) が決まっているため、助成単価は減額になる場合があります。〕 ②新規需要米などへの助成 ◆対象者/販売農家、集落営農 ◆対象作物と取組内容 対象作物 10aあたり助成単価 取組内容 飼料用米 米粉用米 12, 000円以内 ●多収性専用品種を作付すること 加工用米 12, 000円以内 ●複数年契約 (3年間以上) を事前に 締結すること 備蓄米 7, 500円以内 そば・なたね 【基幹作】20, 000円以内 【二毛作】15, 000円以内 ●平成27年産政府備蓄米の 買入入札における落札 ●作付けの取組 について memo 「埼玉県水田フル活用ビジョン」 ●水田農業の担い手の育成・支援、生産基盤である水田の維持及び本県にとって 重要な作物の生産拡大を図ることを目的としています。 ●この目的を達成するために、水稲の作付けはもとより、水稲以外の作物も本作化し、 水田のフル活用を図ります。 ●水稲以外の作物として、県内の水田で広く栽培され、県が水田での生産を 特に奨励している麦、大豆、野菜などに重点を置き、作付けを推進します。 ●以上の方針のもと、地域での水田農業の取組にも対応できるビジョンを県が作成し、 県全体で水田のフル活用を図っていくものです。 埼玉県農業再生協議会 その他関連事項 http://www.saitama-suiden.org/ 集落営農が経営所得安定対策 (ゲタ・ナラシ対策) に加入する場合の 要件が緩和されます。 集落営農は、平成27年産から、次の2要件を満たすものが対象となります。 ❶組織の規約の作成 ❷対象作物の共同販売経理の実施 なお、農業経営の法人化、地域における農地利用の集積は、市町村が確実と判断すれば、要件を満 たしているものとして取り扱われます。 (最寄りの市町村にご相談ください。) 集落営農を新たに組織化する場合には… 規約の作成や設立準備会等に費用がかかることから、集落営農の組織化に対して定額 (20万円又 は30万円) を助成する制度があります。 (国の補助事業名) 人・農地問題解決加速化支援事業 ※交付申請手続き等については、市町村にお問い合わせください。 本パンフレットの内容についての照会は、最寄りの地域農業再生協議会 (市町村・JA) 又は下記へお問い合わせください。 埼玉県農林部 生産振興課 JA埼玉県中央会 地域振興部農業振興課 関東農政局 関東農政局 熊谷支所 TEL.048-830-4036 TEL.048-829-3309 TEL.048-740-0390 TEL.048-523-0610 埼玉県農業再生協議会 http://www.saitama-suiden.org/
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