txv

速度とv-tグラフ
座標
物体の運動を表すためにはその物体が「いつ?」、「どこに?」あるかを示す必要がある。
「いつ?」は( 時刻t〔s〕 )で、物体の位置は(
座標(
x〔m〕 ,
y〔m〕 ) )
で示すことができる。
速度
今、ある物体が時刻t〔s〕の時に座標x〔m〕のところにあり、それから少しの時間
⊿t〔s〕が経った時刻t+⊿tの時に座標x+⊿x〔m〕のところ移動したとする。
この時刻tから時刻t+⊿tまでのあいだの平均の速さv〔m/s〕
v
⊿x
⊿t
確認問題
時速 72 ㎞で走行している車は秒速何mで走行しているか?
等速直線運動
最も単純な運動のひとつとして、直線上を常に一定の速度で進む運動がある。
これを(
等速直線運動
)という。
x  vt
左のグラフは距離と時間のグラフで(
x-tグラフ )という。
右のグラフは速度と時間のグラフで(
v-tグラフ )という。
x-tグラフの(
傾き
)が距離÷時間=( 速度 )であること
v-tグラフの(
面積
)がv(速度)×t(経過時間)=( 移動距離
になっていることである。
これは(
等速でない運動でもそのまま使える
)。
x-tグラフの傾き
…
速度
v-tグラフの面積
…
移動距離
)
確認問題
左のグラフは、時刻t=0〔s〕に出発して一
直線上を運動する物体の速度v〔m/s〕と時間
のt〔s〕の関係を示したものである。
0〔s〕から6〔s〕までの移動距離はいくら
か?
演習問題
x軸上を通過する物体Aを考える。物体Aは原点O(x=0〔m〕)の位置にあり、時刻t
=0〔s〕に動き始め、時刻t=8〔s〕で停止した。上図は物体Aの速度vと時刻tの関
係を表すグラフである。このとき、以下の設問に答えなさい。ただし、x軸の正の向きに
動くときの速度を正とする。
問1
原点から最も離れた物体Aの位置のx座標を答えなさい。
問2
時刻t=5〔s〕までの物体Aの位置x〔m〕と時刻t〔s〕の関係を表すグラフは次の
うちどれか。正しいものを1つ選びなさい。
問3
時刻t=8〔s〕における物体Aのx座標を答えなさい。またそこまでの道のりの長さを
答えなさい。
加速度と運動の基本式
加速度
今、時刻t〔s〕の時に速度v〔m/s〕である物体が、それから少しの時間
⊿t〔s〕が経った時刻t+⊿tの時に速度がv+⊿v〔m/s〕になったとする。
この時刻tから時刻t+⊿tまでのあいだの平均の加速度a〔m/s2〕。
等加速度運動
加速度が一定の運動のことを(
等加速度運動
)という。
運動の基本式(位置と速度と加速度に関する基本式)
x 0 =0 のとき、上の 2 式からtを消去すると
確認問題
右図のように、時刻t=0 に初速度 6m/sで
x軸の原点から正の向きに移動し始めた物体
がある。その後、この物体は加速度-2m/s2
で、4 秒間運動した。
次の問いに答えなさい。
(1)速度が 0 になる時刻を求めなさい。
(2)速度が 0 になるまでに移動した距離を求めなさい。
(3)4 秒後の物体の座標を求めなさい。
(4)4 秒後までに物体が移動した距離(道のり)を求めなさい。
演習問題
人を乗せたエレベーターにロープで鉛直上向きの力Fを加えて上昇させた。
下の図はエレベーターの上昇の速さvが時間tとともにどう変わったかを示している。
エレベーターは,初め静止している状態O(t=0)からA(t=t 0 )までの間は等加速度
で、AからB(t=2t 0 )までの問は一定の速さvで上昇した。BからC(t=3t 0 )まで
の問では再び等加速度で上昇し、Cで停止した。下記の問いに答えなさい。
問1
OA間の加速度の大きさ a はいくらか答えなさい。
問2 エレベータ-の上昇距離hと時間tとの関係を表すグラフを選びなさい
問3
エレベーターが動き始めてから停止するまでに上昇した距離はいくらか答えなさい。