第3回講義資料

確率・統計
事象・集合
試行と事象
第 3 回講義概略
実験結果が偶然性 ランダム性 を含む場合を考える.実験を行って結果を求めることを試行
とい
う. 回の試行で 個の標本点からなる標本が得られる.生じる可能性のある結果の集合を標本空間と呼
び, と表す. の部分空間を事象
といい,事象がただ1つの標本からなるとき,その事象を根元
であり,根元事象はその要素
である.
事象という.標本空間 は集合
例えば,サイコロを投げるとき,標本空間 は であり, は根元事象.サ
イコロを投げて奇数の目がでる事象
は
であり,偶数がでる事象 は であ
となる.
る. 以下の目がでる事象 は 全体集合・空集合と集合の包含関係
標本空間 を全体集合といい,要素を1つももたない集合を を空集合という.要素 が集合 に含
に含まれるとき, は
の部分集合である
まれることを と表す.集合 の要素がすべて集合
といい, と表す. が の部分集合であり,しかも に の要素以外の要素が含まれるとき,
は の真部分集合といい, で表す.
集合の演算和・積・補集合
集合
と に共通に含まれる要素の集合を積 共通 集合といい, キャップ
と表し,
のとき, と は互いに排反事象であるという.集合 と のどちらか一方に含まれる要素
の集合を和集合といい, カップ
と表す. の余事象 は に含まれない の要素の集合
である.関係式
をド・モルガンの法則といい,ベン図 で表すと,図 のようになる.
図
問題3 ド・モルガンの定理
学生番号
ド・モルガンの定理.
を証明せよ.
氏名