第Ⅰ編 仁科三湖整備計画

第Ⅰ編
仁科三湖整備計画
仁 科 三 湖 整 備 計 画
平成 17 年 12 月
大
町
市
目
次
1.はじめに·················································1
2.地域の概要・課題の整理···································3
3.将来像···················································9
3.1 仁科三湖全体······································9
3.2 木崎湖地区········································10
3.3
青木湖・中綱湖地区································10
4.取り組みの整理···········································11
4.1 仁科三湖全体······································11
4.2 木崎湖地区········································15
4.3 青木湖・中綱湖地区································21
5.将来像の実現に向けた戦略・工夫···························27
6.実現手法とスケジュールの検討·····························32
6.1 基本的考え方······································32
6.2 行政と住民の役割分担······························32
6.3 段階的実現スケジュール(案)······················33
仁科三湖全体の取り組み···························33
木崎湖地区の取り組み·····························36
青木湖・中綱湖地区の取り組み·····················38
木崎湖地区整備構想 概要図···························40
青木湖・中綱湖地区整備構想 概要図···················41
資料編
仁科三湖の現状に関する参考資料
1.はじめに
(1)策定の趣旨・目的
仁科三湖は、大町市の北部に位置し、農具川で結ばれた青木湖、中綱湖、木
崎湖の三つの湖から成り立っており、北アルプスの姿を映すことから「アルプ
スの鏡」とも呼ばれています。周囲の山々とともに優れた自然環境を形成して
おり、古くから多くの人々に親しまれてきました。
仁科三湖及びその周辺は、夏のキャンプやウォータースポーツ、冬のスキー
やワカサギ釣りなど、四季を通じて年間約100万人が訪れる観光地です。し
かしながら、施設等の更新が進まず、多様化する観光ニーズにこたえられない
面等があり、その優れた観光資源を十分に生かしきれていません。
しかし、仁科三湖とその周辺の空間は、湖畔の暮らしと結びつきをもった比
較的小さな規模の湖と森林や耕作地が一体的に形成されており、豊かな自然や
風土・文化の味わいを、来訪者が五感で体感し、満喫できる資質を有していま
す。また、現代人の求めるリフレッシュや癒しなどの効果を身近に実現できる
場であるとも考えられます。
以上をふまえ、本計画では、仁科三湖の特色を再認識し、これを生かし、こ
の地域を人々が繰り返し訪れたくなるような満足感、安心感を提供できるよう
にするために必要なハード・ソフトの両面からの整備振興策及び推進策を定め
ます。
(2)策定の体制
本計画の策定体制は下図に示すような構成とします。
青木湖・中綱湖と木崎湖の2つのワーキンググループで、地域に根ざした計画
の原案を整理します。検討委員会では、その案をふまえつつ、さらに様々な側
面から計画全体あるいは個別の取り組みの方向性等の検討を行います。その結
果を再びワーキンググループに戻し、具体化します。このようにして、検討機
関で相互に検討を深めるしくみで、計画を策定します。
仁科三湖整備計画検討委員会 (18 名)
ワーキンググループからの提案(原案)を踏
まえたうえでの総合的検討
原案提示
方向性の提示
仁科三湖整備計画策定ワーキンググループ
整備計画の原案作成
①青木湖・中綱湖地区(16 名)
②木崎湖地区(21 名)
事務局
大町市役所総務部企画課
仁科三湖整備計
画策定
庁内検討委員会
(3)策定対象範囲の考え方
計画の策定対象範囲は、仁科三湖とその周辺とします。
(4)目標年次
10 年程度を目標とします。
(5)計画の内容の考え方
計画の内容は、地元からのできるだけ幅広い意見、提案(ソフト、ハード両
面から)をもとに具体的にできることを整理し、計画の全体目標を定めなが
ら、取り組みの絞り込みを行います。
そのなかで、計画実施のための役割分担、連携・協力の方法などを検討し、
次年度以後、実現可能な取り組みをまとめていきます。
本計画では、観光を中心とした地域振興のあり方を検討しますが、単なる
振興計画にとどまらず、豊かな自然環境の保全をはじめとして、本地域の自
然的、社会的、文化的諸条件に配慮するとともに、その諸条件を整備・活用
する方針を定めます。また、策定にあたっては、地域住民はもちろんのこと、
専門家や河川管理者である長野県にも参画していただきながら、実効性のあ
る計画とします。
(6)実現のための体制の考え方
計画実現は、内容により大町市、長野県、住民等が役割分担、連携・協力し
ながら進めていくことになります。長期的な継続を図るため、地元に推進組
織を設置することを目指します。
現状・実態を的確に把握し、実現可能な計画とするため、計画に位置付け
られた事業の実施時期を3∼4年単位で3期(第1期・第2期・第3期)に
区分するとともに、計画の推進体制として、県(国)、市、事業者、地元住
民、関係団体などの役割を明確にします。
2.地域の概要・課題の整理
仁科三湖一帯の特色と今後の地域づくりに向けた検討課題を、地域資源の活
用、観光利用の動向・来訪者のニーズ、地域のくらしの3つの側面から整理し
ます。
(1)地域資源の存在とその活用の面からの整理
<特
色>
○静かで落ち着いた湖畔環境
<検 討 課 題>
○的確さを欠く地域への誘導案内
・県内随一の美しい湖畔(水質もよい)
・国道整備により湖畔への案内が複雑化
・山々に囲まれた落ち着いた環境
・来訪者から「わかりにくい案内」の声
・国道のバイパス整備に伴い、より静かな環境
へ。さらに、3つの湖を重層的に楽しめる(遠く
から眺める、近くでふれあう等)湖に変化。
○数多くの自然・文化的資源の存在
・居谷里湿原、オオヤマザクラ等の自然的資源
・森城址や塩の道などの文化的資源
○湖ごとの特色
・青木湖:美しい湖、神秘的な雰囲気
・中綱湖:こじんまりとした湖、散策に最適
○湖水に近づく公共スペースの少なさ
・休憩、写真撮影のポイントの不十分さ
○不連続な湖畔の周遊ルート
・一部途切れている木崎湖、中綱湖の水際
のルート
○国道通過を強いられる2つの地区
間の移動。
・安心して移動できる動線の不十分さ
・木崎湖:泳げる湖、農地のある湖畔
○多くの資源をつなぐ道の存在
・自然のなかのポイント・拠点をつなぐ林道や山
○湖と周辺資源との結びつき強化の
必要性
・三湖一体利用の少なさ
道の存在(一部利用少なく荒廃)
今後に向けての留意事項
○湖畔にとどまってゆったりと豊かな自然を楽しむには好条件が整っ
ている状況。ただし、立ち寄る方が増えていないのも事実
○「ゆったり」と滞在して楽しむための工夫が必要。資源のつなぎ方、
拠点確保、拠点からの案内・誘導が重要
○滞在させる工夫、日帰り客が次に来たときは泊まりたくなるような
工夫が重要
(2)観光利用動向の視点からの整理
<特
色>
○国内の観光需要(自然志向)
・自然のなかでの余暇への関心の高まり
○全国的な「自然への関心の高まり」
にこたえる資源が豊富
・仁科三湖をとりまく豊かな自然や歴史・文
化的資源は何よりも大切な財産
○アウトドア活動関連資源の存在
・スキー場、キャンプ場
・釣り利用、ボート・ヨット等
<検 討 課 題>
○全市的な観光利用者数の減少への対応
・大町市における観光利用者は減少気味
○季節ごとの利用者数の変動への対応
・仁科三湖周辺ではホワイトシーズンの利用が
約半数(スキー客)
・スキー客も年々減少する中で+αの楽しみ
の提供が必要
○アウトドア活動の指導者とプログラ
ム充実の必要性
・恒常的なプログラムは青木湖に限定される
・温泉の存在
○都市から訪れる人向けのサービス研究
○特にシニア向けの楽しみを提供で
きる資質は十分
・トレッキング、植物観察 等
・トイレや駐車場等の施設が不十分 等
■飲食店数:青木・中綱:4軒 木崎:5軒
■宿泊施設数:青木・中綱:28 軒(1,420 人)
木崎:23 軒(1,017 人)
(資料:大町商工会議所)
○ゆーぷるの人気
・年間利用者 11 万人のゆーぷる
○ニーズの高さ、好みの移り変わりの速
さへの対応の必要性
・共同出資による効果的、安定した経営
○個別資本による観光振興が難しい時代
今後に向けての留意事項
○団体から個人へ、観賞から体験へと観光形態の変化への対応が必要
○多様な資源を生かした、年代や性別に応じた楽しみの提供が重要
○体験・学習など利用者の満足させるしかけが必要
○外から来た人の視点に立った空間整備が必要
等
資料1: 来訪者の声からみる仁科三湖(アンケート調査結果等からの傾向)
1.現地来訪者へのアンケートから
①
県外からの来訪者が多い
・日帰り利用者のなかにも県外者が比較的多い(44%)
。
・宿泊利用者の多くは県外者(89%)で、首都圏・東海エリ
アが大半。多くは1泊ないしは2泊。
②
友人・知人との来訪が最も多い
・日帰りの県内利用者では一人での来訪が最多。
・友人・知人に次いで多いのが、日帰り利用では一人で、宿
泊利用では家族と。
・来訪回数が増えると一人であるいは夫婦での来訪割合が増
える傾向。
③
来訪頻度の多い方(年に複数回)の比率が高い
・日帰り利用者:年に数回以上・7割弱
・宿泊利用者:年に数回以上・2割強
日帰り利用と宿泊利用とで来訪目的が異なる
・日帰り利用:釣り、水上スポーツ、保養・休憩、トレッキング
・宿泊利用:キャンプ、保養・休憩、温泉、釣り
現地来訪者アンケート調査は平
成 17 年8月∼10 月にかけて実施
自然環境のよさ、湖の美
しさが最大の資源であ
り誘客の要因である。
特に県外居住者は、この
良さを満喫している。
釣り、水上スポーツ、キ
ャンプ等を目的とする
固定ファンに支えられ
ている傾向が強い。
④
⑤「景色のよさ、静かな自然」への印象が圧倒的
・複数選択で選ばれた印象のトップは景色のよさ、静かな自
然でいずれも回答者の7割に到達
・これ以外の項目は2割以下(サービスのよさ、釣り場等の印象)
⑥
⑦
⑧
複数の湖利用の例はわずか
情報入手手段は口コミが多い
・初めての来訪者は知人から聞いて来た方が最も多い。次い
でホームページ、雑誌と続く。
再訪意向は日帰り利用者、宿泊利用者ともに高い
仁科三湖の良さが、固定の利
用者層(ファン層)以外に広ま
っていきにくい印象
周辺施設の利用は
少なく、湖を直接の
目的として訪れる
傾向が強い。
口コミ、ホームペー
ジ、雑誌
2.全国インターネットアンケートから(仁科三湖利用経験者の傾向)
<他の湖利用経験者と比較しての特徴>
①女性の利用経験者の比率が低い(仁科三湖利用経験者の約 7
割は男性。白樺湖、蓼科湖、霊仙寺湖などは男女半々)。
②仁科三湖の利用経験者は、日帰りでも目的地までの長時間の
移動を気にしない人の割合が他の湖よりやや高い。
仁科三湖一帯は男性的な
空間である印象が強い 。
(女性向けサービスの要素が少
ない)
③景色のよさ、静かな自然への印象が圧倒的(いずれも7割)。
これに次ぐ印象は、歴史資源・釣り場、施設の老朽化。
④仁科三湖の利用経験者は、泳げる湖面遊びを求めて来る人の
割合が他の湖よりやや高い。
⑤長野県に来訪経験があっても仁科三湖の総称を知る人は3割
弱。周辺を通ったときに仁科三湖の存在を知った人が多い。
⑥夏がメインで春から秋までの利用が多い。
仁科三湖の名称の認知度
は低い。各湖の名称とあ
わせた周知が効果的
インターネットアンケート調査は平
成 17 年9月∼10 月にかけて実施
3.全国インターネットアンケートから (高原の湖を楽しむ場合のスタイル)
①想定利用スタイル
●1泊2日∼2泊3日が大半
●泊まりは湖の近くの周辺旅館
(+キャンプ場)
●自動車で来る人が圧倒的に多い
●移動時間は2∼3時間および
3∼4時間で約半数
4∼5時間は2割弱
②高原の湖で楽しむこと
・眺めて歩く
・トレッキング
・写真撮影
・温泉に入る
・釣り(男性が主)
③高原の湖に求めるもの
・美しい景色
80%
・きれいな宿泊施設
・交通の便
・おいしいレストラン
・宿泊サービスの質
・泳げる水質
・広い駐車場
・体験サービスの充実
きれいな空間、味は重要
ニーズの移り替わりが早く、質
の高さを求める時代のなかで、
固定のファン層がいることは
重要。この層をより広く、かつ
厚くしていくための奥行き、深
みが必要。
「個々に魅力をつくって来訪者を惹き付
ける」方法から、自然や景色のもつ保養
の機能を生かして「地域全体で一体感を
もってつくりだす湖畔の魅力で惹き付け
る」方法へ転換していく必要性は高い。
多様さをもたせる必要性
4.全国的な観光利用の動向
①旅行タイプ別のシェア
・国内旅行では、「温泉を楽しむ旅行」と「自然や名所をみてまわる観
光旅行」が2大旅行タイプ
・「温泉を楽しむ旅行」のシェアは増加傾向
・
「自然や名所をみてまわる観光旅行」は夫婦旅行(子育て後)や友人
旅行(子育て後の女性)でシェアが高い
②消費者が行ってみたいと思う旅行タイプ
・「温泉を楽しむ旅行」はいずれの世代でも最上位にランキング
・50 代、60 代になると、「自然や景勝地を見てまわる観光旅行」や
「歴史や文化的な名所を見てまわる観光旅行」を望む傾向にある
・若い世代では「テーマパークや遊園地で楽しむ旅行」が最上位
・女性を中心に「おいしいものを食べる旅行」が上位にランキング
③リゾート地で体験したいこと
・男女ともに「温泉に入って疲れを癒したい」、「美味しい物を食べたり
飲んだりしたい」といった体験がそれぞれ1、2位
・年輩層は「滞在地周辺をのんびり散策したい」
・年輩の女性は「山菜採りや果物狩りをしたい」や「鳥や花など動植物
の観察をしたい」といった行動の順位が高い
出典:「旅行者動向 2004」(財)日本交通公社
(3)地域づくりの体制、くらしの面から
<特
色>
<検 討 課 題>
○人口減少・高齢化の進行
○美しい周辺環境(水辺、水田等)
・美しい水田 や、トンボ・ カエル・魚類等の
・年々高齢化が進みつつある。
様々な生き物等、周辺に残る田園風景や集
・簗場地区を除くとは人口、世帯数とともに減
落環境の存在
少傾向
■青木湖・中綱湖周辺:367 人
(高齢化率 31.9%)
[加蔵、簗場、青木・エビスマ原、中綱]
■木崎:671 人(高齢化率 18.3%)
[海の口、稲尾、山崎、森]
※平成 17 年
・湿田であることに由来する営農面での制約
○地域おこしにつながる活動の存在
・アドベンチャーゲーム等
○農業の担い手の減少
・農家世帯数は減少傾向
○市内を代表する観光拠点であるとともに、
○耕作放棄地の増加
地域の生活の場
・湖畔に農地が存在
・水田農業の転換期
○国道横断への安全対策の必要性
○国道 148 号線の交通量での変化
・北陸方面と中京、首都圏をつなぐ物流ルート化
■海の口付近:平日 8,488 台(乗:58%
貨:41%)
休日 9,212 台(乗:83%
貨:15%)
※乗:乗用車、貨:貨物車
今後に向けての留意事項
○生活環境と観光利用の相互のバランスに配慮した環境整備とその推進
体制づくり
○湖畔周辺の湿田の多面的な利用の検討
○地域づくりへと発展するようなしくみづくり、地域に根ざした継続的
な取り組みの推進の重要性
等
資料2:地域の人口動態
年
・仁科三湖一帯に位置する集落の
人 口 は 、 2005 年 現 在 で 、
1,038 人です。
計
1038人
80歳以上
70-79歳
60-69歳
50-59歳
・団塊の世代を含む 50∼59 歳
の割合が最も高く、40 代以下
の世代は極端に少ない状況で
す。
40-49歳
30-39歳
20-29歳
10-19歳
・高齢化率は約 27%で、現在の
年齢構成を考えると、今後 10
年間でさらに高齢化が進むこ
とが予想されます。
0-9歳
0
・30 歳未満の若い世代は、10
年前と比べると転出等により
減少傾向にあります。特に木崎
湖周辺の集落での 10 代の減少
が顕著です。
20
40
60
80
100 120 140 160 180 200 220
地域全体の年齢層別の人口構成(2005 年)
(出典:住民基本台帳)
35.0
・この 10 年間では、木崎湖周辺
の集落での高齢化の進行が特
に目立っています。
人
(%)
30.0
25.0
20.0
木崎湖
青木湖・中綱湖
15.0
10.0
5.0
0.0
1995年
2000年
2005年
(出典:住民基本台帳)
高齢化率の推移
2005年
1995年
計
1229人
80歳以上
70-79歳
70-79歳
60-69歳
60-69歳
50-59歳
50-59歳
40-49歳
40-49歳
30-39歳
30-39歳
20-29歳
20-29歳
10-19歳
10-19歳
0-9歳
0
20
40
60
人
80 100 120 140
計
1038人
80歳以上
0-9歳
年齢構成の 10 年間の変化
0
20
40
60
人
80 100 120 140
木崎湖
青木湖・中綱湖
(出典:住民基本台帳)
3.将来像
仁科三湖の将来像は、今後 10 年程度の取り組みを推進するにあたっての共通
意識となるものです。
3.1 仁科三湖全体
心安らぐ日本一美しい湖畔めざして
青木湖・中綱湖・木崎湖は、「アルプスの鏡」とも呼ばれ、周囲の山々とと
もに優れた自然景観を形成しています。また、三湖の透明度は全国有数であ
り維持されてきています。山間に浮かぶその姿
は、幻想的かつ風光明媚な場所として、以前か
ら映画・ドラマのロケ地として、あるいは小説
等の舞台として登場してきました。
このように仁科三湖の水と里は自然資源であ
るとともに、環境・景観・文化など多面的な価
値を持つ地域の財産でもあります。
しかし、観光の拠点とはいえ、湖畔や周辺に
は農林業をはじめ暮らしの空間もあり、観光と生活のバランスを保つことは
この地域の課題の一つです。
一方で地域に暮らす人々には何気ないものとして認識されている資源が、
都市部から訪れる方の目には、日頃とは違う新鮮なものとして映ることをふ
まえた、地域づくり、観光振興等が十分に進んでいない側面もみられます。
全国的に安らぎや癒しを求める声は高まる一方であることを考慮すると、
そのニーズにこたえることのできるこの地域の資質を、今後十分に生かして
いく必要があります。
以上を踏まえ、今後は生活圏内にある湖では、名実ともに日本一澄んだ美
しい湖として来訪者を迎え、心の安らぎを実感できる場となるような地域づ
くりを目指していく必要があると考えます。