政策研究共同事業通信 Vol.2

政策研究共同事業通信 VOL.2
前回までのあらすじ
第 1 回の全体会の後、5月22日(金)に高知市たかじょう庁舎の会議室をお借りして、第1回
チーム会を行い、5名と4名の2チームに分かれて政策を考えていくことになりました。男性の育
児参加により子どもの作りやすい環境づくりを目指す「子ども増やし隊」、大学生に県内で就職し
てもらい人口増や労働力アップを目指す「キャンパス☆ハンターズ」。どちらのチームも個性豊か
で終始和やかな雰囲気で意見交換を行いました。
初の公開セミナー開催!
平成27年度第2回全体会は、佐川町総合文化センターで公開セミナーとして開催され、私たち
研究生以外にも、佐川町や南国市、そして越知町といった様々な自治体職員の方も参加されていま
した。政策指導講師は第 1 回全体会に引き続き、一般財団法人地域開発研究所の上席主任研究員の
牧瀬稔先生です。講義は「政策づくりのフレームワーク」「交流人口の拡大とシティプロモーショ
ン」について学びました。政策づくりのフレームワークについては、政策を作る時の上手な問題提
起の仕方やポイントを、交流人口の拡大については水木しげるロードで他の地域との差別化(ブラ
ンド化)に成功した境港市の事例を参考に、①一点突破、②顧客視点の戦略性、③長期的な取組な
ど、地域ブランドを構築するのに重要なポイントを学びました。またこれからは、自治体の認知度
を向上させるためのシティプロモーションが重要となり、自治体職員にも営業のマインドが求めら
れるようになることを教わり、「認知を大きくすること」の重要性について改めて気付かされまし
た。
なかでも講義の中で出た「眠いプロモーションではなく、尖ったプロモーションであるべき」と
いう言葉にハッとさせられました。これは、おいしい地元料理・歴史・人がいい・自然豊かである
といった高知県でよく使われるような言葉を全部入れると「人、自然、歴史がいい町」といった眠
いプロモーションとなり「認知を大きくする」効果はほとんど得られない、だからもっと訴求効果
のある尖ったプロモーションを意識しないといけないということです。この言葉に私たち研究生以
外にもハッとされた方もいるのではないでしょうか。
第2回政策研究共同事業全体会も刺激をもらい、楽しく学びました。
CHECK
牧瀬講師による
政策づくり入門研修
7月3日(金)9:30~16:30
こうち勤労センター
仕事に役立つ問題の原因の見つけ方から解決方法まで学べます。
申込み先:各研修担当課まで
編集後記
[サイドバー
この日
のお昼は
講師の牧
瀬先生も
お誘い
し、全員
[サイドバーの内容を
で佐川町の老舗「大正軒」
で鰻をいただきました。
入力してください。
同店は大正 2 年創業で、
サイドバーは、メイ
司牡丹酒造の酒蔵がすぐ近
くにあり、外観・内装とも
ン文書を補う独立し
に風情豊かなお店です。
のタイトル
を入力]
午後からは両チーム、悪戦苦闘…
午後からは、今年度の研究生による「人口減少時代のまちづく
り」について、グループワークを行いました。
政策研究において両チームとも、仮説を設定し、結論から先に考
えることで、問題の全体像を素早くつかむ、仮説検証法を実践して
おり、そこから正しい解決を効率よく導きだす作業を行っていま
す。前回の全体会において牧瀬先生から、「目的を明確にしてから
情報収集を行うことが、何よりも重要である」と指導を受けまし
た。例えば、子ども増やし隊であれば、「子育て世代の夫婦が、も
う一人子どもを産みたくなる社会」が理想であると仮説を立てま
す。その場合、「では何故もう一人、子どもを産むに至らないの
か」、そして、原因がわかれば、「どのような取り組みを行えばよ
いのか」というような順序で物事を考えていきます。
第2回目である今回は、前回の先生の話を踏まえた上で、各々が
調べてきたデータについて報告を行い、仮説段階である政策につい
ての検証作業及び肉付け作業を行いました。
その後、チームそれぞれ進捗状況についての報告を牧瀬先生に行
いました。牧瀬先生からは、「政策を行うことで得られる成果はど
直火焼きの鰻は、皮はパ
た要素です。一般
リッと香ばしく、身は食べ
応えのあるプリップリの食
に、ページの左側ま
感と歯ごたえ、そして創業
からの秘伝のタレが絶妙に
たは右側、あるいは
絡み合い、正に絶品の蒲焼
きでした。また、澄んだお
上部または下部に配
吸い物はすっきり感と出汁
の深い味わいが絶妙にバラ
置します。サイドバ
ンスされていて、とても美
味しかったです。
ー用テキストの書式
このように、食の楽しみ
もある政策研究共同事業。
を変更するには、[描
しっかり食べて、学んで有
意義な政策提言が出来るよ
画ツール] タブを使
う、みんなで力を合わせて
頑張りたいと思います。
用します。]
のように検証するのか」「高知県内の各自治体や企業の取り組みは
どうなっているのか」などの、一歩踏み込んだ内容について意見を
いただきました。話が進むにつれ、新しい課題が増え、それに伴う
必要な資料等が必要となってきており、両チームとも政策テーマを
決めるのに苦戦しています。今回の政策研究共同事業のテーマでも
ある人口減少の対策事業は、国は勿論、既に多くの自治体でも行わ
編集
子ども増やし隊
れているため、データの数は豊富ですが、新たな政策となると容易
高知市役所
伊 藤 雅 彦
めの三つのポイント、複眼思考、先入観や偏見を捨てる、数字の把
安芸市役所
野 﨑 一 生
握を意識し、忌憚なく意見交換をする必要があると感じています。
佐川町役場
三代木良太
次回、6月23日(火)安芸市にて行われるチーム会までに、今
越知町役場
伊 藤 勇 太
回の話し合いで出た課題に対する資料等を準備し、今月末を目処に
東洋町役場
ではありません。また、より良い政策提言のために、問題発見のた
中
悠
政策提言テーマを確定させる予定です。
次回の全体会は 7 月 4 日(土)
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