授業科目名: 単位数: 保育内容指導法(音楽表現) 科目番号: 2単位 担当形態: FOI 207 単独 担当教員名: 片野郁子 開講時期: 2年前期 オフィスアワ-: 月曜日の16:00~17:00 1.授業の到達目標・テーマ・ ・子どもの発達に応じた遊び歌を、適切で豊富な基礎知識・技能のもと、保育現場において 活用できるようにする。 ・他者と協同した、音楽表現によるコミュニケーションを図ることができるようになること。 ・日本語や英語等による手遊びやこどもの歌等の、曲に合う声や動きで表現ができ、その表 現に適した楽器の選定、演奏が出来るようになること 2.授業概要 本授業では、子ども自らが主体的に音楽にかかわっていくことができるように、保育現場で使 われている音楽あそびなどの体験を通して、音や音楽とからだの動きや表情などの表現の相 互関係を理解し、遊びを体得しながら音楽表現活動について学習する。心と身体で表現する ことの喜びを体験することができるよう創造的な授業を学生とともに作り上げ、実践的指導力を 高める。具体的には、アクティブラーニングとして、グループ活動で日本語や英語による手遊 びうた、リズム遊びや楽器遊び、パネルシアターの演技、わらべうたなどを中心に行い、幼児の 発達段階に即した音楽教育法を研究する。授業形態は演習とする。 3.授業計画 第1回:オリエンテーション:シラバスを配布し、本講義の流れについての理解を深める。 NHK「おかあさんといっしょ」「英語であそぼ」等の参考番組を紹介する。毎回テキストの読 み合せを行い、表現活動のみでなく知識についても修得することを確認する。 第2回:幼児の音楽的活動を実践していくための視点―聴く・歌う・動く・奏でる・つくる―につ いて、それぞれの視点に対応する例を視聴覚教材によって視聴し、実際に音を出して体 験する。 第3回:指導者が、幼児が楽しいと感じる音楽活動の具体的な事例を提案し、表現活動を経 験することにより、表現活動と保育者の役割について考える。 第4回:幼児音楽教育者(ダルクローズ・オルフ・コダーイ・鈴木鎮一・モンテッソーリ)について 学習し、いずれかの教育法についてのレポートを作成する。 第5回:日本の子どもの歌について、その歴史を学習し、「ずいずいずっころばし」「お寺のお しょうさん」他のわらべ歌を歌えるようにする。 第6回:英語の遊び歌(1)初めて英語に出会う子どものために「Calendar Song」[Are You Sleeping][Bingo]他、親しみやすい英語の遊び歌を経験する。 第7回:英語の遊び歌(2)[Head,Shoulders,Knees,And Toes][We Wish You A Merry Chr istmas][Old McDonald Had A Farm]他多くの身体表現を伴った英語の遊び歌を経験 する。 第8回:幼児が親しみやすい楽器を加えた活動(1)四拍子の曲にタンブリンなどで「タンうんタ ンうんタンタンタンうん」のリズムを入れてたたくなど、童謡や遊び歌を歌うための適切な打 楽器の奏法、遊び方を学ぶ。 第8回:幼児が親しみやすい楽器を加えた活動(2)鍵盤ハーモニカなどのメロディー楽器の 奏法、遊び方を学ぶ。 第9回:幼児が親しみやすい楽器を加えた活動(3)ペットボトルによるマラカス、バケツや空き 瓶の 太鼓など、身近な素材を用いた手作り楽器を作成して具体的な保育指導法を考え る。 第10回:幼児のうた(1)幼稚園・保育園で歌われる「はをみがきましょう」「おかたずけ」「おべ んとうのうた」「Happy Birthday」等の生活の歌を歌う。 第11回:幼児のうた(2)幼稚園・保育園で歌われる、「うれしいひなまつり」「ジングルベル」「お しょうかつ」等の行事の歌を歌う。 第12回:幼児のうた(3)幼稚園・保育園で歌われる、「アイアイ」「おもちゃのチャチャチャ」「シ ャボン玉」等の愛唱歌を歌う。13,14,15回の発表については、グループで(1)英語と日 本語による、パネルシアター、(2)英語と日本語による、乳幼児の遊びの構成、(3)英語と 日本語による、子どもの遊びの構成、から発表の分野を選び、授業外学習で準備をする。 第13回:発表(1)英語と日本語による、パネルシアターのグループ発表を実施し、お互いに 評価する。 第14回:発表(2)英語と日本語による、乳幼児の遊びを構成してグループ発表を実施し、お 互いに評価する。 第15回:発表(3)英語と日本語による、子どもの遊びを構成してグループ発表 を実施し、お互 いに評価する。 定期試験:試験期間中に筆記試験を実施する。 4.テキスト ・2011年度改訂版教員養成課程小学校音楽教育法(教育芸術社) ・こどもの歌ベストテン(ドレミ楽譜出版社) ・うたっておどっておもちゃ箱1、2(教育芸術社) ・幼児のための音楽教育(教育芸術社) ・英語のあそびうた〈第 1 集〉 村上康成著 ラボ教育センター 5.参考書・参考資料等 ・幼稚園教育要領 ・保育所保育指針 6.事前・事後学習 事前学習:毎回、指導者より出された課題をしっかりと練習し、次回の発表に備える。 事後学習:講義内容について自分なりに整理し直し、次回授業までに何を練習するかを確認 する。 7.学生に対する評価 学則に基づき、グループ発表30%、手作り打楽器作品提出10%、レポート20%、定期試 験40%で評価する 8.その他 鍵盤ハーモニカ使用
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