話す写真家 たち - 名古屋芸術大学

名古屋芸術大学図書委員会・主催
第 22 回〈私の研究を語る〉
話す写真家
たち
――戦間期のラジオテキスト『写真
講座』の図像をめぐって
1925(大正 14)年、日本でラジオ放送が開始される。
モダニズム期に誕生したラジオは、人々に大きな影
響を与えた新しいメディアであった。ラジオは茶の
間の主役として人々の日常生活に組み込まれ、そこ
ではさまざまな文化講座が人気を博した。「写真講
座」もそのひとつであった。ただし、戦間期のラジ
オ番組のほとんどは録音されることもなく、「音」
の記録は残っていない。今回の報告では、1937(昭
和 12)年に放送された「写真講座」(全 12 回)の
ラジオテキストを主な資料に、そこに登場した写真
家たちがマイクを通して聴取者に何を伝えたのか、
テキストに記された文言や掲載された写真図版等
の図像から、読み解くことを主眼とする。
人間発達学部准教授 松實 輝彦
2015 年 7 月 15 日(水)17:00∼18:00
名古屋芸術大学
東キャンパス 1 号館 701