仮想ECUを用いた 複数ECU連動およびフォールト注入の試行 ~vECU

仮想ECUの活用拡大に向けた技術課題と提言
(複数ECU並列処理、マルチコア)
~vECU-MBD WG活動事例紹介~
仮想マイコン応用推進協議会
vECU-MBD WG
仮想HILS TFリーダ
日立オートモティブシステムズ㈱
技術開発本部 主管技師長
宮崎 義弘
2015年12月18日
第17回カーエレクトロニクス研究会@福岡国際会議場
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第17回カーエレクトロニクス研究会
1
本日の発表内容
1.vECU-MBDワーキンググループの設立背景と活動概要
2.複数ECU連動:
これまでの活動成果
並列処理の技術課題と提言
3.マルチコア: ユーザ要求分析と提言
4.まとめ
【略号】
ECU: Electronic Control Unit 電子制御ユニット
vECU: Virtual ECU 仮想ECU
MBD: Model Based Development モデルベース開発
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2
1.vECU-MBDワーキンググループの設立背景と活動概要
・MBDの進展と課題
・仮想マイコンと仮想ECU
・めざすべき目標イメージ
・vECU-MBD WGの概要
2.複数ECU連動
3.マルチコア
4.まとめ
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3
MBD活用の進展
資料より引用
電装制御システム開発へのMBD適用が拡大中
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4
MBDにおけるモデルとは?
資料より引用
仮想システムでのシミュレーションを可能とするもの
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5
ネットワークを介した複合システムテストの課題
実車テスト
B-CAN
HILS
F-CAN
車一台分の大規模HILSテスト
アプリソフト+プラットフォームソフト(基盤ソフト)+ネットワークのテストは
実ユニット完成後となり問題抽出の早期化が図れない
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6
解決策 ⇒ 仮想マイコンと仮想ECU の活用
仮想マイコン(マイコンモデル): Virtual Microcontroller
実装対象プロセッサのモデル。マイコン内蔵の周辺回路を含む。
OSなど基盤ソフトも含め
て製品と同一のオブジェク
トコード(バイナリコード)を
シミュレーション実行でき
る。
仮想ECU(バーチャルECU、ECUモデル): Virtual ECU
実装対象ECUのモデル。実装対象プロセッサのモデル(仮想マ
イコン)を含む。
ECUモデル
制御対象モデル
システム階層
入力モデル
マイコンモデル
出力モデル
エ
ン
ジ
ン
回
転
数
ユニット階層
仮想ECU
パーツ階層
実オブジェクトコード
A
T
ギ
ア
仮想マイコン
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7
めざすべき目標イメージ
各設計プロセスの階層で仮想ECU活用 → V字開発プロセスの右側を短縮
要求設計
実車レス
デバッグ&検証
システム要求モデル
短縮
実車検証
コード
要求側
ECU要求モデル
仕様設計
量産
仮想システム/仮想車一台分シミュレーション
供給側
ECU内部要求モデル
単体実機レス
デバッグ&検証
ソフトウエア詳細設計
単体実機
検証
コード
要求側
コード
ソフトウエア要求モデル
短縮
仮想ECU/仮想HILS
供給側
コード
仮想マイコン
実装
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8
国内協調活動スタートの経緯
マイコンモデル/ECUモデル活用における課題
カーメーカー・ECUメーカー・半導体メーカー・シミュレーションツールメーカー
の領域を越えたモデル流通の仕組み構築が必要
グローバル競争で優位性を保つためにも
仮想マイコン活用への取組みを
自動車・ECU・半導体・開発ツールの
技術を縦断した活動が必要
仮想マイコン応用推進協議会/vECU-MBD WG
vECU-MBD WG活動を2010年4月から
有志メンバーが集まり検討をスタート
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9
vECU-MBD WG概要紹介
◆特徴: 業界縦断型コラボレーション活動
◆目的: 仮想ECU応用MBD環境の活用推進
◆WGメンバー構成: 自動車メーカ、サプライヤ、ツールベンダ、半導体ベンダ、研究機関
◆活動期間: 2010年4月~
◆URL: http://www.vecu-mbd.org/ 英文版:http://www.vecu-mbd.org/en/
◆主な活動成果:
①ユーザ事例集、用語集、ユーザ向け導入検討支援ガイド
②実証実験システム
◆13年度以降の重点活動テーマ: ①複数ECU連動、②フォールト注入テスト
【会員】
アイシン精機株式会社、イータス株式会社、株式会社ヴィッツ、Australian Semiconductor Technology Company 株式会
社、オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社、ガイオ・テクノロジー株式会社、カルソニックカンセイ株式会社、公益財団
法人九州先端科学技術研究所 (ISIT)、クオリアーク・テクノロジー・ソリューションズ株式会社、SPANSION INC.、住友電装株式
会社、dSPACE Japan株式会社、TOOL株式会社、株式会社 デンソー、株式会社 東芝、トヨタテクニカルデベロップメント株式
会社、日産自動車株式会社、日本ケイデンス・デザインシステムズ社、日本シノプシス合同会社、一般財団法人 日本自動車研究
所、株式会社 半導体理工学研究センター (STARC)、日立オートモティブシステムズ株式会社、株式会社 日立産業制御ソリュー
ションズ、株式会社 日立製作所、富士通テン株式会社、株式会社 本田技術研究所、マツダ株式会社、株式会社リンクポート、ルネ
サス エレクトロニクス株式会社、株式会社ゼロソフト・アシストテクノロジー(計30機関) 【順不同】(2015年9月)
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10
WG活動のロードマップ
◆重要度、難易度を考慮し、3つのフェーズに分けた推進を計画し、2011年度からTF活動を開始
◆13年度~: モデル流通TFは当初の目標をほぼ達成したので終了させ、仮想HILS TFを開始
フェーズ2
(2013年度~xx年度)
フェーズ3
(xx年度~yy年度)
基礎技術構築
効率化のための環境構築
大規模化、高可用性への対応
モデル流通TF
仮想HILS TF
フェーズ1
(2011年度~ 2012年度)
マイコンモデルTF
モデル流通のための標準化と仕組み
業界標準化、モデル・ツール対応
—ユースケースのモデル開発
-フォールト注入
—開発プロセス、および、モデル運用
ビジネスプロセスの定義
-複数ECU間インタフェースモデル
-複数ECU連動
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仮:クラウド対応、業界連携対応
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11
WG活動体制
フェーズ1 (~2012年度)
フェーズ2 (2013年度~)
vECU-MBD WG
vECU-MBD WG
代表: ISIT 村上(九州大学)
事務局: ISIT/STARC
開催頻度: 3か月/回
モデル流通 TF
リーダー: 本田技術研究所 嶋田
サブリーダー: 日立オートモティブシステムズ 宮崎
事務局: ISIT
開催頻度: 1か月/回
マイコンモデルTF
リーダー: 富士通セミコンダクタ 吉野
サブリーダー: 日本IBM 小松
ルネサスエレクトロニクス 岡崎
事務局: STARC
開催頻度: 1か月/回
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代表: ISIT 村上(九州大学)
事務局: ISIT/STARC
開催頻度: 3か月/回
仮想HILS TF
リーダー: 日立オートモティブシステムズ 宮崎
サブリーダー: デンソー 阿部
事務局: ISIT
開催頻度: 1か月/回
マイコンモデルTF
リーダー: ルネサスエレクトロニクス 中條
サブリーダー: スパンション 吉野
事務局: STARC
開催頻度: 1か月/回 ( '15/6~休止中)
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12
これまでの主な活動内容
2011年度~
2012年度
・ユーザ事例集 <啓蒙>
・実証例題: JMAAB提供パワーウィンドウシステムを仮想マイコンと連携
・ユーザ向け導入検討支援ガイド、用語集 <啓蒙&標準化>
・CAN バスモデル仕様<標準化>
・実証例題: フォールト注入(@マイコンモデル)
・周辺モデル付SILSの提案と試作評価
2013年度~
2014年度
・CANバスモデル構築
・実証例題: 複数ECU連動(CAN接続)
・実証例題: フォールト注入(@ECU入出力回路モデル)
・ユーザ向け導入検討支援ガイドの拡充 (フォールト注入の要求仕様ほか)
◆情報発信(例)
・2012/5月: ISITカーエレ研究会 (成果発表)
・2012/11月: 一般公開HP
・2012/11月: ET2012xEDSF2012 パネルセッション
・2013/5月: ISITカーエレ研究会 (成果発表)
・2013/6月: ユーザ向け導入検討支援ガイド HP公開
・2013/9月: IFAC-AAC2013 (成果発表)
・2013/9月: 一般公開HP(英語版)
・2014/1月: ISITカーエレ研究会 (成果発表)
・2014/7月: ISITカーエレ研究会 (成果発表)
・2014/10月: ユーザガイド(第2版) HP公開
・2015/3月: 自動車機能安全カンファレンス(成果発表)
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◆公開成果物(例)
仮想ECU活用のための
ユーザ向け 導入検討支援ガイド
(1)目的 : 仮想ECUの導入・活用の検討において、
ユーザに役立つと思われる情報をガイドとして纏めた。
(2)目次 :
①仮想ECUシミュレータの導入・活用の狙い
②開発プロセス上の位置付け、③現状事例
④時間精度について、⑤複数シミュレータの同期化
⑥モデル間インタフェース、⑦ユーザインタフェース
⑧フォールト注入、⑨性能評価(CPU負荷率)
⑩周辺モデル設計における留意点
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13
WG活動風景
第23回vECU-MBD WGミーティング
2015年9月29日(火)@(株)半導体理工学研究センター(STARC) の活動風景
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14
1.vECU-MBDワーキンググループの設立背景と活動概要
2.複数ECU連動:
・複数ECU協調シミュレーションの概要
・vECU-CANバスモデルの開発
・実証例題(複数ECUシステム)
・vECU-CANバスモデルの公開
・並列処理の技術課題と提言
3.マルチコア
4.まとめ
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15
複数ECU協調シミュレーションの概要
複数ECU協調シミュレーションのビジョン: 仮想車一台分シミュレーションの実現
従来方式
Full Vehicle HILS
コントローラは実機
新方式
Full Vehicle Off-Line simulation
コントローラも含め全て仮想化
HILS
B-CAN
F-CAN
Target Object Code
Target Object Code
Target Object Code
Target Object Code
Vehicle
I/F
Virtual ECU
I/F
Virtual ECU
I/F
I/F
Virtual ECU
Virtual ECU
CAN
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Operation
Pattern
Environment
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16
複数ECU協調シミュレーションの概要
複数ECU協調シミュレーションのシステム構成
【プラントモデル】
車両挙動モデル
Engine
モデル
T/M
モデル
【コントローラモデル】
ECUモデル
ブレーキシステム
モ デル
エンジン系
ECU
FI/AT
ECU
Head Light
モデル
車両モデル
EPS G/B ASSY
モ デル
シャシー系
ECU
ADAS
ECU
ESC
ECU
Power
Window
/Mirror
モデル
Driving Position
モデル
Wiperモデル
Doorモデル
ボディー系
ECU
EPS
ECU
Power
Window
ECU
通信バスモデル (例:CANバスモデル)
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17
vECU-CANバスモデルの開発背景
◆背景
・複数ECU間通信インタフェースモデルに関する標準化は、一般化が困難であ
り未だ標準化されていない。
・本WGでは、自動車制御用途で利用頻度が高い通信インタフェースのモデルの
標準仕様案を検討する方針とし、その第1ステップとして、CANバスインタ
フェースに取り組むこととした。
・ CANバスインタフェースは複数ECU間の通信に広く利用されており、サプライ
ヤの異なる複数ECUモデルの接続を容易にするためにも、標準化が望ましい。
CANバスインタフェースモデルの標準仕様案を提唱
本WGで策定したCANバスインタフェースモデルの名称は、以下とした。
「vECU-CANバスモデル」
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18
vECU-CANバスモデルの概要
ユースケースに応じて使い分けられるよう、2種のタイミング精度のモデルを定義
⇒実証例題では、「vECU-CANバスモデル_メッセージレベル」を構築&実証
名称
vECU-CANバスモデル_メッセージレベル
vECU-CANバスモデル_ビットレベル
特徴
高速版
高精度版
概要図
ECU 1
ECU n
ECU 1
ECU n
マイコンモデル
CPU
CAN
マイコンモデル
CPU
CAN
マイコンモデル
CPU
CAN
マイコンモデル
CPU
CAN
Tx
値受け渡し
CAN
バス
・・・
Rx
値受け渡し
Tx
Rx
メッセージレベル転送
・・・
Tx
値受け渡し
Rx
Tx
値受け渡し
CAN
バス
ビットレベル転送
Rx
タイミング精度
要求機能
ユースケース
メッセージレベル
・アービトレーションをメッセージ単位で制御
ビットレベル
・CAN2.0b準拠
・アービトレーションをビット単位で制御
・仮想車一台シミュレーション
・CANバス競合動作評価
・ソフトウェア機能検証
・フォールト注入(ビットレベルタイミング)
・フォールト注入(メッセージレベルタイミング)
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19
vECU-CANバスモデル メッセージレベルの実装構成
特徴:
①仮想マイコンツールの既存モデルと接続可能な標準API
②Simulinkとの連動 (既存のMBD財産を利用可)
③並列処理も可能
既存財産を
利用可
Simulink (含むプラントモデル)
仮想マイコン
CPU
仮想マイコン
Simulator
CAN Cntoroller
既存モデルを
利用
標準API(または
標準Socket IF)に
接続
プロセス間通信
Adapter
Socket
同一PCの場合は
Socketを省略して
TCP/IP
もよい
TCP/IP
標準Socket IF
Network
Scheduler
Simulator
CAN Cntoroller
プロセス間通信
標準API
CPU
Adapter
Socket
Socket
)
バッファ+Adapter
Socket
バッファ+Adapter
vECUCAN-API
vECUCAN-API
プロセス間通信
vECU-MBD WG
にて開発
プロセス間通信
vECU-CAN BUS
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20
実証例題(複数ECU連動システム)の構成
第1ステップ(13年度):
・単独PC上に以下を構築 Simulink x 1 + ECUモデル x N + vECU-CANバスモデル x1
・2種の仮想マイコンツールで各々実証
Synopsys社/Virtualizer および ガイオ・テクノロジー社/No.1システムシミュレータ
・フェーズ1で開発したパワーウィンドウシステム(単独ECUシステム)を流用して4台並べる
・PW全体制御用のECU x1台を新規に開発 (周辺モデル付SILSで開発)
複数ECU連動システム (フェーズ2で開発)
Simulink
単独ECUシステム
(フェーズ1で開発)
Simulink
アイテム1
アイテム2
アイテム3
アイテム4
プ ラン トモデル
プ ラ ン トモデル
プ ラン トモデル
プ ラ ン トモデル
プ ラン トモデル
プ ラ ン トモデル
ECUモ デ ル
ECU モ デ ル0
ECUモ デ ル1
ECUモデ ル2
ECUモ デ ル3
ECUモデ ル4
仮想マイコン
周辺モ デル付
SILS
仮想マイコン
仮想マイコン
仮想マイコン
仮想マイコン
運転席 PW
PW全体制御用
運転席 PW
助手席 PW
後部左PW
後部右 PW
vECU-CANバスモデル
PW: Power Window
:流用
:新規開発
注意:仮想ECU技術の実証のためのシステム構成であり、実際の製品の構成とは関係ありません。
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21
参考: パワーウィンドウシステム(単独ECUシステム)
JMAAB提供パワーウィンドウシステムを仮想マイコンと連携
ECUモデル
仮想マイコンツール: 以下の2種ツールで実証
• Synopsys社/Virtualizer
• ガイオ・テクノロジー社/No.1システムシミュレータ
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22
実証例題 第1ステップ [CoSim環境 = Simulink]
Network Scheduler
vECU-CANバス用
ECUモデル0
<PW全体制御用>
周辺モデル付SILS
ECUモデル1
アイテム1
<運転席PW>
仮想マイコン (Virtualizer またはNo.1SS)
ECUモデル2
アイテム2
<助手席PW>
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23
vECU-CANバスモデル 仕様書およびサンプルコードの公開
◆WG成果物の公開
vECU-CANバスモデル 仕様書(公開用)を策定、サンプルコードとともにHPに掲載('15/12月)
入手希望される方は、HPから登録いただければダウンロード可能
vECU-CANバスモデル 外部仕様書
vECU-CANバスモデル
サンプルコード
一般メンバーサイト
http://member.vecu-mbd.org/
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24
並列処理の技術課題と提言:CoSim環境の役割と第1ステップの制約
◆CoSim環境の役割
複数のモデルを連動させる場合には、モデル間の実行順序制御や並列実行制御が
必要。
CoSim環境は、モデル間の実行順序制御機能や並列実行制御機能を持つ必要あり。
◆第1ステップ CoSim環境 = Simulink (→13年度実証済) の場合の制約
(1)実行順序制御 →○
実証済CoSim環境(Simulink + SFUNC)では、Simulinkの実行順序制御機能を利用した。
例:実証例題では、Network Scheduler(vECU-CANバス用)の実行が完了してから、各
ECUモデルの実行が行われるよう、Simulinkの実行順序制御機能で指示した。
(2)並列実行制御 →×
しかし、Simulinkは並列実行制御機能をサポートしていないため、並列処理用の
CoSim環境としては利用できない。
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25
第2ステップ:並列処理用CoSim環境の取り組み状況&計画
◆本WGでは、第2ステップの活動として、並列処理用CoSim環境を用いた実証例題
に取り組むこととした。並列処理用CoSim環境として、以下の2つの候補を検討。
①FMI連携
Functional Mockup Interface (FMI) は、MBDにおいて、異種シミュレーションツールで構成される複数のモ
デルを協調動作させるためのオープンな標準インタフェースである。独Daimler社が提唱し、
“MODELISAR”プロジェクト(2008年~2011年)で開発され、2012年よりModelica協会のプロジェクトとして
継続されている。
https://www.fmi-standard.org/
②D-EIPF連携
Design-EIPFまたはDigital-EIPFの略で、評価対象のモデル群(制御モデル,多重通信モデル,ハーネス
回路モデル),車両モデルおよびユーザインターフェースや自動評価を司る評価用パネルから構成される
車載統合シミュレーション環境の総称または、その複数の制御系CADツールのモデルを同期させて実行
するためのCo-simulation機能を示す。
参考文献: Akira Watanabe and Asuka Sotome, "Functional Development Methodology for On-Board
Distributed ECU Systems for Production Vehicle Application", SAE Int. J. Passeng. Cars - Electron.
Electr. Syst. September 2012 5:492-500; doi:10.4271/2012-01-0929
◆取り組み状況と今後の計画
14年度後半~15年度前半: 技術課題抽出と対応策検討 + 部分的な検証
15年度後半~: 実証例題構築に着手(①②の両者に対して)
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検討結果を
今回紹介
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26
並列処理用CoSim環境の課題と対応策
◆新たなCoSim環境(並列処理用)の課題
並列処理用の新たなCoSim環境として、FMI関連ツールなどを検討した。
しかし、今回検討対象とした並列処理用のCoSim環境では、並列実行制御機能はサ
ポートしているが、実行順序制御機能は標準機能としては装備されていないことが判
明した。
CoSim環境分類
実行順序制御
並列実行制御
並列処理用CoSim環境 期待する機能
○
○
実証済CoSim環境 (Simulink + SFUNC)
○
×
新たなCoSim環境 (並列処理用) 標準機能
×
○
◆対応策
案1:細かくツール間の同期をとる。
案2:CoSimツールに、実行順序制御機能を付加してもらう。(CoSimツール機能拡張)
案3:実行順序制御が必要な部分については、Simulink (SFUNC) を併用する。
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27
対応案1:細かくツール間の同期をとる
特徴:モデル間の同期周期ごとに、各モデルが並列に動作
全体制御:並列処理用CoSim環境 【実行順序制御機能なし】
ECU間
通信モデル
CANモデル
コントローラモデル1(ECUモデル1)
入力回路
モデル1
マイコンモデル1
(Virtualizer等)
(CANアダプタ付
・
・
・
コントローラモデルN(ECUモデルN)
入力回路
モデルN
マイコンモデルN
(Virtualizer等
(CANアダプタ付)
アイテム1
プラントモデル1
出力回路
モデル1
モータ
モデル1
メカ
モデル1
・
・
・
アイテムN
プラントモデルN
出力回路
モデルN
Simulinkなど
モータ
モデルN
メカ
モデルN
C ANバスインタフェースデータバッファ
: 順序制御
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: データの流れ
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28
対応案1の制約と本WGでの取り組み
◆案1(細かくツール間の同期をとる)の制約
制約1:
モデル間の同期周期をT を大きく(例:100μs)したとき、N段のモデルが直列接続の場合、
最終段モデル出力が最前段モデル入力に反映されるのはT x N(例:500μS)経過後となる。
シャシー系のモータ制御などでは、制御システム全体(最前段モデル~最終段モデル)
の同期化周期は細かくする必要がある場合あり。 (例:10μs)
⇒対応: 細かくツール間の同期をとる (例:1μs)
⇒欠点: ツール間の同期オーバーヘッドのために、シミュレーション実行時間が遅くなる
並列処理による高速化のメリットが得られない場合あり。
制約2:
既存モデル(SimulinkベースのMILS)では、コントローラモデル~プラントモデルの同期方式には
実行順序制御が利用されている。案1採用時には、既存モデルの見直しが必要な場合あり。
(並列処理のために既存のモデルを見直すという運用は回避したい。)
◆本WGでの取り組み
案1の制約を解決する手段として、案2および案3の検討と実証に取り組み
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29
対応案2:CoSimツールに実行順序制御機能を付加
特徴:並列処理用CoSimツールに実行順序制御機能を付加して対応
全体制御:並列処理用CoSim環境 【実行順序制御機能を付加】
アイテム1
ECU間
通信モデル
コントローラモデル1(ECUモデル1)
入力回路
モデル1
マイコンモデル1
(Virtualizer等)
(CANアダプタ付
プラントモデル1
出力回路
モデル1
モータ
モデル1
メカ
モデル1
CANモデル
・
・
・
アイテムN
コントローラモデルN(ECUモデルN)
入力回路
モデルN
・
・
・
マイコンモデルN
(Virtualizer等
(CANアダプタ付)
プラントモデルN
出力回路
モデルN
モータ
モデルN
メカ
モデルN
C ANバスインタフェースデータバッファ
:順序制御
:データの流れ
本WGにおけるFMI連携実証例題では、本方式を検討中
(FMIの標準機能ではないが、ツールの拡張機能として実行順序制御機能を付加)
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30
対応案3:Simulinkの実行順序制御機能を併用
特徴:実行順序制御が必要な部分については、Simulink (SFUNC) を併用
全体制御:並列処理用CoSim環境 【実行順序制御機能なし】
アイテム1
Simulink【実行順序制御機能あり】
ECU間
通信モデル
Simulink
SFUNC
コントローラモデル1(ECUモデル1)
SFUNC
マイコンモデル1
出力回路
入力回路
(Virtualizer等)
モデル1
モデル1
(CANアダプタ付
プラントモデル1
Simulinkなど
モータ
モデル1
メカ
モデル1
CANモデル
・
・
・
・
・
・
アイテムN
Simulink【実行順序制御機能あり】
コントローラモデルN(ECUモデルN)
SFUNC
マイコンモデルN
入力回路
出力回路
(Virtualizer等
モデルN
モデルN
(CANアダプタ付)
プラントモデルN
モータ
モデルN
メカ
モデルN
C ANバスインタフェースデータバッファ
:順序制御
:データの流れ
本WGにおけるD-EIPF連携実証例題では、本方式を検討中
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31
1.vECU-MBDワーキンググループの設立背景と活動概要
2.複数ECU連動
3.マルチコア
・要求仕様のトレードオフ
・基本要求仕様
・マルチコアで想定されるソフトウェアバグ
・タイミング精度、コア間の同期化周期
・その他の追加要求仕様
4.まとめ
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32
要求仕様のトレードオフ
マイコンコアのモデル化においては、モデルの精度(時間精度や同期化精度など)と開発工
数(費用や納期)・シミュレーション処理速度は、トレードオフの関係にある。
時間精度
同期化精度
開発工数
開発費用
納期
実行時間
時間精度
同期化精度
本WGの取り組み: マルチコアモデルに対するユーザ要求仕様をスリム化・標準化
⇒狙い: ツール開発工数削減、シミュレーション処理速度向上
取り組み方針:
(1)シングルコアの場合に用途に応じて3種のタイミング精度要求仕様を定義済
→これをマルチコアにも適用拡大
(2)特に、ソフトの機能検証に必要最小限の精度を確保し、実行時間や開発工数に優位な
場合に必要な要求仕様を明確化する。
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マルチコアにおける基本要求仕様
時間
(1)マルチコア上のソフトウェア実行トレース結果を、
同一時間軸上に並べて表示できること。
(シングルコア個別表示ではなく)
コア1
コア2
(2)マルチコア間の共有リソース機能を模擬できること
a)具体的には、共有メモリ、コア間割り込み、コア間
セマフォ機構などの機能を、模擬できること。
b)また、マルチコア間の共有メモリに対する、
メモリリザーブ付命令(例:コンペア&スワップ命令)
の機能を模擬できること。
c)このときに実行順序制御は模擬できること。
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コア2
コア1
共有メモリ
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マルチコアで想定されるソフトウェアバグ
マルチコアでのソフトウェアの検証において想定されるバグの発生タイミング例を検討。
No.
バグの発生タイミング例
1
共有メモリリザーブの掛け漏れにより、あるコアの2
つのメモリアクセスの間に、想定していなかった別コ
アのメモリアクセスが入る。
2
モデル要求仕様
最も精度の低いタイミング精度のモ
デルにおいても、ソフトウェア機能検
証に利用できるためには「メモリの競
あるコアの1つのメモリアクセスが、共有メモリバスの 合動作については、アトミック性と競
アラインをまたがる場合には、メモリバス上で2つの 合は模擬できる」ことが要求される。
メモリアクセスに分割されるが、その2つのメモリアク すなわち、左記(1)~(3)の状態を作り
セスの間に、想定していなかった別コアのメモリアク 出しシミュレーションできることが要求
される。
セスが入る。
3
シングルコアのときは、割り込み禁止で対処できてい
たメモリ競合回避が、マルチコアのときは競合回避で
きない。
4
最適化禁止指定を漏らすなどのバグにより、共有メ
モリを2度リードするはずが、コンパイラの最適化に
よって2度目のリードが共有メモリのリードにならず、
他のコアが書き込んだデータをリードミスする。
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オブジェクトコードベースでシミュレー
ションする仮想ECUであれば、基本
的に対応できるはずである。
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マルチコアにおけるタイミング精度要求仕様
タイミング精度要求仕様の定義および説明にマルチコアの場合の要求を追加。(追加部位を朱記)
主な用途
レベル
ATAL-3
ATAL-2
定義および説明
誤差5%以内。バス調停やパイプライン制御をモデ
ル化することでプロセッサクロックサイクル数をあ
る程度厳密に模擬。メモリ競合動作については、メ
モリバス調停やキャッシュメモリ制御などをモデル
化することで、メモリの競合動作をクロックサイクル
レベルで、ある程度厳密に模擬。
誤差15%以内。各命令毎、アクセス先毎、平均実行
サイクル数設定等によりプロセッサクロックサイク
ル数をラフに推定して模擬。メモリの競合動作につ
ソフト
機能検証
ソフト
性能評価
○
○
○
○
○
×
備考:トレードオフ
時間
精度
開発工数
開発費用
実行時間
高
大
長
低
小
短
いては、アトミック性と競合は模擬できるが、そのタ
イミング精度はラフに推定。
ATAL-1
誤差最大値保証せず。全命令一律に1プロセッサ
クロックサイクル等で模擬。時間指定されたタイマ
割込みやイベント発生のタイミングは保証するが、
プロセッサ命令実行時間精度は保証しない。メモリ
の競合動作については、アトミック性と競合は模擬
できるが、そのタイミング精度は保証しない(全て
のアトミックなメモリアクセス一律に1プロセッサクロ
ックサイクルなど)。
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コア間の同期化周期に関する要求仕様
◆課題
マルチコアにおいて、共有メモリへのアクセス順序を正確に模擬するには、コア間の同期化周期
はプロセッササイクルと一致させるのがよい。しかし。シミュレータによっては、1サイクルごとに同
期化をとろうとするとそのたびにタスクスイッチング等が発生し、シミュレーション実行速度が極度
に低下する場合もある。
◆要求仕様(案)
コア間の同期化周期は以下の3つの方式のいずれかとする。
方式1: コア間の同期化周期はプロセッササイクルとする。その場合でも、シミュレーション実行
速度が低下しない方式(例えば切り替えオーバーヘッドが極力発生しない方式)を採ること。
方式2: コア間の同期化周期がプロセッササイクルの場合には、シミュレーション実行速度が低
下する(切り替えオーバーヘッド等が発生する)方式を採用する場合は、同期化周期をユーザが
選択指定できること。(プロセッササイクル x 1~N) ユーザは、「共有メモリへのアクセス順序
のタイミング精度」と「シミュレーション実行速度」とのトレードオフで選択指定する。
方式3:コア間の同期化タイミングは共有リソースへのアクセスのタイミングで同期化とする。
同期化周期=プロセッササイクル x 1 の場合
プ ロ セッササイクル時間
同期化周期=プロセッササイクル x 5 の場合
時間
プ ロ セッササイクル時間
コア1
コア1
コア2
コア2
書き込み
共有
メモリ
書き込み
読み出し
更新後のデータ [正]
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共有
メモリ
時間
読 み出し
更新前のデータ [誤]
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その他の追加要求仕様
以下のような追加要求仕様を導出 ⇒ ツールベンダの対応を期待
1.メモリ競合の発生支援機能
コア間の処理速度の差をシミュレータ上でコントロールできる機能
具体的には、テストシナリオにて待ちの指示をすれば、片方のコアに待ちを入れること
ができる機能
2.メモリ競合の表示支援機能 【WANT要件】
メモリアクセストレース結果の表示において、アクセス競合があったことがわかりやす
いような表示(例:色付けなど)ができる機能(表示支援機能)
3.結果解析支援機能 【WANT要件】
メモリアクセス競合が発生しそうな箇所を見つけることを容易化する補助機能
4.競合タイミング生成機能 【WANT要件】
近傍タイミングでの同一メモリアドレスへのアクセス競合を見つけ、①直前/②直後お
よび③間に挿入の3ケースを自動生成するテストタイミング生成機能
⇒今回報告内容(マルチコアのモデル要求仕様)は、ユーザガイド第3版に反映しHP公開
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1.vECU-MBDワーキンググループの設立背景と活動概要
2.複数ECU連動
3.マルチコア
4.まとめ
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まとめ
◆vECU-MBDワーキンググループ
・仮想ECU活用の目的: V字開発プロセスの右側を短縮
・自動車完成車メーカ、部品メーカー、半導体メーカー、ツール メーカー、
および、研究機関の技術を縦断した国内協調活動
⇒仮想ECUの活用拡大を図る
◆活動事例紹介(1) 複数ECU連動
・vECU-CANバスモデル 仕様書&サンプルコードの公開
・実証例題: 並列処理用CoSim (FMI連携およびD-EIPF連携) に取り組み
技術課題抽出と対応策検討 + 部分的な検証
◆活動事例紹介(2) マルチコア
・マルチコアにおけるモデル要求仕様の策定 ⇒ ユーザガイドに反映し公開
◆今後の活動計画(案)
・複数ECU連動: 並列処理の実証例題の構築と検証
・フォールト注入: 機能拡張されたツールを用いた実証例題
・モデル調達・構築ガイドの策定
【注意】今後の活動計画は、今後のWGでの審議結果により、予告なく変更される場合があります。
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参考文献
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JMAAB 公開資料 http://jmaab.mathworks.jp/
ISO26262 Road vehicles — Functional safety —
FMI 公開資料 https://www.fmi-standard.org/downloads
嶋田:自動車制御システムシミュレーションへの仮想マイコンモデル適用に向けたJMAAB/仮想マイ
コン応用推進協議会合同活動の紹介, 第11回カーエレクトロニクス研究会, 2012年5月
Akira Watanabe and Asuka Sotome, "Functional Development Methodology for On-Board
Distributed ECU Systems for Production Vehicle Application", SAE Int. J. Passeng. Cars - Electron.
Electr. Syst. September 2012 5:492-500; doi:10.4271/2012-01-0929
嶋田, 吉野, 齋藤:仮想ECUを用いたモデルベース開発の試行 ~vECU-MBD WG活動事例紹介~ ,
第13回カーエレクトロニクス研究会, 2013年5月
宮崎:仮想ECU活用のためのユーザガイド策定~vECU-MBD WG活動事例紹介~ , 第14回カーエレ
クトロニクス研究会, 2014年1月
宮崎, 阿部:仮想ECUを用いた複数ECU連動およびフォールト注入の試行~vECU-MBD WG活動事
例紹介~~vECU-MBD WG活動事例紹介~ , 第15回カーエレクトロニクス研究会, 2014年7月
宮崎:仮想ECUを用いたフォールト注入テストの実証事例と活用ポイント~仮想マイコン応用推進協
議会/vECU-MBD WG活動事例紹介~,自動車機能安全カンファレンス2015, 2015年3月
非因果モデリングツールを用いたFMIモデル接続ガイドラインVer.1.0, 自動車技術会 国際標準記述に
よるモデル開発・流通検討委員会 モデル接続技術検討WG, 2015年3月
中山:クルマやIoT/ネットの開発 仮想環境でスピードアップ, 日経エレクトロニクス 2015年7月
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ご清聴ありがとうございました。
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