大腸カプセル内視鏡のお知らせ

大腸カプセル内視鏡検査
大腸カプセル内視鏡検査を始めました。
【カプセル内視鏡とは】
自ら飲み込むことで消化管の検査ができるカプセル型の内視鏡です。撮影された画像はワイヤレ
ス(無線)で体外の記録装置に送られ、専用のソフトで変換されたビデオ画像を読影して診断を行
います。
【大腸カプセル内視鏡検査の対象となる患者さん(保険適用)】
大腸の検査が必要な状況にありながら何らかの理由により従来の内視鏡検査を受けることが不
可能あるいは困難な場合に選択肢となります。
したがって保険適用となるのは、大腸内視鏡検査が必要で、なおかつ下記のいずれかに該当する方
です。
a) 従来の大腸内視鏡検査を実施したが、大腸全体の観察ができなかった方
b) 腹部手術歴などによる癒着などにより従来の大腸内視鏡検査が実施困難であると予想
される方
(消化管の閉塞がある方あるいは予想される方、心臓ペースメーカーなどの電気医療機器が埋め込
まれている方、直近に MRI 検査の予定がある方などは、この検査を受けることはできません)
【カプセル内視鏡のメリットとデメリット】
●メリット
 最大の利点は、苦痛(痛さ・苦しさ・恥ずかしさ)がほとんどない点です。
●デメリット
 下剤の服用量が約3~4L(通常内視鏡では約2L)と多いこと。
 検査時間が長く、日中ほぼ1日かかります。
 費用が高額です(保険適用の場合、3割負担で約 30,000 円)。
【検査の流れ】
① 前日は検査食となり、夜に下剤を内服します。
② 当日は早朝から下剤を内服し、排便が落ち着いてから来院していただきます。
③ 内視鏡室でセンサーを体に装着してから、カプセル内視鏡を内服します。
④ 医師の指示に合わせて、追加の下剤を内服します。
⑤ 肛門からカプセルが排出されたら検査終了です。
大腸カプセル内視鏡検査は、皆様に保険適用となる検査ではありません。
しかし従来の内視鏡検査と比較して苦痛(痛さや恥ずかしさ)が少ない点が最大の長所です。
大腸カプセル内視鏡検査の適用に関しましては当院で最終的に判断を致します。
消化器内科外来(担当:水曜日午前 小谷)を受診してください。
順天堂大学医学部附属順天堂医院
消化器内科