卵管鏡下卵管形成術について ■手術の適応 子宮卵管造影検査で卵管子宮角部∼卵管峡部の閉塞または狭窄が認められた方のうち、 自然妊娠を希望される場合に行います。 ■手術の方法 ● 月経の終了間際∼終了直後が手術に最適です。 ● 日帰り入院で静脈麻酔下に行います。 ● 先端に細いバルーンカテーテルのついたカテーテルに卵管鏡を挿入し、生理食塩水を 流しながら卵管内に挿入します。 ①卵管口 カテーテル ②間質部 ③峡部 ④膨大部 卵管鏡 バルーン ● 手術時間は片側あたり 10 分程度です。 ● 卵管が開通した場合は、通過性を確認するために麻酔からさめてから子宮卵管造影検 査を行います。 ● 日帰り入院、静脈麻酔で行った場合の手術費用は、片側で約 15 万円、両側で約 29 万 円です(保険適用)。 ■手術の成功率 ● 卵管が開通する可能性は約 70%です。 ● 再閉塞する可能性がありますので、術後は定期的に卵管通水治療を行います。 ■手術の合併症 ● 出血:カテーテルを挿入する際に出血することがあります。通常は自然に止血します。 ● 卵管穿孔:卵管の癒着が著しい場合は卵管に穴があくこと(卵管穿孔)があります。 通常、穿孔は小さく出血もほとんどないため経過観察します。 ● 感染:術後の卵管炎を予防するために手術後に抗生物質を投与します。 エフ.クリニック
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