ご 挨 拶 救急科長 古川 誠

№77
平成 27年4月1日
公立阿伎留医療センターは、医の心を重んじ、患者の生命と健康と生活の質を考える良質の医療を実践し、
地域医療の最適化に努力します。
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公立阿伎留医療センター
地域医療連携室
042(558)0321
042(550)5190
CONTENTS
①
②
③
④
ご挨拶 救急科長 古川 誠
カプセル内視鏡検査について
常勤医師の入退職について
平成 26 年 12 月~平成 27 年 2 月分のご紹介患者数・紹介率について
ご 挨 拶
救急科長 古川 誠
<ご挨拶>
今年1月から救急科に赴任いたしました古川誠です。私は平成 11 年に日本大学医学部を卒業後日
本大学医学部救急医学講座(現救急医学系救急集中治療医学分野)に入局し、以来本日まで救急医
として研鑽を積んで参りました。救急医療は正に地域医療であり、緊急を要する急性期疾患および
外傷の受け入れ窓口として、地域の皆様に信頼される救急医療を行っていく所存です。よろしくお
願いいたします。
この病院に赴任して患者さんを診ていて気になったことの一つに、
「ご高齢の患者さんに低ナトリ
ウム血症が多い」ということがあります。
低ナトリウム血症は、不活発や嗜眠、けいれん、昏睡といった神経症状を呈します。原因として
は大まかに、電解質を含んだ体液喪失、ホルモン異常、水分過剰による希釈、利尿薬等薬物に起因
するもの等があります。ご高齢の方は、心不全や肝硬変等の基礎疾患や内服薬の服用、腎機能低下
によるナトリウム保持能の低下、塩分喪失時の補給の問題等で低ナトリウム血症を起こしやすい状
態にあります。
最近は、高齢者の低ナトリウム血症の原因として、鉱質コルチコイド反応生低ナトリウム血症
(Mineralcorticoid Responsive Hyponatremia of the Elderly : MRHE)という病態が言われてい
ます。加齢のよるレニン-アルドステロン系の反応性低下によって ナトリウム保持機能が低下し、
代償的に抗利尿ホルモンが分泌されて水分保持が起こるために低ナトリウム血症を助長する病態と
言われています。このような患者さんにアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬を処方すると、低ナトリウ
ム血症を助長します。
1
低ナトリウム血症は見逃されがちな疾患であり、上記症状から脳血管疾患を疑われて救急搬送された
り、認知症として間違われたりすることがしばしばあります。日頃の注意で防いだり、早期発見でき
る病態ですので、高齢者の日常診療において電解質への配慮も必要と再認識いたしました。
カプセル内視鏡検査について
内視鏡室担当看護師(外来看護科)
当内視鏡室では、上下部消化管検査をはじめ、ERCP・ESD・EIS・小腸内視鏡・BF など年間 3700
件の検査・治療を行っています。
現在、消化器医師 10 名(うち非常勤医師 6 名)
・呼吸器科医師 1 名で日々、診療を実施していま
す。内視鏡看護師は、10 名(うち内視鏡技師 4 名)で検査前の説明から検査中の介助・そして検査
後の説明に至るまで、患者さんの安全と安心を第一に考え看護を提供しています。
当院では平成 26 年 10 月より「カプセル内視鏡」を導入いたしました。
現在 3 名の患者さんに実施されています。
今回は、当院で行っている「カプセル内視鏡検査」の流れについてご紹介いたします。
当院消化器内科受診後、まずはカプセル内視鏡を実施する前の通過性検査
(パテンシーカプセル)を行います。
(通常月曜日の内服となります。
)
翌日の診察時に排泄の有無を確認し、通過に問題がなければ、カプセル内視鏡の実施となります。
カプセル内視鏡の実施は、通常木曜日に行い、朝 8:40 までに内視鏡室へ来院し、カプセルの内服と
なります。内服後の注意点等については、内視鏡看護師よりパンフレットを用いて説明させていた
だきます。カプセル内服後、夕方 16 時 45 分に再度内視鏡室へ来院していただき、検査終了となり
ます。
結果については、次回の予約日に医師より説明となります。
患者様へは、わかり易く「患者様用パス」を用いて説明しています
2
「患者様用カプセル内視鏡パス」
私たち内視鏡室スタッフは、常に患者様の立場に立ち、専門性の高い看護を提供できるよう
日々努力し、患者様が安全・安楽・安心して検査・治療が受けられるように心がけています。
【 常勤医師の入退職について 】
(平成27年1月~4月)
入 職
救急科長
古川 誠
平成 27 年 1 月 1 日
入 職
眼
花﨑 浩継
平成 27 年 1 月 1 日
入 職
産婦人科部長
井上 千賀子
平成 27 年 2 月 1 日
入 職
循環器内科長
片山 直之
平成 27 年 4 月 1 日
科
入 職
整形外科医長
後藤 英聖
平成 27 年 4 月 1 日
入 職
緩和ケア科医長
森 尚子
平成 27 年 4 月 1 日
入 職
歯科口腔外科医長
えいせい
のりこ
平成 27 年 4 月 1 日
あきのり
金子 允子
入 職
消化器内科
武井 章矩
平成 27 年 4 月 1 日
退 職
消化器内科
山名 陽一郎
平成 27 年 3 月 31 日
退 職
整形外科
矢作 善之
平成 27 年 3 月 31 日
3
平成26年12月~平成27年2月までの紹介率について
12 月の紹介率は 31.7%、FAX 紹介 103 人、一般紹介 314 人 計 417 人
1 月の紹介率は 34.5%、FAX 紹介は 110 人、一般紹介 278 人、計 388 人
2 月の紹介率は 34.1%、FAX 紹介は 158 人、一般紹介 282 人、計 440 人
多くの患者さんをご紹介いただき、誠にありがとうございました。
12月
1月
2月
12 月
1月
2月
科
16
25
32
消化器内科
68
57
80
呼吸器内科
21
22
17
神経内科
7
1
循環器内科
26
22
19
乳腺外科
17
腎臓内科
5
1
4
脳神経外科
小 児 科
16
14
8
眼
皮 膚 科
26
18
産婦人科
6
外
9
内
科
12 月
1月
2月
リウマチ科
0
1
1
8
整 形 外 科
30
23
21
11
10
泌 尿 器 科
16
19
32
24
23
19
耳鼻咽喉科
19
14
14
科
26
15
30
歯科口腔外科
33
35
49
20
救 急 科
6
6
2
放 射 線 科
33
41
39
5
4
回復期リハ
9
10
8
形 成 外 科
0
1
1
13
8
緩和ケア科
15
10
14
麻 酔 科
0
1
1
地域医療連携室ニュースの内容、紹介患者様の受診・入院等の問い合せは、
下記にご連絡をお願い致します。
地域医療連携室主幹 望月 尚子
電話番号 042-558-0321 (内線2123)
FAX番号 042-550-5190(地域医療連携室直通)
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