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2015年1月号
Vol. 9
千里の道も一歩から
私が弁護士をめざした理由 ④
(前回までは,司法試験予備校として早稲田セミナーを選んだというところまでお
話ししました。)早稲田セミナーを選択した理由は,当時,弁護士の「小塚先生」
という方が,初心者にわかりやすい「小塚一刀流」と銘打った講座をおこなってい
たからです。
当時,私は,
「なんてわかりやすい講座なんだ」と感激して,小塚先生という方は,
さぞかし有名な弁護士に違いない,と思っていました。ただ,後年,自分が司法試
験に合格してからは,小塚先生は,弁護士としてはとくに有名ではない,ということを知って驚き
ました。ただ,司法試験予備校の講師としては,非常に優秀な方でしたし,今でも尊敬している方
の一人です。大学受験の予備校の有名講師が,学者としては有名ではないということと同じなので
しょうね。
早稲田セミナーは,残念ながら教室の内装は狭くて安っぽく,大勢の学生が詰め込まれ,夏は人の
体温で湿気がもわっとしていました。でも,その分だけ,肌で感じる熱気が渦巻いていました。同
じ教室の中で学んでいる 200 人の学生は見知らぬ人々でしたが,
「司法試験に合格したい」という
熱い気持ちだけは共通していたのです。そして大学 4 年に人生の岐路に立ちます(つづく…)
法律の小話 ~離婚事件の実際~
よくテレビのニュースなどで見る離婚事件は,法的な手続きとしては,「調停」と「裁判」があり
ます。「調停」とは,裁判所でおこなう「話し合い」の手続きです。夫婦が直接に話し合うのでは
なく,男女各 1 名合計 2 名の調停委員を通じた話し合いです。離婚の問題は,夫婦が直接に話し合
いをすることで,感情的な対立が再発生してしまうことを避けるために,あえて非対面方式となっ
ています。間に人をはさむことで,わりと冷静になれることが多いです。
逆に「話し合いだけで解決するのかな?」と思われるかもしれませんが,調停という方法は,日本
人のメンタリティに合っているようで,調停で離婚が成立することはかなり多いです。とくに,最
近では,離婚に対する価値観も昔とはかなり変わってきているので,
離婚の成立スピードが早くなっているといえるでしょう。
調停しても離婚が成立しなかった場合にだけ裁判手続きとなります。
実務的な感覚としては,調停で終わる事件が 7 割~8 割,どうしても解決しなかった,
2 割~3 割が裁判になってしまう,というところでしょうか。
弁護士法人吉田泰郎法律事務所
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