デジタル教科書実践活用ガイド「学級新聞コンテストをしよう」PDF

国語
4 年上
新聞を作ろう
学級新聞コンテストをしよう
調査から発行まで,新聞社の社員になろう
第1次 ③
取材内容,
方法について話し合う。
B
ワーク・資料タブ :
「取材メモを書きましょう」
「アンケートの調査のしかたをたしかめましょう」
● 学習のねらい ●
C
◎ 新聞の特徴と作り方を知り,記事にすることを決めて,伝えたいことが明確になるように文章を書くことができる。
○ 書いたものを読み返し,句読点や段落などに気を付けて書くことができる。
● 学習の流れ(全 10 時間)
新聞について知り,
新聞を作る。
A
① 新聞の特徴を知る。●
② どんな新聞をつくるか話し合う。
第1次
(8 時間)
B●
C
③ 取材内容,方法について話し合う。●
④ 取材する。
⑤ 読み手に伝わるように,書き方を工夫して下書きをする。
⑥ わりつけをする。
D●
E
⑧ 写真や図を選ぶときの注意を確認し,新聞を仕上げる。●
(2 時間)
▼
活動を振り返り,
新聞についての理解を深める。
① 完成させた新聞を読み合い,感想を伝え合う。
児童の反応
B )を活用した。取材メモ
「ワーク・資料」タブにあるワーク(●
には日時の欄がある。個人への取材なので,アポイントメントを
とり,失礼のない取材を心がけることを学ぶ。また,アンケートで
は選択肢と記述欄の違いなどを学ぶことで,目的に即したものを
第1次 ⑧
写真や図を選ぶときの注意を確認し,
新聞を仕上げる。
D
新聞の特徴を知る。
ワーク・資料タブ :
「写真のほうがつたわりやすいことと,
言葉のほう
がつたわりやすいことを考えましょう」
「新聞にはどんな特徴があるのでしょうか」という発問に対し
A
インタビューは個人調査だね!
「インタビューは個人調査でアンケートは大人数調査」
「自由欄
の記述は表に入れにくい=インタビューに近い?」といったつぶや
きが聞こえてくる。知っているようで知らなった二つの違いが明確
になると,
「じゃあ,僕の家でインタビューしてくるから,みんなの家
にはアンケートを配ろう」など具体的なアイデアが出てきた。
作成したい。
② 学習を振り返る。
●「国語デジタル教科書」活用の具体例
第1次 ①
C )。大事なこと
教科書で確認し,その違いを板書で整理する(●
は上手く使い分けることだ。その際,3 年上「よい聞き手になろ
う」を提示し,
インタビュアーとして大切なことを振り返ったあと,
⑦ 修正をする。
第2次
インタビューとアンケートの違いについて予想を立ててから
て,児童はさまざまな反応を示す。新聞はニュース(新しい情報)
E
が中心だということはなんとなく分かっている。しかし,新聞社が
意図をもって調べまとめた特集記事などの存在に気づいている
児童は少ない。
また,コラムなどのエッセイ,社説などの意見文など,新聞には
多様な文章が載っている。そうした事実の発見・再評価と,基
本的な紙面の特徴を捉えるような導入を心がけた。
本時では,同じ日の各社の新聞の実物とデジタル教科書を
使って,基本的な紙面構成がどうなっているのかの実感をもたせ
ることに焦点を当てた。今回のデジタル教科書は画像の貼り付
教科書タブ : 拡大,画像はりつけ,
書き込みツール(直線)
児童の反応
見出しだけでワクワクさせたい!
「新聞社によって,全然違う特集が載ってるね」
「見出しって,結
論だね」
「たまに書いた人の名前が載ってるよ」
「ほとんどの記事は,
淡々と事実が書いてある」など多くの発見がある。紙面のつくり方
をデジタル教科書で確認した児童の振り返りには「ブロックみたい
に凸凹を組み合わせると新聞らしくなることが分かった」
「見出しを
読むだけでわくわくするものにしようと思います」などの記述が見ら
れた。
32
実践事例 ● 4 年上「新聞を作ろう」
「新聞に使われている写真の役割って何だろう」と投げかけな
けができる。そこで実物の新聞紙面をデジタルカメラで撮影し,
D )を表示。ペアで相
がら,
「ワーク・資料」タブにあるワーク(●
談させたあと,
「写真のほうが伝わりやすいこと」と「言葉のほう
A )。視覚的に確認したこ
引きながら紙面のつくりを確認した(●
とによって,児童の今後の活動への期待感が高まった。
さなどは一目瞭然だが,言葉と組み合わせることでより豊かな表
その画像を教科書画面に貼り付けて,紙名や見出しなどに線を
が伝わりやすいこと」を分類していった。写真だと色や形や大き
現になることを実感できた。
図の示し方についても同様に,
「ワーク・資料」タブにあるワーク
を使い,
アップとルーズの2種類の図をそれぞれ評価していった。
国語デジタル教科書
を活用した感想
▶
児童の反応
まるで新聞社の社員のよう。
「写真の良さと言葉の良さを組み合わせると,
一番分かりやすくな
る」
「図をどう見せるかは,何を見せたいのかによるという○○君の
言葉に納得しました」
「分かりやすい新聞というのが目標なので,ど
んな風にみせるのかを工夫して一番良い方法をみつけたいです」な
ど,
新聞記者のような発言が聞かれた。
本単元は,
新聞づくりに必要な要素を網羅している。ただしチェックポイントが多いので,
ある程度視覚的に捉えない
と内容が流れてしまう危険性がある。デジタル教科書ではワークが豊富に用意されているため,児童にとって思考すべ
き場面を焦点化できた。今後「アップとルーズで伝える」や「クラブ活動リーフレット」にも活きるだろう。
実践事例 ● 4 年上「新聞を作ろう」
33