の の伝統を継承する舞台に

夏の宝塚大劇場をにぎわす雪組公演
『星逢一夜』
『 La Esmeralda』。叙情
的な日本物ミュージカルと、熱いラテン・
ショーの二本立てに挑む雪組トップス
ター・早霧せいなさんに見どころを伺っ
たほか、
『 星逢一夜 』で宝塚大劇場デ
ビューを果たした演出家・上田久美子さ
んにもお話を伺いました。
ほし あい ひ と
さ
ぎり
雪組
早霧せいなさん
の
よ
ラ エ スメラ ル ダ
の伝統を継承する舞台に
ショーの見どころは?
スペインやモナコなどヨーロッパの雰囲気もあり、
ス
ピーディーに展開するので、
あっという間の55分間
だと思います。主題歌もとても印象的なので、
ぜひ覚
えて帰ってください
(笑)
。今の雪組はとても活気があ
り、
それぞれの目標に向かってまっすぐに進む皆の熱
気が、舞台にもあふれています。
そんな皆に日々支え
られているありがたさを感じつつ、私も皆に負けないよう元気に頑張ります!
演 出 家 に 聞 く!
うえ だ く み こ
『星逢一夜』の役作りについて教えてください。
あま の はる おき
私が演じる天野晴興は藩主の次男で、里の子どもたちと友情を育みます
が、
やがて江戸で徳川吉宗に仕えることになります。10歳の時から演じる
けい こ
のですが、少年を演じるのが難しくて…稽古中、
ヒントを求めて近所の子に
話しかけた程です
(笑)。
また大人になってからは、図らずも故郷の困窮を
招き、立場と感情の板挟みに陥ります。自分を殺して生きる晴興の内なる
かっとう
お客様に伝えられるか不安でしたが、稽古を重ねるうち
「心」
が動い
『星逢一夜』作・演出/ 上田久美子さん
主演の早霧さんは
『ベルサイユのばら』
のオスカルや坂本龍馬
など、発散系の熱い役が似合うタイプですが、晴興は感情を
抑える理性的な人物。
この役を通じて、
彼女の新しい面が見
えてきたと感じます。互いに許されぬ恋と分かっていながら、
晴興と泉がど
大劇場ならではのレビュー的な場面や、盆※をフル活用した
大立ち回りなども盛り込みましたので、
ぜひお楽しみください。
※本舞台中央にある回り舞台のこと。
●PROFILE/宝塚歌劇団演出家。奈良県出身。2006年宝塚歌劇団に入団。
2013年、
月組宝塚バウホール公演『月雲
(つきぐも)
の皇子
(みこ)』
で演出家デビュー。
てさえいれば共感いただける役なのだと思えるようになりました。場面ごとに
年齢も状況も変わるので、
その流れを心に刻んで演じたいなと。咲妃みゆ
せん
演じる泉との許されぬ恋には、
きっとドキドキしていただけると思います。
「さすが日本物の雪組!」
と言っていただける舞台をお見せしたいですね。
早霧せいなさん
長崎県出身。2001年『ベルサイユのば
ら2001』
で初舞台。2014年9月、雪組トッ
。
プスターに就任。愛称は