あの“剣心”と仲間たちが タカラヅカの舞台に降臨する!

さ ぎり
雪組
早霧せいなさん
2月5日に開幕した雪組大劇場公演『るろうに
剣心』。アニメや映画でも大好評を博した人
気コミックの初のミュージカル化とあって、大き
ひ むら けん しん
な注目を集めています。主人公・緋村剣心を
演じるのは、昨年の『ルパン三世』の好演が
記憶に新しいトップスター・早霧せいなさん。
けい こ
稽古中だった1月、
その意気込みを伺いました。
有名な作品を演じるプレッシャーはありますか?
上演が決まって以来、
色々な方から
「是非見たい!」
と言っていただき、
この作品のすごさを実感してい
ます。期待に応えなければ…というプレッシャーは
ありますが、
「 期待に応える舞台を作る」
という目
標がはっきりしているので、
「 重圧」
という感じでは
ないんですよ。ただ、原作で剣心の丸い目が一瞬
あの
“剣心”
と仲間たちが
タカラヅカの舞台に降臨する
!
役作りのポイントは?
で鋭くなるシーンは、舞台でどう表現すべきか悩ん
でいます
(笑)
。
宝塚大劇場でのトップお披露目から一年。
組の雰囲気や今の心境は?
今の雪組は、全員が「常に進化し、
お客様を飽きさせない組でありたい」
と
とにかく原作に忠実に…と心掛けています。この物語の登場人物は皆、
いう思いで取り組んでいると感じますね。
また、昨年末には
「トップの先輩」
それぞれに信念を持ち、
自らの過去と戦いながら生きている人ばかり。剣心
として教わることの多かった同期生・龍 真咲の退団発表がありました。
ばっ とう さい
もまた
「人斬り抜刀斎」
と呼ばれた過去と戦っています。
その半面、人の笑
彼女の男役姿を目に焼き付けつつ、私自身も今の立場に立たせていただ
顔を求めて生きる姿が周りから愛される理由だとも思いますので、彼の生
いていることへの感謝を忘れず、一回一回の舞台を新鮮に、謙虚に務め
き様を丁寧に表現し、
まずは自分自身が納得できる剣心像を作れればと。
ていければと思っています。
一人で戦っているようで、実は仲間あっての人生…という所は、組の皆が
いるから舞台に立ち続けられる、今の自分とも重なります。
また、脚本・演出
の小池修一郎先生とご一緒させていただくのは久々ですが、作品に対して
妥協しない方なので、良い意味でぶつかり合えている実感がありますね。
早霧せいなさん
長崎県出身。2001年『ベルサイユのばら
2001』
で初舞台。2014年9月、雪組トップ
スターに就任。愛称は
“ちぎ”。