生存権裁判ささえる愛媛の会ニュース

生存権裁判を支える
愛媛の会ニュース
生存権裁判を支える愛媛の会
第 8 号 2015.11.30
〒791-1102 松山市来住町 1091-1
愛媛医療生協内 ℡089-990-8820
ブロク http://ameblo.jp/ehimeseizonken/
「人間らしく生きたい!」
生活保護アクション 25 条大集会
愛媛で全国交流会に190人参加
現在闘われている新・生存権裁判の原告や、支援者
「人間らしく生きる!愛媛からガイな風を起こそう」
など、4000 人の人たちが結集しました。
司会の雨宮処凛さんと本田宏さんは軽妙なやり取
と、全国生活保護裁判連絡会第21回総会が、10 月
りで和やかな雰囲気を作りつつも、原告の方の話や支
24 日愛媛大学で開催されました。県内での生活保護裁
援している弁護士や医療ソーシャルワーカーの発言
判の原告や支援者、全国からの弁護士や生活保護制度
など、セーフティネットとしての生活保護がだんだん
の充実を願う人々190 人が参加しました。
機能しなくなる現状への危機感が強くでている集会
でした。
原告の発言では、近所や親せきの方との付き合いそ
のものを辞めて誘われないように連絡を絶っている
人、必ず遅い時間に買い物に行って半額になっている
総菜や食品を買う人など、ただでさえ低く抑えられて
いる生活保護基準内で生活していくことの大変さを
感じました。健康で文化的な生活の保障をうたってい
生存権裁判を支える愛媛の会の鈴木静会長の地元
る憲法があるにも関わらず、なぜそんな生活を強いら
挨拶のあと、全国からの闘いの教訓になる「特別報告」
れているのか、疑問を持ち我慢するだけでなく、声を
が5本ありました。県内からは、病弱で生活保護を受
上げようと決心して今回の裁判に臨むのはとても勇
けていた人が、ハローワークに行っていないという理
気が必要だっただろうと感じます。
由で保護打切りされようとした事件で、弁護士が相談
日比谷公園からは厚労省も見えますが、ぜひ、この
に乗りその決定を撤回させたとりくみの報告があり
声を届けたいと思いました。集会の締めくくりに井上
ました。
先生が言われていた日本国憲法は人類がこれまで勝
その後3分科会に分かれて、生活保護基準の在り方
ち取ってきた普遍的な価値を表しており、維持するた
や正しい運用、そし生活児保護裁判の原告交流など、
めに不断の努力をしなければならないとの言葉が印
活発に話し合われました。
象的でした。
最後に、全体会で、吉永純事務局長が基調報告、記
また、呼びかけ人の金子勝さんが発言、5 会派(民
念講演では「人間らしく生きるための住まい保障」に
主、共産、社民、山本太郎と生活の党、維新の党)の
ついて、岡山「入居支援センタ
国会議員さんが連帯の挨拶もありました。共通してい
ー」の取り組みを進める井上雅
たのは現在の政治が憲法にうたわれている平和主義
雄氏(弁護士)と阪井ひとみ氏(不
や基本的人権の尊重、国民主権といった原則を無視し
動産業)が、精神障害者や生活困
ていることへの危機感でした。
窮者の住宅確保の困難性と解決
策について報告されました。
全国で、生活保護の裁判や行政との折衝でたたかう
上で元気づけられる交流会となりました。
パレードでは知的障害の作業所の方達の近くを歩
きました。日比谷公園~東京駅付近まで短い距離では
なかったと思うのですが、マイクを持ってシュプレヒ
コールする人もいました。改めて、こういう集会で声
を上げて知らせていく必要を感じました。
第 3 回「人間らしく生きたい」裁判
2015 年 11 月 4 日、人間らしく生きたい裁判の第 3
る」
(憲法 76 条 3 項)なのではないのですか?司法の
あり方が問われている今だからこそ、原告らに対して
誠実な対応を心から望みます。
回期日でした。これまで通り、松山地裁で行われ、な
んとたった 15 分(長くても 20 分程度)の短い裁判で
した。原告も支援者もびっくり、
「どうして?」とい
う問いで頭がいっぱい。裁判官の説明は、要領を得な
いものでした。
場所を移動して、報告集会を開きました。裁判のや
りとりの中身を確認するとともに、原告、傍聴席にい
た皆さんが質問や意見を出し合いました。裁判所、裁
判官の姿勢について「あれはどういうことだ」「ひど
裁判は、裁判官による第 2 回期日以降の流れを口頭
で確認したあとで、原告側弁護団から出された準備書
面2つにつき、その要約した内容を口頭で陳述しまし
いじゃないか」との声が多数でした.
愛媛人間らしく生きたい裁判支援
みかん販売のお知らせ
た。まずは、菅弁護士から、1.被告は憲法 25 条の
意義についての検討が不十分であること、2.その憲
法 25 条の下で具体化された生活保護基準は「健康で
文化的な生活水準」でなければならず、引き下げ後の
基準がその水準にあるかが、厳格に判断されなければ
ならないこと等が述べられました。
次に江野尻弁護士から、1.被告らに、引き下げ以
前の生活保護利用者の生存権をどのように保障して
きたのかを迫る内容、2.被告らに、引き下げ後に生
活保護利用者の生活実態を調べたのか、原告一人ひと
りにつき、基本的人権を侵害していない具体的根拠を
10 ㎏
4000 円
5 ㎏ 3000 円(送料込)
注:北海道・沖縄は別途料金
配送期間 11/15~12/25
〈お申込み先〉
生存権裁判を支える愛媛の会 こぶちあけみ
TEL・FAX:089-975-4551 不在時留守℡へ
Mail:[email protected]
住所:松山市来住町 1091-1 気付>
〈お支払方法〉郵便局の振替票を送付します
求める内容でした。
そして、その後です。今回、原告の口頭意見陳述が
認められなかったことにつき、原告代理人がその理由
に迫りました。裁判官の発言は、
「節目節目にするこ
とは認めるつもりだ」といいながら、
「法廷は、必ず
※土台金具はステンレス製、装着はタイピン式
憲法 25 条のもとに平和と生存権を守る意思表示
としてご活用ください
しも開廷時間を 30 分間保障するものではない」など
と、今回の口頭意見陳述を認めない理由は明らかにし
ませんでした。原告側弁護団は、
「裁判長、原告に理
解できるように、直接ご説明ください」とも求めまし
た。裁判長は、原告席のほうを向くとも向かないとも
の視線で、先の説明を繰り返します。原告らも、傍聴
席の私たちも、がっかりしてしまいます。
第 4 回「人間らしく生きたい」裁判
生活保護切り下げに対する「人間らしく生き
たい」裁判の第 4 回裁判が下記の通りです。
多くの支援者の参加をお願いします。
●日時
裁判長、裁判所は人権保障の最後の砦ではないので
2 月 17 日(水)14:30~
14:00 にロビーに集合ください。
すか?「すべての裁判官は、その良心のみに従ひ独立
●場所
してその職権を行ひ、この憲法及び法律のみ拘束され
★報告集会 同日 15:30~17:00
松山地方裁判所
ろうきん第一会議室にて