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1.はじめに
『1.インディアカのゲーム(試合)とは?』
インディアカのゲーム(試合)は、ネットで陣地が区分された2つのチームが、お互いに相手陣地に如何に
羽根を落とすかというゲームです。
羽根が床に落ちることにより、1プレーが終了し、羽根を床に落としたチームの反対に1点加算し、その合計が
21点に到達した時点で1セットが終了し、2セット先取したチームが 勝者となるゲームです。
尚、ゲーム性を高めるために(危険防止等も含む)に、反則も決められていますが、ここではその説明は省略を
します。
誰でも気楽に楽しめるスポーツとして、近年日本で普及が進みました。しかし、いくらレクレーションとはいえ、
勝たなければ面白くないのは、普段みなさんが楽しむ トランプや将棋等と同じですよね。
子供が勝つまで続けたり、負けそうになると 途中でゲームを中断してしまうって言う経験があると思います。
ゲームである以上、勝たなければ面白くないっていうのは、人間の持つ本能です。
同じ ゲームを楽しむなら、負けるより 勝った方が喜びも大きいですよね。
では、試合に勝つ喜びを数多く味わうためには どうすれば良いのでしょうか?
勝つ事を目指す って言うと 必ずって言って良いほど こんな答えが返ってきます。
『私たちは勝つ事に拘っていません』
『勝つことより楽しめればいいんです』
これって、本当なんでしょうか?
私は 違うと思います。
確かに、インディアカは、同好の人の集まりです。
個人の趣味の世界だからこそ 色々な意見があるのも当たり前です。
でも、勝つために 形振りかまわず見境無く って 言うのは 考え物です。
プロとか実業団とか 結果を出すのが目的じゃない。あくまでも個人の趣味の世界なんです。
楽しさを求めて 集まって来るんです。
運動する 体を動かす事だけを目的に来る人もいます。
でも、そんな人達でも 自分が上手くなりたいって思っているし、試合に出たら やっぱり勝ちたいって思って
いるハズです。
素直に 上手くなって 試合で勝ちたい。 そう思って練習に励んでいる方が大多数だと思っています。
これが、その手助けの一つにでもなれば って考えています。
今の自分達で 勝つために出来る事を 自分達で考えて そして 試合で勝てるように練習する。
その結果が 例え負けたとしても、 きっと 今迄の負けた気持ちとは 大きな違いが芽生えていると思います。
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『2.練習とは?』
なぜ練習をしますか? って質問すると.
上手くなりたいから とか 上手い人のプレーを勉強したいから とか 色んな答えがあります。
そのため、毎日のように 色々なチームの練習に参加されている人も多いと思います。
しかし、本当にその練習で上達をしているんでしょうか?
ほとんどの練習は、パスかレシーブをして 体が温まれば ゲームを開始。
ゲームでわいわい騒いで はい 終了!! こんな状況じゃないかと思います。
こんな状況でも、若い子達は、ゲームで色々勉強して、勝手に上達して行きます。
お互い 競争心もあるし プライドもあるから 一生懸命自分で考えて 試行錯誤をして 成長していきます。
運動能力の高い子は、更に短期間で上達していきます。
でも、自分で上達しない レシーブも出来ないし、トスも上がらない って 思っている方が如何に多い事でしょう。
何故 そう思うのでしょうか?
それは、練習の方法と自分の意識に問題があるからです。
練習では、個人の技術の向上が全てのように思われていませんか?
実は、それ以上に練習で覚えなきゃいけないことがあります。
それが、ポジショニング(位置と動き)です。
例え、素晴しいレシーブの技術を持っていても、羽根がくる位置にいなければ 絶対にレシーブ出来ません。
レシーブするためには、羽根が来るところへ素早く移動して待つことが必要です。
それが出来れば、レシーブ出来る確率はグンと高くなります。
しかし、試合中は 絶えず状況が変化します。その変化に対応するためには、一つ一つの変化に対応する
ポジショニングをとることが必要なります。
なので、練習では技術向上の練習も大切ですが、それ以上に ポジショニングを覚えることが重要な目的です。
では、何故 練習でポジショニングを教えてくれないんでしょうか?
それは、誰も教えてくれないため、ほとんどが自分で覚えた感覚的なものだからです。
感覚的なものを説明するのは、非常に難しいものだからです。
バレー経験者は、長年の経験でそれを体得しているため出来ますが、練習の時にそれを説明するのは
なかなか難しいものです。
でも、ポジショニングは自分でいつも考えています。
例えば、あいつのスパイクを絶対拾ってやるって思えば、どうすれば拾えるか真剣に考えますよね。
その時に、どこに入れば拾えるか?それを無意識に思考錯誤していると思います。
でも、どうすれば、一番いいボジショニングを短期間で出来るようになるか?
なので、この資料でポジショニングの考えかを覚えて、自分で練習で確認してみてください。
そうして、練習の1プレー1プレー毎に 動きのチェックをしてください。
最初から、そうそう簡単に出来るものではありませんが、毎プレー毎に意識をしていれば 必ず ベストポジショニングが取れるようになります。
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『3.練習の目的』
では、何のために練習するのでしょうか?
一言で言えば、上達するためなんですが、では 何故 上達するには練習が必要なんでしょうか?
人間は、過去に経験した事しか対応できないからです。
初めて遭遇した事には、過去に経験したことから、その対応案を考えるわけです。
なので、練習で色々なケースを経験することで、自分の経験値が増えていきます。
当然、初めてのケースでは失敗をして当然です。失敗という経験から、失敗をしないコツ、動きを覚えるのです。
しかし、同じ様に見えるプレーでも実際は、全て条件が同じ訳ではありません。いや、同じ条件は二度とないっと
言ってもいいくらいです。
だから、色んなケースでいっぱいミスして、ミスをしないコツ、動きを覚えることが必要となるのです。
試合中にミスしないためには、練習で数多くのミスをして対処方法を身につけることが必要なのです。
でも、本当は練習中もミスしない方がいいに決まっています。
なので、ミスしないようにいつも色々考えて、ミスしたら、直に対応策を考えて実行する。これが大事になります。
本番(試合)でミスはやってはいけない事です。だから、練習で色々ミスをして覚えて、本番でのミスを無くしてください。
一度覚えたコツ、動きはそうそう簡単には忘れないので安心してください。
それと、練習は練習、試合は試合、試合になれば何とかなる。なんて考えでは 上達するわけありませんよ。
試合では、練習した事しかできませんから。
ところでミスとは? ここでは、「決められた通りに行えなかった事」をミスと表現します。
例えば、サーブカットがきれいにセッターに返らなかった。でも、何とかセッタートスを上げる事が出来た。
この場合のサーブカットはミスです。失点につながるものだけがミスじゃないんです。
少し厳しいように思われますが、これ位の気持ちで練習しないと、なかなか上達しません。
練習では、
①.兎に角 練習中は全てのプレーで どうすれば成功するか を考えてプレーします。
こうすればいい、こうしたらどうなる、どこに打ってくる、1プレー1プレー考えてプレーします。
それで、ミスをしたら、 何故ミスをした?どうすれば 上手くいくか?
を考えること。ミスしてから考えるのではなく、考えてからミスをすること。
何にも考えないで、ただ単にプレーしていては、上達する頃には 体が動かなくなってます。
②.練習中は、出来るだけ試合と同じ状況を意識してプレーすること。
例えば、サーブカットの練習をしていたら、20対20 で相手サーブだって意識しながら練習して下さい。
練習中に どうすれば トスやレシーブが綺麗に上がるか? アタックが決まるか?
練習中に絶えず試合中を意識する事により、試合と同じ意識で練習出来る様になり、それがそのまま
試合につながります。
練習中にブロックフォローをサボれば、試合でブロックフォローには入れません。
ひとつひとつのプレー毎にしっかり考えて練習してください。それが上達の一番の早道です。
☆お前より上手い奴はお前より多く練習しただけ
☆人に勝つより自分に勝て
☆努力は人を裏切らない!!
『4.確率の話』
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確率というと、何故 インディアカに関係するんだろうって 思われると思います.
どうすれば トスやレシーブが綺麗に上がるか? アタックが決まるか?
アタックレシーブ 事前に羽根が来る場所がわかっていたら、レシーブ出来る確率が高くなりますよね。
逆に、レシーバーのいる位置がわかれば、アタックが決まる確率が高くなりますよね。
トスも、いいカットが返ってくればいいトスが上がる確率が高くなりますよね.
インディアカの全てのプレーは、確率の高いプレーをすることで グンと決定率が高くなります。
それが、試合で勝てる大きな要因となっています。
そのためには、基本的なポジショニングが重要な役割を持ちます。
次のページからは、この確率を高くするための ポジショニングについて説明します。
2.レシーブについて
点数を取るためには、こちらの攻撃を決める事が必要です。
しかし、勝とうと思えば、相手の攻撃をレシーブする事が必要となります。
相手攻撃をレシーブするには、少なくても 手の届くところに羽根が来てくれなくてはNGです。
なので、レシーバーはレシーブの確率を上げるためには、どこに打たれるか?を 読む必要があります.
そのために、少しスパイクについて説明します.
『1.スパイクとネットの距離について』
c
b a
A
ネット上50cm
B
ネットの高さ200cm
C
ネットから約50cm
コートエンド
ネットから約100cm
ネットから約150cm
A
B
C
図-1
2M
2M
4.7M
上図A・B・Cは、コート面に羽根の落ちる場所とその打点を示しています。
①スパイクの角度
スパイクは何処に打ち込めば決めることができるのでしょうか?
レシーブする側にとっては、スパイクを打った瞬間から、床に落ちるまでの時間が短いほどレシーブしにくいものです。
その時間が、人間の反応時間の限界に近づくほど、レシーブが難しいものとなるからです。
図-1のA-AとC-Cでは、羽根のスピードが同じなら、C-Cの方が時間が長いため、レシーブしやすいのです。
ということは、羽根を打った瞬間から、床に落ちるまでの時間が短いA-Aに落とせばいいのです。
☆ネットからの距離とネット上の高さの関係
図-1のAのポイントに羽根を落とすための位置関係について説明します。
図中のAに落とすためには、
ネットから50cm離れた所では、ネット上50cm以上上で
ネットから1m離れた所では、ネット上1m以上上で
それぞれ羽根を打つことが必要となります。
図中BだとAの半分の高さになります。
スパイクを決めるためには、羽根の落し所が非常に重要となります。決定率を上げるためには、上図のA-B間に
(なるべくA付近がベスト)羽根を打ち込む事が必要になります。これが角度の基本となります。
この角度に絶えず打ち続けるために、日頃の練習があるわけです。
ただ、A-B間にスパイクを打ち込むためには、ネットに近いトスが必要になります。
具体的な数字で示すと、ネット上50cm(仮に指高が2m前後とすると、50cm程のジャンプが必要ですが)では、
Aに打つためには、ネットから50cm以内、A-B間に打つためには、ネットから1m以内の距離のトスが絶対条件と
なります。
②ネットとの距離
スパイクを打つ上でもっとも安定して打つことのできる範囲(ネットからの距離)は、50cmから1m程度だと思います。
2mあたりまでなら、思い切ってスパイクを打ってコートに入れることが出来ます。
しかし、男子ならともかく、2m離れると、女性ではスパイクを決めることは難しいですね。
だから、決めるためには、ネットの近くで打つことが必要となるわけです。
また、上で説明したように羽根がネットに近ければ近いほど、ネット上の低いところで打ち込むことができるわけです。
ですから、A点にスパイクを打ち込むのは、身長やジャンプ力がなくても可能だという事です。
確かに、身長やジャンプ力のある人が有利には違いありません。だからといって、背の低い人やジャンプ力が少ない
人では出来ないという理由にはならないのです。
ネットに近いトスを打てずに、自コートに羽根を落としたり、タッチネットしている人をよく見かけますが、本来これは
やってはいけない事なのです。
よく、ネットに近いとミスをするからトスを離す。なんてことを耳にしますが、これも、大きな間違いなのです。
なぜなら、ネットに近いトス程、A地点(それより前)に落とせる訳ですから。
ここに、スパイクを決める確率を高く出来るか 否かが現れています。
実際は、ブロック等があるので、実戦ではもっと多くのことが要求されるのですが、少なくともネットから離れた
トスより、ネットに近いトスがいいトスであることには変わりありません。
ネットに近いトスを上げる。これがトスの基本です。(トスについては、後で説明します。)
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『2.スパイクコースの読み方について』
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スパイクを決めるためには、レシーバーのいない所へ打つのが基本となります。
誰もいない所へスパイクを打てば、レシーブされずに決める事が出来ます。
ならば、アタッカーが打つところへ先回りすれば、レシーブ出来る確率が高くなります。
では、どうすれば先回り出来るのでしょうか?
先回りするには、アタッカーが、どんな攻撃(強打、軟打)で、どのコースへ打とうとしているかを トスが上がった
段階からスパイクするまでの間で判断しその場所へ移動する必要があります。
打つコースがわかれば、そこに先回り出来るし、出来なくても、来るところは判断できるので 格段にレシーブが
しやすくなります。
しかし、どうすればアタッカーが打つコースが わかるようになるんでしょうか?
これから、その説明をします。
尚、アタッカーが打つ前に移動すると、動いたのがアタッカーに見えます。なので、打たれる時には動かない
のが レシーブ確率を上げるポイントです。(何故見えるかは別途説明します)
また、コースを判断するには、セオリー的な事と、アタッカーの持つ癖を見つける事が出来れば 随分楽に
コースを判断する事が出来るようになります。
試合中に、アタッカーのスパイクコースを見抜く事は、レシーブする上で非常に大切な事です。
プロやVリーグでは、そのために専任のアナリストを置いて、解析をしている位です。
もし、試合に勝ちたいと思うのであれば、対戦チームのアタッカーの打つコースや癖を見抜く事ために
対戦チームの試合を見る事は最低限やらなければいけない事です。
しかし、試合で、それも初めて対戦するアタッカーの事細かな癖等を短時間で見抜く事は非常に困難です。
そこで、スパイクのセオリーと癖の簡単な判断方法を説明します。
(1).打てるコースは決まっている???
バレーボールの一流プレーヤーでも、打てる方向は決まっています。
え?ブロックを逃げていろんな方向に打っているのに!!
と思われてもしかたないと思います。
それは、障害物(ブロック、レシーバー)がない所を狙って打っているからそう見えるだけです。
打てないところに打たないと決まらないので、打てるように練習しているのです。
しかし、ブロック等が無い場合や、緊迫した試合のここ一番という場合は、どうしても決められるって思う 自分の
最も得意なコースで勝負に行くものです。
また、強打に自信がない場合は 逃げ (フェイント等) るか、ただ単に力任せに打つだけ という事になります。
ま、例え負けても フェイントするより 思いっきり打った方が、本人も回りもすっきりしますが・・・・。
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(2).アタッカーの癖(クロスかストレートか)の見分け方
前ページで書いてきたアタッカーの得意なコースの見分け方を説明します。
基本は右利きの人の場合です。左利きの場合は、右利きのクロスがストレート、ストレートがクロスに相当しますが、
実際には、右利きの人の影響を大きく受けているので、打つコースは右利きと同じ様になる人もいます。
尚、左利きの人は、打つコースがはっきりしている場合が多いので、試合中よく見れば、すぐに判ると思います。
【見分け方 そのⅠ】
一番簡単な見分け方は、試合中に打つコースの本数で判断します。
ストレート打ちが得意な人は、下図-2のC間からB間の方向に8割以上の本数を打ちます。
逆にクロス打ちが得意な人は、下図-3のA間からB間8割以上の本数を打ちます。
それならBにしか打っていなかったら??Bにしか打てない=練習不足
Bに打っていない=打てない=アタッカーとしてまだ初心者 ということです。
=ストレート打ちだと、思ってください。これは女性に多いタイプです。
以上から癖の判断基準としては、10本中、Aに1本程度ならストレートタイプ
Aに5本以上ならクロスタイプと判断していいと思います。
A
A
B
B
C
C
図-2 レフトからのストレートスパイカーの打球コース
図-3レフトからのクロススパイカーの打球コース
C
C
B
B
A
A
図-4 ライトからのストレートスパイカーの打球コース
多い
やや多い
図-5 ライトからのクロススパイカーの打球コース
少ない
【見分け方 そのⅡ】
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スパイカーの腕の振り方で、アタッカーをストレートとクロスに分類する事が出来ます。
前の説明では、ストレートタイプとクロスタイプは打つ方向の違いで見分けるといいましたが、実際には
ストレートタイプのスパイカーでもクロスへのスパイクは打てます。
ただし、打つ方向は同じでも、クロスタイプとストレートタイプでは、見分ける事が出来ます。
その見分け方について説明します。
◇腕の振り下ろし
・ストレートタイプ
・クロスタイプ
腕の振り下ろしは、体の中心方向
腕の振り下ろしは、体の外側方向
A
この方向が多い
幅広く打てるが
A方向は苦手が多い
上の図では、ストレートタイプは体の内側へ、逆にクロスタイプの腕の振りをは体の外側へ振り下ろします。
この結果、体の内側へ振り下ろすタイプだとストレート方向へ、体の外側へ振り下ろすタイプだとクロス方向へ
スパイクを打つ確率が高くなっています。
しかし、体の向きで 打つコースが変化しますので、その見分け方について説明します。
◇打てる方向(レフトからのスパイク)
・ストレートタイプ
・クロスタイプ
◇打てる方向(ライトからのスパイク)
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・ストレートタイプ
・クロスタイプ
ストレートへのスパイクは、体の向きで決まります。
クロスへのスパイクは体の向きに関係なし。
上記は、一般的に打つ方向を示したものです。
以上、スパイカーの打つコースを見分けるだけで、レシーブはぐんと楽になります。
(ただし、上の見分け方はトスがネットに近いいいトスを打った時の場合です。)
打つコースを見分けることが出来たら、最初に書いたように、確率の高いところを優先にすればいいわけです。
と、いうこ事は、上図-2でいうとAのレシーブは棄てて、Bのところにくるスパイクをレシーブするようにバックレフトが
位置すれば、苦労せずに多くのレシーブチャンスに恵まれるということです。あとは個人のレシーブ技量になります。
人間は上にあげた腕を自然に振ると、体の中央に向かって降りてきます。体の外側へはいかないのです。
だから、体の向いた方向か、それより体の中心方向に向かって腕が振り下ろされるので、その方向に羽根が飛んで
いくのです。
なので、インンディアカしか経験の無い方はストレートタイプの打ち方が多くなっています。
しかし、バレー経験者等はこのタイプでは無く、クロス側に打つことを練習で身に付けています。
これを、見抜くだけで、最初のレシーブポジンを決めるのにすっごく楽になります。
アタッカーの得意なコースを固めれば、そこに勝手に相手アタッカーが打ってくれる訳です。
これで レシーブ出来る確率が グン とアップします。
(3).アタックコースのセオリー
どんなスポーツにもセオリーと呼ばれる 基本的な行動やプレーがあります。
インディアカにおいても、それは同じ事です。
ただ、このセオリーと言われるものは、今まで 指導者から語られることは少なかったように思います。
その理由として、言葉で説明出来なかったり、自分のノウハウとして他人に教えたくないっていうような
ところや 精神論的な事が前面に出ていたためだと思います。
しかし、多くの優秀なプレーヤーはセオリーとして意識しているか、ノウハウとして意識しているかは別として、
これを確実に実践しています。
このセオリーを基に、試合での動きの応用を加える事が出来るようになれば、みんなが上手いって思う
最高のレシーバーになれる日がぐっと近くなります。
【アタッカーの気持ち】
☆アタッカーは、ブロックされると次はそのコースから逃げる。
いいトスのスパイクをきれいにブロックされると、多くのスパイカーは違うコースに打つか 又は、フェイントで
逃げてきます。=弱気になってしまいます。(バレーのワールドカップでえさえ、そうでした。)
例えば、クロスを止められると、ストレートに打ってくるか、フェイントをしてきます。
これは、基本中の基本といえるセオリーです。レシーブされた場合も同じ傾向が出ます。
上手いと言われるブロッカーは、確実にこの順番で止めに行きます。2本連続で止まるのは決してマグレや
感でプレーしている訳ではありません。確信を持って止めに行っています。
という事は、後ろのレシーバーは、ブロッカーが止めた反対コースを重点にマークすれば良いわけです。
そして、止めた方向のレシーバーは、フェインとマークすれば グンとレシーブチャンスが増える事になります。
でも、強気のアタッカーや、冷静に判断するアタッカーの場合は、また 同じコースへ打ってきます。
この場合でも、最初の1本を止めた時に以降の相手アタッカーのコースが読めるようになります。
これに相手アタッカーの癖も加味すれば、試合中次のプレーが読めることになります。
ブロックの後の相手のプレーを読んで、2本連続でブロックなりレシーブなりを決めると、アタッカーは
暫くショックから復帰できなくなります。
そのためには、初めてのブロックが決まったら (レシーブしても)
◇ブロックした反対をマークする。(ブロック、レシーブ共)
ただし、気が強い選手や、経験豊富な選手ほど、同じところに打ってくるので、その場合は、同じ所をマークする。
◇フェイントで逃げてくるので、必ずフェイントもマークする。
これだけで、うんとレシーブしやすくなります。
アタッカーの癖も考慮して 相手アタッカーのコース判断をするようにしましょう。
但し、このセオリーを知っているアタッカーと レシーバーは お互いの力と力のぶつかり合いになります。
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☆ フェイント考
ちょっと違う話をしますが、みなさんは フェイントをどう思われますか?
強打を打つ振りをして 巧みに フェイントする。 上手いな~って思いますよね。
でも、フェイントって何故するかって 考えた事がありますか?
フェイントをするのは、
1.打てない
2.打たない
からなんです。
1.の打てないは、
トスが悪くて 強打が打てない場合と、アタッカーの技術未熟で打てない場合です。
これは、両方とも アタッカーにしてみれば 最高のプレーをしている訳だし、トスが悪い場合は、どこに
フェイントしてくるかも簡単に判断出来ますよね。
この二つは、フェイントされてから 動いて取ればOKです。
2.の打たないは、
①.相手チームをなめて打たない。
②.わざわざ打たなくても決められる。(レシーブの穴が大きい)
③.自分のチームに苛ついて打たない。
③の場合は 早かれ遅かれ自滅してくるのでほっとけば大丈夫です。
でも、それ以外は、意地でも 一発目のフェイントを拾いましょう。
これも、他のチームとの試合を良く見ていれば、フェイントするかしないかわかるハズです。
特に ①の場合は 大変失礼な相手です。
強打は捨ててでも、フェイントをいとも簡単にレシーブしたように見せかけることも必要です。
②の場合は、1~2本拾えば それだけ自チームの得点機会が増えます。
それに、フェイントを拾われる事で、それ以降 強打ばかりになるので アタッカーとしては 結構辛いものに
なります。
こういう小技巧者の場合は、やはり レシーブしやすい方をマークするのがセオリーだと思います。
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【3.レシーブ位置の基本】
試合では色々な状況でレシーブする事になります。これからの説明をわかりやすくするために、まず、基本のレシーブ
フォーメーションから説明します。
初めて対戦するチームにはこの形からスタートしますが、コースを読んで移動する前のスタート位置にもなります。
◇ブロックが2枚の時
レフトからの攻撃(スパイク)で、ブロックが2枚ある場合のレシーブポジション
を説明します。
①バックレフト(BR)
※楕円は レシーブ範囲です。
レフトブロッカー(図中R)左側(左図Aラインより左)のクロススパイクを
レシーブします。(ブロッカーの左手より左側)
aへのフェイントはバックレ
フトが処理します。
この場合、レシーバーは、ブロッカーの左手側から、相手アタッカーが見える
位置にいるのが基本となります。
R
a
②バックライト(BL)
L
ライトブロッカー(図中L)右側(左図Bラインより右)のストレートスパイクを
レシーブします。(ブロッカーの右手より右側)
この場合、レシーバーは、ブロッカーの右手側から、相手スパイカーが見える
位置にいるのが基本となります。
BR
A
B
BL
左図のA-B間はブロックで防ぐ事が前提というより基本です。
インディアカの場合、羽根が小さいため比較的容易に手の間、ブロックの間を
b
(C-C´間)抜けるケースが多いと思います。ストレートタイプのスパイカーなら
C
C’
バックレフトのレシーバーがマークする事になります。
図-6レフト攻撃2枚ブロック
◇ブロックが1枚の時
ブロックが1枚になると、攻撃側が非常に有利になります。
ブロックはストレートよりを飛ぶのが基本となるために、クロス側に
(ネットに近いトスは、鋭角で落とされるとレシーブできないためです。)
大きなスペースができることになります。
①バックレフト
ブロッカーの右側(左図Cラインより左)のクロススパイクを
レシーブします。(ブロッカーの左手より左側)
A'
L
ただし、ブロックが2枚の時に比べ、レシーブ範囲が広くなります。
この場合のレシーバーは、アタッカー(左図水色)と、コートの左エンド角(図中※)
を結ぶライン上に位置するのが基本となります。
②バックライト
A
R
ライトブロッカー(図中L)左側(左図Bラインより左)のストレートスパイクを
BL
BR
※
C
図-7レフト攻撃1枚ブロック
レシーブします。(ブロッカーの右手より右側)
位置は、2枚の時と同じです。
B ③前衛レフト
アタックライン後方まで下がりクロススパイクとA’のフェイントをカバーします。
下記にライト攻撃のレシーブフォーメーションを書きます。説明は、レフトと同じなので省略します。
R
L
R
a
BL
B
BR
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A'
B
L
A
BR
BL
A
C
C’
図-8 ライト攻撃2枚ブロック
※
C
図-9ライト攻撃1枚ブロック