食品表示検定 中級 試験問題例 (第11回試験問題より抜粋) 2015 年 7 月 一般社団法人食品表示検定協会 【出題範囲】第12回の試験は食品表示法に対応した出題となり、改訂4版認定テキスト・中級からの 基礎知識と、それを理解した上での応用力を問います。ここで紹介する試験問題例は第11回のもの であり改訂3版からの出題となっています。参考のため、参照先は改訂4版を示しています。 【問題例 1】 「生鮮食品の表示」に関する次の①~④の記述の中で、その内容が最も不適切なものを1つ選ん でください。 ① 農産物、畜産物、水産物では、それぞれ原産地表示の原則が異なる。 ② 生産者から最終消費者へ直接販売する小売業者までの流通過程のすべての者に表示義 務がある。 ③ 同じ種類の生鮮食品であって、複数の原産地のものを混合した場合は、当該生鮮食品の 製品に占める重量の割合が最も多い原産地のみを表示すればよい。 ④ 生鮮食品は、「名称」と「原産地」を表示する。 【問題例 2】 次の惣菜盛り合わせの表示例の中で、最も不適切な表示部分を①~④の中から1つ選んでくださ い。 ≪前提条件≫ 盛り合わせ内容:鶏唐揚げ、ビーフハンバーグ、スモークサーモン、ポテトフライ、ゆで卵 容器:外見から中身が確認できる透明な容器を使用 名称 惣菜盛り合わせ(オードブル) ① ⇒ 原材料名 鶏唐揚げ(大豆、小麦を含む)、ビーフハンバーグ (小麦、卵を含む)、スモークサーモン、その他おか ず、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、酸化防止剤 (V.E)、香料 ② ⇒ 内容量 3人前 ③ ⇒ 消費期限 15.6.12 23時 ④ ⇒ 保存方法 10℃以下で保存してください。 製造者 株式会社○○食品 ○○県○○市○○町○-○-○ 1 【問題例 3】 賞味期限が平成27年(2015年)12月10日の製品(製造又は加工した日から賞味期限までが3ヶ 月を超えるもの)の期限表示として最も不適切なものを、次の①~④の中から1つ選んでください。 ① 27.11 ② 15.11 ③ 2015.12 ④ 151210 【問題例 4】 次の文は「有機食品表示」についてまとめたものです。次のア~イの部分にあてはまる最も適切な 語句を、下記語群の①~③から1つ選んでください。 有機農産物は、「有機〇〇」「[ ア ]」等と表示し、「〇〇」には、その農産物の一般的な名 称を記載する。有機農産物の生産のための基準に基づく農業生産を開始しているが、所定の期 間を満たしていないほ場で生産された農産物及びそれを原材料とした有機加工食品については、 「有機」と表示することはできるが、併せて「[ イ ]」と表示しなければならない。 [語群] ア. ① 有機無農薬〇〇 ② オーガニック〇〇 ③ ORGANIC〇〇 イ. ① 有機移行中 ② 転換期間中 ③ 有機栽培準拠 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・≪正答と解説≫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【問題例 1】正答: ③ 解説:同じ種類の生鮮食品で複数の原産地のものを混合した場合、その製品に占める重量の割合 の高いものから順に原産地を表示します。 参照:改訂4版・認定テキスト 「2-1 生鮮食品の表示の原則」 P40 【問題例 2】正答: ① 解説:惣菜の盛り合わせや、オードブル等については、透明の容器で一見して原材料のわかるもの についても「おかず」と簡略化して表示することはできません。なお、第12回の試験では食品 表示基準に基づく表示が求められ、食品である原材料と添加物が明確に区分されていない点 も誤りとなります。 参照:改訂4版・認定テキスト 「4-4-16 弁当・惣菜」 P198 【問題例 3】正答: ③ 解説:年月をもって表示する場合、賞味期限の日が属する月の前月の年月を表示します。ただし、 その日が月の末日である場合は、当該年月を表示することができます。 参照:改訂4版・認定テキスト 「3-7 期限表示」 P89 【問題例 4】正答: [ ア ] ②、 [ イ ] ② 解説:有機農産物について、「有機無農薬」と表示することは、たとえ無農薬が事実であっても好まし くありません。また邦文で表示しなくてはなりません。 参照:改訂4版・認定テキスト 「5-4 有機食品表示の解説」 P245-P247 2
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