気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局の概要 (United Nations

気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局の概要
(United Nations Framework Convention on Climate
Change(UNFCCC) Secretariat)
平成 27 年 9 月
1.沿革
条約交渉のために設置された暫定事務局は、1995 年の COP1(第一回気候変動枠
組条約締約国会合)において常設事務局をボンに設置することが決定された。96 年 8
月に本格的な条約の実施のための常設事務局として移行するとともに、場所もジュネ
ーブからボンに移転した。
2.本部
ボン(ドイツ)
3.事務局長
クリスティーナ・フィゲレス (Christina Figueres)
2010 年 7 月に就任、コスタリカ人(現在 2 期目)
4.目的と活動大気中の温室効果ガスの濃度の安定化を究極的な目的とする気
候変動枠組条約及び京都議定書の実施を遂行するために、締約国会議の会合及び
気候変動枠組条約により設置される補助機関の会合を準備すること。また必要に応
じてこれらの会合に役務を提供し、他の関係国際団体の事務局との必要な調整を行
うこと。
5.締約国
195 カ国(及び欧州連合) (平成 27 年 9 月現在)
6.気候変動に関する国連交渉の構造
気候変動枠組条約締約国会議(COP):年 1 回
補助機関会合(常設)SB(SBI・SBSTA):年 2 回
京都議定書締約国会議 (COP/MOP):年 1 回
強化された行動のためのダーバン・プラットフォーム特別作業部会 ADP
7.わが国の参加
わが国は 1993 年 5 月に気候変動枠組条約を、2002 年 6 月に京都議定書を締結。
2008 年から 5 年間でわが国が排出した温室効果ガスの量は、基準年の 1990 年度と
比べ 8%を超える削減となり,京都議定書第 1 約束期間の目標を達成する。2013 年
から 2020 までの削減を定めた京都議定書第 2 約束期間に日本は不参加。2020 年以
降の新たな国際枠組み(2015 年合意)に,2015 年末のCOP21で合意すべく現在交
渉中。締約国として気候変動枠組条約事務局とは緊密な関係を保っている。