4-5.消化器科カリキュラム GIO 消化器科の患者は、年齢、性別も多岐にわたり、また他科疾患ともオーバーラップする 部分を持つことが特徴である。ゆえに将来専門とする分野に関わらず、当科研修を通じ て患者の全人的ケアをチーム医療の一員として実践するために、内科、および消化器の 基本的な臨床能力(知識、技能、情報収集能力、総合判断力)を習得し、同時に医師と して望ましい姿勢を身につけることを目標とする。 SBOs 1.消化器領域における頻度の高い疾患を経験するとともに、関連する頻度の高い症状、 あるいは緊急を要する病態を経験できる。 2.病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施できる。 3.基本的、あるいは消化器科領域での特有な検査、手技、治療の原理と方法を述べ、 可能な範囲で助手つとめ、あるいは支援することが出来る。 4.日常の病棟診療、検査、および検討会を通じてチーム医療の重要性を認識できる。 5.がん患者の内科的治療だけでなく、緩和ケア、地域病診連携など特定の医療現場に 結びつく経験ができる。 方略 1.担当指導医(あるいは専攻医)とともに副主治医として予定、緊急入院患者を受け持 つ。 2.適切な態度で医療面接、腹部の診察をはじめとする基本的な身体診察を行い、診療 録の記載を行う。 3.臨床経過を確認し、医療面接、診察で得られた情報をもとに病態を把握し、担当指 導医(あるいは専攻医)の支援のもと、治療方針の決定する。 4.毎日各担当患者の回診行い、診察で得た情報を担当指導医(あるいは専攻医)とディ スカッションして、治療経過や効果を評価、確認する。 5.担当指導医(あるいは専攻医)の支援のもと、基本的な臨床検査、手技、治療法の指 示や施行をおこない、その結果を評価、確認する。 6.消化器科週間予定表およびローテーション表に基づき、予定検査や緊急検査、処置 について、可能な限り手技の助手や支援にあたる。 7.症例検討会では受け持ち患者の治療経過のポイントや問題点について、適切にプレ ゼンテーションする。 8.がん患者に対しては、その内科的治療だけでなく、担当患者を通じて疼痛コントロ ールの方法や、在宅医療など特定の医療現場に結びつく経験をする。 15 消化器科週間スケジュール 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 8:30 ~ 9:00 担当患者の廻診、指示出し、及び指導医とディスカッション 9:00 ~ 11:30 検査・処置 (助手・見学及び支援)(内視鏡・超音波・胃透視・注腸造影など) 11:30 ~ 13:00 昼食、担当患者の廻診、指示出し、及び指導医とディスカッション 13:00 ~ 17:00 合同症例 病理検討会 1) 13:30 3) 14:30 1) 検査・処置 (助手・見学及び支援)(内視鏡・RFA・血管造影など) 17:00 ~ 担当患者廻診 明日予定確認 症例検討会 2) 担当患者廻診 明日予定確認 1):緊急(新)入院患者あれば随時診察、指示出しを行い、 又緊急検査の助手、支援、見学を行う。 2):担当患者のプレゼンテーションあり 3):外科、放射線科と合同で行います。 16 17:30 担当患者廻診 統合内科 カンファレンス 明日予定確認
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