危険物を扱う職員のメンタルヘルスについて

危険物を扱う職員のメンタルヘルスについて
Q
我々の法人は統合され、新しい組織となったため、健康管理体制の基本方針を決める会議が
開催されています。この際メンタルヘルス体制の構築という議論がなされていますが、うつ病で
自殺などの対応はある程度予測がつきます。しかしながら放射性物質(プルトニウムなど)を扱う
人間が精神疾患などで、公衆衛生や周りの人間に被害を与えるかもしれないが、しかし病識も
ない職員をいかに受診させたり、入院に持っていくかなどの(いわゆる措置入院にはいたらない
ような職員)ガイドラインを作るべきではないかという意見があります。こうした職員がはじめから危険物などを取り
扱わないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。ただぶつぶつ独り言をいい、全く仕事ができないような人間を、
かつ迷惑がかかる人間をどのように会社としてどのように強制受診させたら宜しいのでしょうか。回答が見つかりま
せん。こういった点についても教えてください。
A
「統合失調症(らしい疾患)で通常
まずは健康診断の事後措置として呼び出し直接に
業務ができない、或いはさせると周
辺に被害が生じる可能性が否定でき
ない社員を受診させるには。」とのご
質問です。
問題は2つです。①病識のない社員を受診させる方
法、②診断がついていない社員を危険物取扱い業務
話すことです。「元気がなく困っているようにみえ、身
体に問題がある(こころでなく)と思うので専門医を受
診した方がよい。」と説得します。時間をかけて説得し
ても受診しないときは家族を説得します。それでもな
お受診しない場合は、はじめに戻りますが専門医の
診断が無くとも、職場の上司や同僚の観察事実、健
に就かせない方法。
後者は適正配置の問題ですから、産業医が健康診
断の判定として危険物取扱い作業に適していないと
の判断を示し、人事が異動の措置をとればいいでしょ
う。ただ、ご質問では「独り言をいい、全く仕事ができ
ない」わけですから、業務能力の面から健康管理では
康診断の判定、産業医の面談等を総合して、産業医
として配置転換も含めて適正配置の判断をすればよ
いでしょう。この場合はあえて強制受診にこだわる必
然性は無いように思われます。
あくまで社員の健康配慮から、危険物取扱い業務が
適当でないと判断することになります。また、社員の言
なく人事的に異動させても問題ないと思われます。そ
うはいっても、産業医としては適正配置の判断根拠と
して専門医の診断が欲しいところです。そこで、前者
の問題です。
動等はできるだけこまめに記録しておくとよいでしょ
う。
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