LMcorsa INGING GT300 Rd4.富士決勝リリース

2015 SUPER GT
LM -corsa・ I N G I N G R a c e
第4戦
◆ 8 月 9 日(日) < 決
Report
富士スピードウェイ
勝 > 天候:晴れ | コース状況:ドライ
#51 JMS LMcorsa Z4/新田守男・脇阪薫一 4 位/61 周/1 時間 45 分 19 秒 540
夏休みも真っ盛りとなった 8 月 9 日、富士スピードウェイでは
2015 年 AUTOBACS SUPER GT のシリーズ第 4 戦、富士
GT300km の決勝レースが行われた。前回、シリーズ第 3 戦の
タイ・ラウンドをパスして国内でマシンの熟成を進めてきた#51
JMS LMcorsa Z4 は、9 番手のグリッドから力強いレースを展
開。表彰台まであと一歩となる 4 位入賞を果たすことになっ
た。
決勝レースが行われた日曜日は、前日に引き続き快晴で明
けた。午前 9 時 35 分から 30 分間のフリー走行が行われ、い
つものように大盛況となったピットウォークやサポートレースを
挟んで午後 1 時 50 分からはスタート進行が始まり、午後 3 時にはいよいよ決勝レースのローリングがスタートするスケジュールと
なっていた。
9 時からのフリー走行で、新田守男と脇阪薫一が交替でドライブした#51 JMS LMcorsa Z4 は、都合 13 周を走行した。マシンの決勝
セットを確認するとともに、新田から脇阪へとドライバー交替するルーティンピットもシミュレーションしている。タイムは 1 分 40 秒 644
でクラス 9 番手。これは新田から代わった脇阪が、ピットアウトして計測 2 周目にマークしたもので、まさにあっさりとマークしたもの。
前回の富士では、決勝朝のフリー走行で 16 番手だったから、これも確実な進歩と言えるだろう。もちろん、決勝に向けての期待が
高まるとともに、チームのモチベーションも高まって行った。
大盛況のピットウォークを終え、ワンメイクのサポートレースを終えると、メインイベント、SUPER GT の決勝レースとなる。スタート進
行は午後 1 時 50 分に始まり、8 分間のウォームアップ走行を終えて一度ピットに戻ると、いよいよスタートが近付いてくる。今回もス
タートは新田の担当だ。燃料タンク一杯にガソリンを積み込むと、マシンは相当重くなる。この状態でのセットアップまでは手が回っ
ていなかったから、スタート直後、新田はマシンと格闘することになる。それでも渾身のドライブを続けた新田は、一度 12 番手まで
後退したものの、そこからは着実に追い上げて行く。そして 24 周目にはクラス 4 位にまでポジションアップ、あと少しで表彰台に手
が届くところまできたのだ。それから 9 周後、新田はピットに戻り脇阪と交代している。
レース後半を担当した脇阪は、クラス 8 番手でピットアウトして行ったが、彼もまた新田と同様、いや新田以上のパフォーマンスを見
せつけることになる。1 分 40 秒 823 の自己ベストを含む好ラップで周回を続け、43 周目…自らのスティントでの 10 周目には、クル
マを受け継いだのと同じ 4 番手までカムバックしている。その後は昨年のチャンピオンチームである 11 号車を追い詰めていったが、
僅かに及ばず。コンマ 4 秒差の 4 位でチェッカー。表彰台が見えていただけに悔しさ輪残るものの、開幕戦と第 2 戦、2 戦連続して
の 9 位入賞以上の大きな喜びでレースを終えることになった。
次戦は 3 週間後の鈴鹿 1000km。シリーズでも屈指の長丁場となる戦いだが、チームスタッフも監督も、そしてもちろんドライバーも
「次の鈴鹿は絶対に勝つ!」とキッパリ。高いモチベーションで臨む真夏の 1000km。有言実行となるか期待は高まっている。
ドライバー/新田守男
「チームがクルマを熟成してくれて、今日の好結果に繋げるこ
とができました。でも一つステップを上がったらまた新しい課
題が見えてくる。これまでだと、そこまで考える余裕もなかった
から燃料を満タンにしてクルマが重い状態でのセットアップな
んて何も出来ていなかった。それは次に向けての課題ですが、
その課題が見つかったのも進化の証し。後半、シゲ(脇阪選
手の愛称)が好いパフォーマンスを見せてくれてチームのモチ
ベーションも上がっています。次の鈴鹿では優勝を狙って行き
ます」
ドライバー/脇阪薫一
「好いクルマを作ってくれたチームに感謝しています。ただ欲
を言うならもう少し、クルマは速くする必要があります。でも、こ
こまできたら大分見えてきました。次の鈴鹿では絶対に優勝し
ます。それが SUPER GT に参戦を始めた時からの目標でし
たから」
監督/小林敬一
「タイ・ラウンドをパスしてクルマを熟成してきましたが、菅生の公式テスト、鈴鹿の公開タイヤテストとでともに好感触を掴むことが
できました。その好調さからも、今回は好いレースができるだろうと考えていましたが、その通りになりました。3 位表彰台が目の
前に見えていただけに、もちろん悔しさはありますが、それ以上に内容の濃いレースウィークになりました。次の鈴鹿では勝ちを
狙って行きます。是非とも期待して、応援して下さい」