小林・益川理論とBファクトリーの物理 (II) 岡田安弘 高エネルギー加速器セミナーII 2006年10月11日 1 2 3 4 5 6 7 17.2 8 9 10 B中間子系のCPの破れ 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 実際にはペンギン図の効果は無視できないと考えられるので、それを取り除く ためには工夫が必要になる。 の Isospin Analysis f2 がうまく抜き出せる。 29 f3の決定:基本的には B->DK の非対称性を使う 30 ユニタリティー三角形の現状 B ファクトリーの将来計画 PHYSICS AT SUPER B FACTOR (LoI for KEK Super B factory) hep-ex/0406071 THE DISCOVERY POTENTIAL OF A SUPER B FACTORY. PROCEEDINGS, SLAC WORKSHOPS, STANFORD, USA, 2003 hep-ph/0503261 31 まとめ • 三世代標準模型には、CPの破れを引き起こす唯一の小林・益川位相が 導入される。 • 1960年代にK中間子系で発見されたCPの破れの原因が何であるかは、 素粒子物理の大きな謎だった。 • 小林・益川理論によるとB中間子では大きな時間依存CP非対称性が生 じると期待されていた。 • KEK と SLAC の非対称B ファクトリーはB中間子系ではじめてCPの 破れを観測し、小林・益川理論を定量的に検証した。 • B->J/y Ks モードのCP非対称は精密に決定され、それ以外のCP非対 称性や稀崩壊過程の観測量のデータも蓄積しつつある。 • これからのB中間子崩壊の物理は標準模型を超える物理の効果を間接 的に探ることが主要な目的になる。 32
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