平成 26 年度 自己点検評価 報告書

平成 26 年度
自己点検評価 報告書
専門学校 北九州自動車大学校
一 級 自 動 車 整 備 科
二 級 自 動 車 整 備 科
自動車整備士コース
二輪自動車整備士コース
1.学校の教育目標
本校では、ヒューマンスキルに優れる自動車整備士をモットーに広い視野を持った整備士
の養成を教育目標とする。
2.本年度に定めた重点的に取り組むことが必要な目標や計画
平成 26 年度では、以下について重点的に取り組み、教育計画を行った。
・現在の自動車の進化についてハイブリッドは既に一般化しており、その他の自動車も構造
のみならず動力源及び燃料の形態も電気、燃料電池などガソリン・エンジンという絶対的な
ものから大きく変貌しようとしている。したがって、最新の情報を学生へ伝えるため企業と
の連携による講義や教員への技術研修会を強化した。
3.評価項目の達成及び取組状況
( 1 ) 教育理念・目標
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
学校の理念・目的・育成人材像は定められているか
4
3
2
1
学校における職業教育の特色をもっているか
4
3
2
1
社会経済のニーズ等を踏まえた学校の将来構想を抱い
ているか
4
3
2
1
学校の理念・目的・育成人材像・特色・将来構想など
が学生・保護者等に周知されているか
4
3
2
1
学科やコースの教育目標、育成人材像は、それぞれに
対応する業界のニーズに向けて方向づけられているか
4
3
2
1
① 課題
整備士としての基本的な技術と知識を身に付けることはもちろんだが、卒業後、進歩す
る自動車業界で企業が求める即戦力に成り得るかどうか疑問が多い。また、学校での同年
代の横のつながりに加えて、縦の関係を含めた人間関係を良好に保つための指導教育も必
要である。
② 今後の改善方策
企業との協力関係を更に密にして、現状での最新整備作業状況を学生に知ってもらうと
同時に企業人との対話の中で人との接し方の常識教育を行うことが必要である。
( 2 ) 学校運営
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
運営方針に沿った事業計画が策定されているか
4
3
2
1
運営組織や意思決定機能は、規則等において明確化さ
れているか
4
3
2
1
運営組織や意思決定機能は、有効に機能しているか
4
3
2
1
人事等に関する規程等は整備されているか
4
3
2
1
教育活動等に関する情報公開が適切になされているか
4
3
2
1
システム化等により業務の効率化が図られているか
4
3
2
1
① 課題
日頃の教育活動に関する情報提供については、ホームページや Facebook を活用したこ
とにより、飛躍的に情報提供の場を増やすことができた。教務や進路、募集などの各部署
の目的に即した業務システムを構築し、稼働させているが、まだ効率化できる余地が残さ
れている。各システムの見直しや連携強化を進めることにより、更なる効率化を図りたい。
② 今後の改善方策
教育活動の情報公開については、ホームページ、Facebook などの活用を継続して行い、
活発な情報公開を促進していきたい。情報公開の内容も日々増加しているため、その内容
を提供する者が全ての原稿を作成することで実施担当者の負担が軽減するよう協力体制を
構築する。業務システムについては、引き続き各部署での調整を図りつつ改善に取り組ん
でいく。
( 3 ) 教育活動
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
教育理念等に沿った教育課程の編成・実施方針等が策
定されているか
4
3
2
1
教育理念、育成人材や業界のニーズを踏まえた学科の
修業年限に対応した教育到達レベルや学習時間の確保
は明確にされているか
4
3
2
1
学科等のカリキュラムは体系的に編成されているか
4
3
2
1
キャリア教育・実践的な職業教育の視点に立ったカリ
キュラムや教育方法の工夫・開発などが実施されてい
るか
4
3
2
1
関連分野の企業・関係施設等や業界団体等との連携に
より、カリキュラムの作成・見直し等が行われている
か
4
3
2
1
関係分野における実践的な職業教育(産学連携による
インターンシップ、実技・実習等)が体系的に位置づ
けられているか
4
3
2
1
授業評価の実施・評価体制はあるか
4
3
2
1
成績評価・単位認定、進級・卒業判定の基準は明確に
なっているか
4
3
2
1
資格取得等に関する指導体制、カリキュラムの中で体
系的な位置付づけはあるか
4
3
2
1
人材育成目標の達成に向け授業を行う事ができる要件
を備えた教員を確保しているか
4
3
2
1
関連分野における業界等との連携において優れた教員
(本務・兼務含む)を確保するなどマネジメントが行わ
れているか
4
3
2
1
関連分野における先端的な知識・技能等を修得するた
めの研修や教員の指導力育成など資質向上のための取
組が行われているか
4
3
2
1
職員の能力開発のための研修等が行われているか
4
3
2
1
① 課題
学力低下の問題で基礎的な計算能力と教科書等に対する読解力を上げるためにどのよう
な対策を講じていくか。また自動車というものを通して、これらの問題に対して理解しや
すい方法でカリキュラムに組み込む手法が必要となる。
今後、益々電気・電子制御が複雑化、進化していくため、教員の知識や技術のスキルア
ップは欠かせないものとなる。
② 今後の改善方策
全ての基礎工学や構造学において、いきなり専門分野の授業に入るのではなく、それぞ
れの科目に関連した基礎計算を織り交ぜながら誘引させていくことで興味と向上心を育て
る事が必要。
学校内では設備的に実行が難しい事柄を企業と連携し現場で体験することで理論と実際
の整合性を確認する機会を多く取り入れたい。
教員の指導力、能力開発については未だ十分とは言えないが、企業や教育機関の協力を
得て必要最低限行われている。また、新機構や新技術研修には全て参加している。
( 4 ) 学修成果
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
就職率の向上が図られているか
4
3
2
1
資格取得率の向上が図られているか
4
3
2
1
退学率の低減が図られているか
4
3
2
1
卒業生等の社会的な活躍及び評価を把握してるか
4
3
2
1
卒業後のキャリア形成への効果を把握し学校の教育活
動の改善に活用されているか
4
3
2
1
① 課題
昨今の整備士不足により企業からの求人も多く、就職率は 100%を維持しているが、就
職するということと働くという意味が理解できていない場合がある。
資格取得率は毎年高い合格率を修めている。各教科の中で必要な対策が取られており、
個人指導も多く取り入れている。しかし、技術の進歩により教科書の改訂が行われる事が
多くなり、課題での指導強化が必至の状況となる。
退学率「0」は理想であるが難しい課題でもある。昨今の傾向として、数は少ないが 2
年次進級決定後に退学を申し出る場合がある。
② 今後の改善方策
就職という意味を企業との連携で講義を行っているが、なお一層回数を増やすなど理解
を求めていきたい。
資格取得率について今後も全員合格を達成させるために本校独自の対策指導書の作成が
必要となる。
退学率の低減については、学業成績よりも対人間関係が最も重要と考えられるので友人
関係の構築及び教職員による相談体制の強化に努める。
( 5 ) 学生支援
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
進路に関する支援体制は整備されているか
4
3
2
1
学生相談に関する体制は整備されているか
4
3
2
1
学生に対する経済的な支援体制は整備されているか
4
3
2
1
学生の健康管理を担う組織体制はあるか
4
3
2
1
課外活動に対する支援体制は整備されているか
4
3
2
1
保護者と適切に連携しているか
4
3
2
1
卒業生への支援体制はあるか
4
3
2
1
高校・高等専修学校等との連携によるキャリア教育・
職業教育の取組が行われているか
4
3
2
1
① 課題
どの企業も人材不足のためか校内での放課後に実施される説明会や企業の現場での説明
会及びインターンシップの開催日数が多くなり放課後の活動時間が減少してきている。教
職員もこれらに同行するなどの必要性があるため課外活動の存続や発足がより難しくなっ
てきている。
② 今後の改善方策
課外活動は、現在ラジコン同好会のみが活動しているが、これも活発に行われていると
は言い難い。学生からの意見や要望も受け入れながら長期的に存続できるような活動内容
を検討していきたい。
( 6 ) 教育環境
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
施設・設備は、教育上の必要性に十分対抗できるよう
整備されているか
4
3
2
1
学内外の実習施設、インターンシップ、海外研修等に
ついて十分な教育体制を整備しているか
4
3
2
1
防災に対する体制は整備されているか
4
3
2
1
① 課題
学内外での実習施設、インターンシップの教育体制は現状では適切に整備されていると
言え、国内の研修旅行も実施しているが、海外研修は行っていない。自動車産業もグロー
バル化の道を辿っていることから、今後、在学中に海外での経験を積めるような取り組み
の必要性を感じる。
② 今後の改善方策
現在、経済成長が目覚ましく、日本の自動車関連企業の進出も加速している東南アジア
地区を中心に活動の場を模索している。タイにある自動車整備士養成校と提携を結んだが、
まず教員の交流研修の実現に向けて計画実行し、その後学生が安心して海外経験を積める
場所の確保に努めていきたい。
( 7 ) 学生の受入れ募集
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
学生募集活動は、適正に行われているか
4
3
2
1
学生募集活動において、教育成果は正確に伝えられて
いるか
4
3
2
1
校納金は妥当なものとなっているか
4
3
2
1
① 課題
学生募集活動は、福岡県専修学校各種学校協会や高等学校進路指導研究会による取り決
め事項等を遵守した上で、志願者が適切な進路選択が行えるよう、パンフレットや進路情
報企画への掲載、ホームページでの情報公開、複数回の学校見学機会の設定やガイダンス
への教職員派遣などで広く情報提供を行っている。また国土交通省作成のパンフレットや
ポスターの高校への配布も実施している。しかし、18 歳人口の減少、普通高校の大学への
進学率、工業系高校の就職率、自動車企業の高校生採用が高い中で学生数の減少をどのよ
うに抑えていくかが課題となる。
② 今後の改善方策
現在、高校へのガイダンスなど地元、地方を問わず行っているが、今後は早い時期から
自動車や二輪に興味を持ってもらうためにも小、中学校への体験授業計画も必要となるた
め、文部科学省の取り組みによる「土曜学習応援団(出前授業等)
」への取り組みも開始し
た。
( 8 ) 財務
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえるか
4
3
2
1
予算・収支計画は有効かつ妥当なものとなっているか
4
3
2
1
財務について会計監査が適切に行われているか
4
3
2
1
財務情報公開の体制整備はできているか
4
3
2
1
① 課題
現在の財務基盤については、債務も抱えておらず、運営への支障は一切起こっていない。
また会計監査も適切に実施されている。ただし、学生数減少による収入減が長引けば、当
然財務基盤に影響を及ぼすこととなり、長期的に安定しているとは言い難いため、早期の
財務改善が求められる。
② 今後の改善方策
収益改善のためには、まず入学者の増加とともに退学者の数を減少させることに尽きる。
前項で点検した募集活動の改善計画をもとに引き続き改善に努めると同時に業務効率化や
節約による支出の減少に努めていきたい。また、消費増税に対し、学費の値上げも視野に
入れ、財務改善を検討していきたい。
( 9 ) 法令等の遵守
評価項目
適切…4、ほぼ適切…3、
やや不適切…2、不適切…1
法令、専修学校設置基準等の遵守と適性な運営がなさ
れているか
4
3
2
1
個人情報に関し、その保護のための対策がとられてい
るか
4
3
2
1
自己評価の実施と問題点の改善を行っているか
4
3
2
1
自己評価結果を公開しているか
4
3
2
1
① 課題
法令や設置基準等については遵守されており、適切な運営がなされているといえる。個
人情報の保護については、教職員に対してその取扱いや漏えいに対する注意喚起は行き届
いているが、規程が整備されていないため、その策定が求められる。
② 今後の改善方策
個人情報の保護に関しては規程を整備し、教職員に対し更なる注意喚起を促すこととする。