平成27年度宇宙基地医学研究会案内

平成 27 年度 日本宇宙航空環境医学会 宇宙基地医学研究会
メインテーマ 「有人宇宙開発をマクロな視点から考える」
日時:平成 27 年 10 月 2 日(金) 18:00~20:00
場所:東京慈恵会医科大学 大学1号館17階 カンファレンスルーム C・D
東京都港区西新橋 3-25-8
参加費:1,000 円
講演 1:
佐藤 靖 フェロー;独立行政法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センター
タイトル:NASA の歴史と有人宇宙活動
概要:米国航空宇宙局(NASA)は、1958 年の設立後すぐに有人宇宙計画を開始し、1960 年代に
アポロ計画を成功させ、その後もスペースシャトル計画や国際宇宙ステーション計画などで
成果を挙げてきた。これらの計画では、さまざまな政治的・経済的・科学的・技術的な要因が
絡み合う中で有人宇宙活動が推進されてきた。本講演では、これらの計画とその時代背景
を概観するとともに、NASA における有人宇宙活動の位置づけについて検討する。
参考図書:「NASA-宇宙開発の 60 年」 中公新書(2014 年 6 月)
講演 2:
磯部 洋明 准教授:京都大学大学院総合生存学館
タイトル:宇宙進出の人類学的考察-宇宙はグロテスクな希望か
概要:人類の活動範囲が宇宙空間へも拡大しつつある現在、宇宙は狭義の自然科学や技術だけ
でなく、人文社会科学的な検討の対象にもなりつつある。それは宇宙開発利用に伴う様々な
社会的問題に対処するということに留まらない。宇宙という人類にとっての新たなフィールドは、
そこに置かれた人間とその社会の未知なる性質を暴き出す可能性がある。その意味で宇宙
は人間とその社会を理解したいという知的好奇心に駆動された人文社会科学にとってのフィ
ールド、或いは実験場と見なすこともできるだろう。本講演では特に人類の宇宙活動の拡大が
人類文明にもたらす長期的な影響について、レヴィ=ストロース、ハンナ・アレント、梅棹忠夫、
フリーマン・ダイソンといった人々の思想を足がかりに、天文学と人類学が交差する視点から
考察を試みる。
参考図書:「宇宙人類学の挑戦-人類の未来を問う」 (共著) 昭和堂(2014 年 6 月)
※宇宙航空医学認定医の方は更新ポイント3ポイントが付与されます。
※参加ご希望の場合は、事前に事務局まで連絡お願いします:[email protected]